2016年12月30日金曜日

DIATONE PCスピーカー 427004 (三菱電機)


現在の一体型パソコンではまず考えられませんが、2000年代初期までのパソコンのスピーカーは別電源式の別付け品が普通でFUJITSUやNECなど各パソコンブランドのスピーカーが付属しているかオプション販売されていました。今回の物も三菱電機のパソコンであるアプリコットシリーズに付属していたっぽいPCスピーカーです。
 
 

DIATONEブランドを冠した三菱電機販売のPCスピーカーです。このスピーカーは一応三菱電機のオーディオブランドであるDIATONEとなっていますが、実際はかつての三菱パソコンに付属してきたPCスピーカーとのことでオーディオ系のDIATONEブランドとは少し扱いが異なるみたいです。
購入価格はドフジャンクで540円。
ジャンクではPCスピーカーと思われるスピーカーが溢れるように売られており、その中にはPioneerやYAHAMAブランドの物が324円だったりするの中でこのスピーカーは540円という強気価格でしたが、DIATONEブランドが珍しかったので買ってみました。

デザインは本当に普通のPCスピーカーな外見をしています。片方のユニットにアンプとBASSブースト、片方はスピーカーのみという構造なので普通のPCスピーカーそのものなのです。
一応ダクトっぽい物は付いていますが、ボディがプラスチックなため箱鳴りしてしまい大した威力は発揮できないと思います。BASSブーストをオンにするとそれなりに低音は出ますが。
このスピーカーは完全に外部電源が必要なタイプであり、電源が入っていないと一切の音が出ません。



裏面も普通にPCスピーカーなのです。



DIATONEブランドなのでもちろん販売元は三菱電機です。電源の入力は大きめのプラグでDC9Vが採用されています。白いRCAピンジャックはLスピーカーを繋ぐための端子であり、他の機器をつなぐことは出来ません。
入力は直付されたφ3.5mmステレオミニプラグなため、専用パソコン以外でも使えます。
本体は右下部もネジで留めてあるのですが、適合するACアダプターが無かったので線を伸ばして電源をとっています。
直接本体に繋がっているケーブルは細くて華奢な印象ですが元々このスピーカーそのものが付属品なので仕方がありません。



DIATONE
スピーカーシステム  形名 427004
入力感度  300mV
定格出力  2W+2W
 三菱電機株式会社

スリーダイヤマークはちゃんとありますが、原産国の表記が無いのが気になります。普通にMITSUBISHIロゴではなくDIATONEにしたというのは現在の液晶テレビのようにDIATONEスピーカー搭載!みたいな宣伝をするためだったのでしょうか。



ステレオミニプラグがオーディオ機器と接続用、ピンケーブルがLとRを接続するためのケーブルとなります。PCスピーカーだけあって長さは十分で、取り回しはかなり良いです。
付属品なので仕方が無いと思いますが、DIATONEであるならば金メッキは欲しかった気もしますが、PCシステムの1つに過ぎずほぼオマケのような扱いのスピーカーにそこまでコストを掛けていられないのでしょう。




スピーカーユニットはDIATONE P-0611J 4Ωが使われていました。CHINAの文字があるので中国製だと思われます。
スピーカーまでちゃんとDIATONEブランドというのは思っていませんでした。中国製ですが造りはそれほど悪くないように見えます。

肝心の音質はやはり普通にPCスピーカーでした。BASS機能を使えば低音もある程度出るので普通に使えると思います。
現在でこそ三菱電機では高級カーオーディオデッキナビシステムがDIATONEブランドだったり、パナソニックがTechnicsブランドの全面復活をしたり、東芝エルイートレーディングでAurexが復活したりと見直されてきている旧電器系オーディオブランドですがここ10年程はまったく音沙汰なしで忘れ去られたか封印されたかの扱いでした。日立家電販売のLo-Dは日立リビングサプライ(現:日立コンシューマ・マーケティング リビングサプライ社)が輸入した安CDラジカセなどのブランドとしてずっと用いられてましたが…



<余談> 
使用しようとしたら電源投入前に画像でも見えている大きめのコンデンサー(形式忘却)がボンッ!!という危なっかしい音を立てて噴火してしまったのでアンプ及びBASSブースト基盤はもれなくドナドナとなりました。
ということでキット組立アンプで鳴らしていますが、それでも並のPCスピーカーよりも音質が良く聞こえるのはあくまでもDIATONEだからなのかキットアンプの出来が良いのか…
まさかコンデンサーがボルケーノ状態とは思いませんでした。

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