2016年5月6日金曜日

シャープ ポータブルMD用に4極ヘッドホンを自作


シャープの後期MDプレーヤー(レコーダー)シリーズであるAuviシリーズですが、モバイル1ビットデジタルアンプの音質を活かすために4極ヘッドホンを採用しています。
この4極ヘッドホンは左右の音声信号を完全分離させてより高音質というものなのですが、採用したメーカーがオリジナルのシャープのみで、結果的に他社からは4極ヘッドホンは発売されていません。シャープ純正の4極ヘッドホンも既に生産終了から時が経って入手困難… ということで既存の製品を改造して4極ヘッドホンを作ってみることにしました。
 
 

これが生贄 4極化してみるヘッドホンであるPanasonic RP-HJS150です。このイヤホンは実売1000円以下というかなりの安価帯にも関わらず、値段の割には装着感も良く音質もまあまあという評価を受けている製品です。
 


材料その2  4極ミニプラグのケーブル(既に電線剥き出しなのは気にしない)

ステレオミニプラグと同じ形状で4極なプラグですので市販品を用いる場合は家電量販店などで販売されているスマートフォン対応の延長ケーブルが手に入りやすいかと。質に拘らなければ100円ショップでもマイク付きのイヤホンやスマートフォン対応の4極ミニプラグ採用なケーブルが販売されています。

プラグは金メッキされていてケーブルも極端には細くないのでコンビニで販売されている製品のケーブルか何かかと。
  
 

3極ステレオミニプラグ採用のヘッドホンは大抵Y字になっている場所でLRのマイナスが一体化しているのでYになっている箇所よりも上で線を切ってLRそれぞれのユニットか線が伸びている状態にします。
 
 

それぞれの被覆を線を切らないように慎重に剥くと線が出てきました。このパナソニックにイヤホンの場合はRが赤(+) 銅(- GND)、Lが緑(+) 銅(-)となっていました。
この色が付いているのは絶縁目的のコーティングなので剥がすことになります。線の中には強度確保の為に白っぽいナイロン線が入っているので邪魔な場合はどかすなりしておきましょう。
 
 
  
色のコーティングを剥がしました。これで導電します。
本当はライターでコーティングを炙って煤を落とすというのが一般的な剥がし方のようですが、ライターが無かったので線を切らないように慎重にハサミで剥がしました。どうしても線が切れてしまう場合があるのでハサミを使うのはお勧めできません。
 →後日再作成した際はライターを使用しましたがかなり楽で所要時間も短い… 絶対火を使った方が楽でうまくいきます。

片側のイヤホン及び4極プラグ側のケーブルも同様にコーティングを剥がしておきます。
 
剥がし終わったら接続です。線を色の通りに繋げば問題ありません。
4極側の銅色は1つしかありませんので4極側の銅は赤(R +)とペアの方の銅(R GND)に繋ぎ、もう一方のイヤホン(L)側の銅は緑(L +)とペアになっている青(L GND)に繋ぎます。 

ヘッドホン側   4極プラグ側
R +(赤)  →→ 赤
R GND(銅) →→ 銅

L +(緑)   →→ 緑
L -(銅)   →→ 青

繋いだ後はハンダでコーティングをします。しなくても導電はするのですが、簡単に接触不良になったりと問題が起きる可能性があります。
接続箇所は強度確保の為に熱収縮チューブを用いるのが良いのですが、自分の場合は無かったのでテープグルグル巻き…

実際に作ったヘッドホンをMD-DR7で使ってみましたが、確かに普通の3極プラグより音質は良くなったような気がします。自己満足の世界ですが良いとしましょう。
実践される方は自己責任でお願いします。ショートしたりするとプレーヤー側が壊れたりする場合があるので注意です。
今回は4極ミニプラグの入手が面倒という事で市販品のリモコン付きイヤホンのケーブル・プラグを流用しましたが、電子部品店等が近所にあって4極ミニプラグの入手が簡単という場合は4曲プラグのみ購入して別途高品質なケーブルを用意した方が質は良くなるかもしれません。また、ポータブル機器のビデオ出力用として発売されている4極ミニプラグケーブルでも作成できるかもしれませんが未確認です。
 
 

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