2017年3月25日土曜日

SANYO Xacti DSC-J1


初めてXactiのブランドが使われた三洋電機のデジカメDSC-J1です。Xactiはビデオカメラでもなくボイスレコーダーでもなくデジカメで始まったのです
Xactiのカメラといえば他社とは差別化された動画性能やエントリー感などが思い浮かびますが、この機種は特に動画という機能に力は入れられていてしゃべるギミックや飛び出ないズームがウリだったとか。
購入価格は電池付きで540円。でも三洋電機系の持病であるシャッター癒着でまともに使えず… プリズム式のレンズユニットなので分解を難しくダメもとで分解してみたら油のようなものがシャッター幕にこびりついていました。

デザインはDSC-AZ3やDSC-MZ3から大きく変わってフラットなデザインになりましたが金属製ボディなどは引き継がれています。静止画フラッグシップはDSC-AZ3だったみたいなのでこのDSC-J1はエントリー機種という扱いになるようです。結局この後三洋電機はデジタルスチルカメラのフラッグシップ機から撤退してエントリー機を気まぐれにXactiブランドで出すメーカーになりましたけれども。



背面
液晶モニターは小さいですが光学ファインダーが中央に配置されています。
操作系UIは後期のXactiのものではなくまだマルチーズやDSC-AZ3/MZ3時代のものでベーシックモードとエキスパートモードを切り替えて撮影するUIです。液晶モニター上部の点灯しているランプはモードを表すもので静止画、連写、動画と切り替えられます。

液晶モニターは1.6型TFTカラー液晶 約8万画素 60fps駆動と時代にしては高性能なものが搭載されているようです。かつての三洋電機はエプソンなどと組んで小型機器用液晶モニターを作っていたようなので自社製品にはある程度の贅沢もできたのではないのでしょうか。


天面
SANYO DIGITAL CAMERA
OPTICAL ZOOM 2.8X / DIGITAL ZOOM 6X J1
モードダイヤルはPCカメラ/静止画(VF)/静止画/OFF/再生/設定/通信と微妙に旧時代感ただようものでした。液晶モニターの点灯を切り替える操作がモードダイヤルというのは珍しいかと。



37-104mm EQ 1:2.8-3.9
f = 5.7-16.0mm AUTO FOCUS
屈曲光学式ズームのEQレンズが搭載されています。以前三洋ザクティJシリーズの屈曲光学式ズームレンズユニットはコニカミノルタ製と記載されていましたがどこかは忘れてしまいました。屈曲光学式ということと小センサーによってテレ端側でもF3.8と比較的明るいスペックとなっています。
イメージセンサーは334万画素(有効画素320万画素) 1/2.7型 原色フィルターCCDが搭載されています。スペックは3Mが最高画質ですが画素補間のピクトライズ600機能によって600万画素相当での記録も可能となっています。
画像処理エンジンは新開発の高速画像処理エンジンとしか記載されておらず固有の名称などはありません。



撮影時状態
インナーズームタイプなのでレンズカバーが開いてすぐ撮影開始できます。イルミネーション機能をONにしておけばレンズ部上部のカラーLEDが光ります。



外部出力端子はカバーに包まれているのに外部電源端子はむき出しという中途半端さ。本体充電には対応していないのでACアダプターを繋いでも充電はできません。



SANYO デジタルカメラ  DSC-J1型
三洋電機株式会社  MADE IN JAPAN
三洋電機がまだ自社で存在していた頃の製品でもちろんSANYOブランド、まだ本格的に海外移管していたいのか日本製となっていました。
三脚穴はプラスチック製ながらも中央に配置されていてバランスは良い感じです。



使用電池は三洋電機のリチウムイオン電池デジカメ初期に使われていたものが使用されています。
SANYO リチウムイオン電池 DB-LI10  3.7V 1090mAh
三洋電機株式会社  MADE IN JAPAN Li-ion
この電池は三洋のデジカメのほかオリンパスのキャメディアシリーズでも多く採用されている電池なので入手すれば主に当時のオリンパス機種でよく使えます。容量はサイズの割には1090mAhと控えめですがこんなものでしょう。

実際に撮影して使ってみたかったのですがシャッター幕異常なので仕方が無いのです。本体を操作してみた限りでは処理や書き込みもそんなに遅くない感じで良いのではないのでしょうか。


SANYO Xacti DSC-J1
メーカーSANYO
三洋電機株式会社
原産国MADE IN JAPAN
発売2003/3月中旬
メディアSDカード/MMC
センサー1/2.7型 334万画素 原色インターレーススキャンCCD
レンズブランドAUTO FOCUS EQ
レンズ構成
画像エンジン新開発の高速画像処理エンジン
手ブレ補正
光学ズーム2.8倍
電池DB-L10
モニター1.6型 TFTカラー液晶 8万画素 60fps          
ファインダーズーム連動光学式
バージョン
ボディ外装マグネシウム製
価格60,000円 (税抜)
その他インナーズーム、

価格:540円 電池付き
状態:撮影できない (シャッター幕不動で露出オーバー)
  





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