2020年1月25日土曜日

TOSHIBA 東芝ルームエアコンディショナ (スプリット形) 木かげ RAS-225UKHV

東京芝浦電気の東芝エアコンブランドであった木かげシリーズな冷暖房エアコンです。後述するものの東芝エアコンではほぼ最初期のインバーター機であり意外と価値はあったのではと思う機種でした

 
 
 
 



東芝ルームエアコン 木かげ RAS-225UKHVは発売年や価格は不明ですが室内機と室外機が分かれているスプリット形のルームエアコンになります。製造年は1983年なので発売も同年の可能性が高そうですがいまいちわかりません。
デザインは家庭用ルームエアコン登場当時から流行っていた家具調の木目なデザインが継承されたような感じになっています。この木目調デザインも80年代前半を最後に採用されなくなり80年代後半では現代のエアコンを薄く長方形にしたような洋風デザインが主流になっていきますが何かきっかけでもあったのですかね。木目調といっても実際にはプラスチック素材なので質感はまんまプラスチックですが掃除はしやすいです。
右側に現在の運転状況をしめすレベルメーターが搭載されているのがいかにも初期のインバーターエアコンですね。 
 


1983年製ということもあってTOSHIBAは横に細長い旧ロゴとなっていました。さすがに旧傘マークではありませんがエアコンで傘マークとなっていた期間は意外と短そうな気が。
  
 

一応ワイヤードですがリモコンが付いているものの室内の風向グリルは手動の時代なので冷房暖房別に表記がしてあります。間違えて暖房時に冷房用風向にすると単に足元が寒くて部屋が温まらないだけで済む?のですが、逆に冷房時に暖房用風向な真下吹きにしてしまうと高確率で結露してしまい液ダレしてきますのでエアコン本体にもその旨の注意書きがありました。
 
 

本体右に付いていたパワーモニター
インバーターをアピールするエンブレムや木かげロゴ、機種名表示や昔のエアコンにありがちな電源スイッチもこちらにあります。
このパワーモニターは運転状況によってパワーをヘルツで表示するもので当時のかなり高価であったインバーターエアコンのアピールポイントだったのでしょう。
 
 

銘板シール
東芝ルームエアコンディショナ(スプリット形)
RAS-225UKHV
冷房能力 2240kcal/h    暖房能力 3150kcal/h

相数 単相   電圧 100V  総重量 9.5kg
東京芝浦電気株式会社  
表示社名はまだ改名前の物で東京芝浦電気株式会社、原産国は表記されていませんが時代が時代なので日本製でしょう。能力は時代故にキロカロリー表示ですが現代に換算すると冷房2.5kwの8畳用ということになります。



東芝エアコンの場合製造番号の最初の数字が製造年、次のケタが製造月になるのでこのエアコンは1983年10月製と思われます。東芝の初家庭用インバーターエアコンRAS-225PKHVの発売が1982年だそうなのでほぼ最初期のインバーターエアコンではないのでしょうか。
 
 

室内機据付板
1970年台のエアコン据付板は木板にフックを付けただけで壁に釘で固定という今考えると結構怖い構造の物がありましたが、さすがに1980年代となると現代とあまり変わらないスタイルになっていたようです。本体が弁当箱型の長方計チックなので据え付けの板もそんな形ですけどね。 
 
 


なんだかエアコン本体より珍しいかもしれない施工説明書兼位置出し用紙
施工説明書に書いてある内容は今のエアコンとそんなに変わらない「穴あけ位置の注意」や「電源は専用回路を使用すること」だったりします。 
 


70年代のルームエアコンでは本体に直接操作盤が付いていてリモコンはワイヤード含め無かったことがあったようですが80年代となるとさすがにリモコンが付いてきていたようです。もっとも当時では最高級なインバーター制御エアコンなのでこういう付随設備は豪華な事が多いのですが。
ちなみにリモコンが破損してしまっておりこれが原因での廃棄となってしまいました。
 
 

室外機本体  軒下に設置されていたので意外とステッカー類も綺麗
室外機は古いだけあってずっしりと重く、40kgと表記はありますが現在の同重量室外機より感覚的には重く感じました。苦労してインバーターをかなりの小型にしたと225PKHVの説明には書いてありましたが、それでもかなりの大きさだったようで室外機本体も高さの他に幅も大きいです。
 
 

接続口はいつもの?上に向いているタイプ
 
 

東芝ルームエアコンディショナ(スプリット形) 室外ユニット
形名 RAS-225UAHV  電圧 100V  相数 単相  総質量 40kg

周波数 50/60Hz  圧縮機出力 750W 冷媒 (R-22) 封入量 0.87kg
東京芝浦電気株式会社
 
製造年月は製造番号を見る限り室内機と同じく1983年10月と思われます。電源周波数による能力の差も無いあたりさすがインバーターエアコンという感じですかね。
 
 


11 件のコメント:

  1. いつも楽しく拝見しております!
    まえ製作所と申しますw
    勉強になります。この年代の"エアコン"は冷房運転時ほぼほぼ1kW使う感じでしょうか。またこの年代からインバータエアコンとは半導体屋の意地を感じました。なんだか廃棄だったらもったいないですね~

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  2. あー 数か月もコメント放置、すみません…
    今と表記が違うので今の読み方でなら冷房時電力995Wの場合2.2kw運転(フルパワー)で995Wを消費するという意味になります。一定速ならば可変しないと思いますがインバータータイプなので実際には500W付近で落ち着きそうな気がします。
    1982年に世界初のインバーターエアコンだそうですがどいも車載関連での技術開発が関連していたようで。
    何個かエアコンは保管していますが、不要になったら行先が無いので廃棄ですね。

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  3. 僕のエアコンがPanasonicから新しく東芝製のエアコンに替え買えしますが東芝製のエアコン検索したらかかりデリケートなエアコンで取り扱い説明書を良く読まなと後から大変な事なりますね

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    1. こんにちは
      現代のエアコンならば普通にお使いいただくと、特段デリケートなことは無いと思われます。上手な使い方というのは今でも存在していますが。

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  4. ¡Hola! Interesante. Si alguien tiene el manual de uso, o de casualidad el manual de servicio tecnico, se los agradeceré. Soy de Costa Rica. Un abrazo. ¡Pura vida!

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    1. すみません
      今は現物や説明書、マニュアルなどは持っておりません。

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  5. こんばんは、この室外機は残っていたりはしないですよね?大分探してまして、

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  6. 自宅のエアコンの型番で検索してたどりつきました 現在も稼働していますが 電気代を考えてそろそろ廃棄かなと思っていましたが記事を拝見して 愛着がわきました 壊れるまで使用しようと思います ありがとうござまいました

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    1. こんにちは、
      最初期のインバーターエアコンが現在でも稼働しているとのことでかなり珍しいです。どうしても電子部品(要約)の増える、そして構造も複雑な初期インバーターエアコンはやはり現代でも残ってる率がかなり低いのですね
      とはいえ40年程経過している製品ですし古いモータ機器の火災等も一時期話題になりましたので目が届く範囲でお使い頂くのが安心かもしれません。外出時や就寝時に使わないなど。

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    2. たしかに火災事故の可能性は、かなり考慮する必要がありますね ありがとうございます。 もう一台の古い(東芝RAS-185LKH)と共にもう少し稼働出来るまで使用したいと思いました。

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