2016年7月29日金曜日

RICOH CX2 その2 そして分解


以前中古を購入し、見事ハズレを引いてしまったリコー CX2ですが、久しぶりにそれなりの価格のものを見つけたので購入。このシリーズは現在でも他コンパクトカメラでマクロ性能が追いついていないのか謎の高価格安定なのです。
購入価格は動確済保証なし中古で4000円。取り寄せで実物確認なしというかなり不安の大きな物でしたが、思い切って購入する事に。
 
それで結果は
  

……

ローパスフィルターかレンズの一部にカビでも生えているのかぼんやりとしたおかしな画像になってしまいます。このままでは当然使えないのでレンズユニットまで取り出してCMOSセンサーのローパスとレンズの最後玉を清掃してみるも改善なし。この機種はそれなりのCMOSセンサーシフト式の手振れ補正機能があるだけにレンズユニットの構造が複雑なのでそれ以上の分解はギブアップということに。 

それなりの価格だったので、故障品というのは想定外ですがそのままでは使い物にならないので液晶割れのジャンクでも見つけてニコイチ要因にすることにします。後述しますが、搭載されている液晶モニターが当時のリコー機で幅広い汎用性なので価格に贅沢をいわなければ新機種のジャンク品でも対応できそうです。
  
レンズはカビていないようなのでCMOSセンサーまで分解してみることに。

  
これはレンズユニットのCMOSセンサー側です。この上に磁石によってユニットを抑えつけている部品もあるのですが、そちらはネジなしで取り外せます。
センサーシフト式手振れ補正ということでCMOSセンサーユニットは可動式ですが、あまり無理に動かすとホームポジション保持用の部品が破損して故障してしまう模様。
 

  
こちらは搭載されている液晶モニター SONY ACX396AKR-7というもので、CXシリーズではCX1からCX5まで、そのほかGR DigitalシリーズやGXRにも使われているというリコーでは汎用性の高いモニターです。もちろんすべての同型スペック機で交換可能とは限りませんが、それなりには対応していると思われます。CXから抜き取った液晶をGR Digitalに移植して復活という記事も多く見られますし。
 


問題?のレンズユニット
可能な範囲で分解・清掃してみましたが、カビやクモリなどは見当たらず原因不明です。これがCMOSセンサーの故障などだったらまだいいものの、原因が実はレンズユニットの故障ではなくニコイチ移植したあとに実はマザーボードの故障で画像処理がおかしくなってしましたなどと分かった場合だったら笑えない… 
 
低価格気味での中古品でよく見られる動作確認済み初期不良保証なしの中古品はやはりある程度のリスクは覚悟すべきみたいですね。それに対し、古いジャンク落ちしてそうなコンデジに1000円程のプライスを付けて保証を付けてる某HOは不思議です。
 

価格:4000円 化粧箱含むフルセット
状態:撮影画像モヤり、まともに撮影不可
 

4 件のコメント:

  1. 自分もつい最近CX2ジャンクを購入し同じ事象に合いました・・・
    レンズの分解清掃では解決しないとのことでちょっと残念ですが、
    原因は根が深そうだということがわかっただけでも非常に助かりました。

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  2. 匿名 様 ありがとうござます
    分解してみたのですが、レンズもローパスフィルターもCMOSセンサーにもクモリなど明らかに怪しい場所は無かったのですよね。もしかしたら目視できない程度に曇っているのかもしれませんがそれだとお手上げです。
    しかもツメか何かでセンサー保持のためボンドのようなもので接着されていますが、これを外してしまうとセンサー位置保持機構が無くなってしまい、センサー自身が動作する手振れ補正動作時以外ではまともに写らなくなってしまうという故障もあるのでセンサーには中々アクセスできないのです。

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  3. 返信ありがとうございます。
    センサーを無水エタノールで拭いてみるのも難しそうですね。

    あと、思い出したことでレンズのバルサム切れがあったのですが
    もしもバルサム切れだったら修復するのはかなり困難ですね・・・。

    CXシリーズは液晶も綺麗で性能も結構いい線行っているので、
    おとなしく動作品の中古でも狙ってみることにします。

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    1. センサーはある程度露出させることができるのでセンサーダストを吹きだしたり、綿棒を吹いたりすることは可能ですが、あまりにも無理やり動かすと先述の保持用機構が折れます。それで拭いてみたのですが、やはりダメでした。
      コンデジでしかも新しい機種なのでバルサム切れは無い。と言い切れないのが辛いところです。仮にバルサム切れしていても極小レンズということや特にリコーの複雑なレンズ構造では解決は難しそうです。このページでも紹介したビクターのGC-X3とGC-X1という機種がバルサム切れになりやすい問題を抱えているようです。
       
      このシリーズは中古が高いのですよね… このページで紹介していますが、過去に2回割と高額なCX中古を購入しましたが、どちらも故障していた経験があるので当記事のように保証なし中古はやめておいた方が良いのかもしれません。自分の場合はジャンクまとめてセットに写りこんでいたCX5を見つけて購入できたのですが。

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