2016年10月2日日曜日

TOSHIBA sora PDR-T30

  
現在はデジタルスチルカメラから撤退した東芝が自社デジカメ晩期に展開していたおしゃれデジカメシリーズであるsoraシリーズの最終機であるTOSHIBA sora PDR-T30です。この機種はほとんど同形状で200万画素級であるPDR-T20の高画素バージョンになります。

購入価格は324円
東芝のデジカメって同じ撤退家電組の三洋電機や日立リビングサプライのように値段が付くのか分かりません。撤退して十数年経っているレベルなので保証つき中古商品なんてまず見かけませんが。
画質というより正統カメラ系がアレグレッドシリーズで、オシャレを狙ったのがこのsoraシリーズになるのです。同時期同シリーズのPDR-T10/T15はフロントパネルが交換可能という特徴があるもののメインの画像については単焦点レンズというものでしたが、このT20/T30は光学2倍ズームと控えめながらもズームが使えるようになりました。T10/T15では無かったレンズカバーもこちらでは立派なものが付いています。 



デザインは化粧瓶を意識したものらしく、金属製ボディに鏡面仕上げのレンズカバーといったものです。この機種は鏡面仕上げ部が多いのですが指紋も付きやすくなっているので手入れしなければみっともない状態になるかもしれません。

sora  3.2 MEGA PIXELS  SD
前機種PDR-T20では200万画素級だったのがT30では300万画素級と大きくなっています。東芝デジカメとしては比較的新しい機種なのでSDカード対応となっており、SDロゴを付けてアピールしています。 



背面
T10/T15では完全なタッチパネル式だった操作系ですがT20/T30では物理ボタンも用意されたので、かなり併用できるような操作系となりました。それでもメインはタッチパネルのようでボタンで操作はあまり考えられていないようなUIに感じます。タッチパネルメニューボタンの種類は従来機と同じです。この操作のメインとなるタッチパネルは今のスマートフォンなどとは異なる感圧式のようですが、それでも今で言うスワイプ操作に対応しているのは意外です。画像選択などスワイプ操作を必要とする場面もあるくらいなので。

液晶モニターは1.5型 11.8万画素低温ポリシリコンTFTカラー液晶 タッチパネルが搭載されています。サイズ・画素数ともに不足気味ですがこの時代にタッチパネルが載っていたというのがすごいことで… タッチパネルについては設定で補正可能です。
ズームはモニターに表示されるボタンをタッチするほか物理十字キーの上下でも操作可能となっています。物理十字キーの操作は決定を兼ねている関係上感触に難がありそうです。十字キー下部の物理ボタンは再生/撮影モード切替ボタンになります。



天面
こちらも鏡面仕上げなので触ると指紋が目立ちます。電源スイッチについては東芝デジカメが大好きだったスライド式スイッチですが、長くスライドしなければ反応しないだとかすごい硬いだというよくないスイッチではなく綺麗に反応する良いスイッチのようです。
左に見えるものはフラッシュになりますがレンズカバーを開けると強制的に出てくる強制ポップアップ式になります。手で無理やり閉じると警告で怒られるので撮影できません。



2X ZOOM
f=2.8-11.6mm 


特にブランドの無い光学2倍ズームレンズが搭載されています。オシャレを最優先したのかレンズ銘柄についてはかなりあっさりでF値の表記すらありません。焦点距離の表示ならばあるのですが。
このレンズユニットはあのリコーの初期Caplioシリーズを上回っていると思われる程のやたら大きい音を立てながら動作するのです。ギーだとかジーだとかが大きく鳴るので壊れてないのか心配になりませんかね。

イメージセンサーは324万画素 1/2.7万画素 CCD 原色フィルターが搭載されています。イメージセンサーのスペックについても時代相応なのではないのでしょうか。レンズやイメージサークルの関係かサイズは1/2.7と小さいですが高画質がウリのデジカメではないので仕方がありません。



撮影時状態
前述の通りフラッシュはポップアップ式でレンズカバーを開くと強制ポップアップとなります。電源を切っても発光設定は覚えているので不意打ち発光などはあまりないので安心ですが。京セラのファインカムSシリーズといい、このsoraといいフラッシュを閉じると怒ってきますが何か都合の悪いものでもあるのでしょうか。
ちなみに電源とレンズカバーが連動していないタイプなので撮影には2段階の操作が必要になります。レンズカバーを閉じたまま起動すると再生モードでの起動となります。



裏面
外部電源プラグのみが見えます。この機種は本体充電式でいつものDC 5Vのアダプターを使うので扱いやすいのです。



銘柄表記はこちらにありました。立てることを前提としたデザインなのでしょうか。

TOSHIBA  DIGITAL STILL CAMERA  MODEL NO. PDR-T30
TOSHIBA CORPORATION   MADE IN CHINA 
TOSHIBAブランドのデジカメで販売元はモバイルAVネットワーク社のようですが本体名義は東芝株式会社となっています。そして中国製でした。
下部にあるDIGITALの端子は専用ケーブルによる通信用端子のようです。この時代以降の専用デジタル接続のインターフェイスやケーブルは徐々に消えていくことになりました。



電池はリチウムイオン電池 TOSHIBA PDR-BT3を使用します。マイナーメーカーのデジカメ電池なので入手しにくい電池…と思ったら、各メーカーが広く採用した富士フイルム NP-60と同じ形状なので互換品や各メーカーの純正品の入手は簡単だったりするのですよね。比較的大型のリチウムイオン電池パックということもあり容量は1035mAhと余裕があるので本体の電池事情は思ったより悪くありません。 
記録メディアはSDカードを使用します。公式ページでは容量が256MBまでと記載されていますが、本当に256MBのカードしか使えないのです。それ以上の容量のカードを挿入するとカードエラーとなって全く使えません。

画質向上のファームウェアアップデートV1.08が公開されていましたが、現在では東芝デジタルスチルカメラページの閉鎖により入手不可能となっています。何故か2014までは東芝デジカメのページがそのまま残っていたのですが。例えファームウェアのexeファイルを入手できたとしても古いコマンドライン系のソフトらしく本当にWindows 7などでは使えないので注意です。互換モードを使ってもダメでしたが、Windows XPのパソコンを使うと実行できてファームファイルが展開できました。ファームアップ操作も独特で、説明を読まないとまずわからないような操作となっていました。
 
  
マクロ
 

あっ! あぶない!

TOSHIBA sora PDR-T30
メーカーTOSHIBA
TOSHIBA CORPORATION
原産国MADE IN CHINA
発売2002/10月
メディアSDカード
センサー334万画素 1/2.7型CCD 原色フィルター
レンズブランド2x ZOOM
レンズ構成
画像エンジン
手ブレ補正
光学ズーム2倍
電池PDR-BT3
モニター1.5インチTFTカラー 11.8万ドット 感圧タッチパネル     
ファインダー
バージョンアップデートあり
ボディ外装金属
価格オープン
その他タッチパネル式

ISOAUTO/100-400
F値F:2.8(W)-F:4(T)
圧縮率ファイン、ノーマル
動画QVGA AVI
MF×
GPS×
タッチパネル
容量上限256MB
カラーモードあり
ストロボポップアップ式
ドライブ



状態:故障なし
価格:324円



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