2016年12月31日土曜日

SANYO KUMON E.master CDプレーヤー KUMON-003

 
日本公文教育研究会(KUMON)がかつて英会話教材再生用として使用していたポータブルCDプレーヤーであるE.masterです。E.masterが廃止されて次世代教材に置き換わる際に各個人経営教室と機器の購入問題などで一悶着が数多くあったようですが、それらで購入された個体などが用済みとなってジャンクに流れてきたのでしょう。
 
購入価格は315円
一応三洋電機名義のSANYOブランドということで三洋オーディオ機器ということになるのかもしれませんが用途的に正規ルート中古で保証付きにされるのは難しいのではないのでしょうか。


ポータブルといっても教材なのでトラック選択ボタンが1~0までついていたり、小さいながらもスピーカーがあるので結構幅があります。トラック選択ボタンの上に見える液晶は再生中やトラック選択時にトラック番号を表示するだけなので再生時間などは表示してくれませんのでポータブルオーディオ機器の別付リモコンのような情報表示量はありませんが数秒程度の英会話を流す用途ならば再生時間表示はいらないのでしょう。ボタンは大きくて押しやすい
液晶の横に☆ボタンがあり、押すとトラック番号が表示されて選択のような動作をするのですが結局何の機能なのかは分かりません。動作から予測するにおそらく選択したトラック間を再生?ということでくり返し聴いて内容を覚えるための機能なのでしょうか。
ディスク側(下部には供給源のSANYOロゴがあります。三洋電機はポータブルCDプレーヤーをポータブルプレーヤー初期の頃は自社ブランドで販売していましたが、その後はパナソニックの松下電器産業やソニーなどとは異なり東芝や日立のように販売していませんでした。その後に登場した三洋電機名義や三洋セールス アンド マーケティング名義のポータブルCDプレーヤーはありますがいずれも買収して安オーディオブランドとして用いていたFISHERブランドでありSANYOブランドでこのタイプのポータブルCDプレーヤーは珍しいと思います。MP3などのデジタルオーディオプレーヤーなら2000年代初期に三洋テクノ・サウンドでSANYOブランドを使ったりしていましたが。
 



電源スイッチとボリューム、ヘッドホン端子(φ3.5mm ステレオミニプラグ)は本体右側についています。いくら教材で音楽を聴くためのポータブルオーディオ機器ではないとしてもさすがにヘッドホン端子は付いているようです。
電源スイッチはスライド式ですが場所的に置いたままでは操作しにくい箇所にあるので操作は面倒かもしれません。電源スイッチがあるので一般的な音楽(CDやMD)プレーヤーのように停止を押しても電源OFFにならないので注意。
ボリュームは一般的な回すタイプの半固定抵抗器でデジタル制御の電子ボリュームではありません。
 
 

裏面には仕様書きと注意書きがある

品番 KUMON-003
DC 6.0V 500mA ACアダプター
2.4V 専用ニッケル水素充電池×1  3.0V 単3形乾電池×2
発売元 日本公文教育研究会  製造元 三洋電機株式会社 MADE IN CHINA

書いてあるとおりACアダプターは6V 電池は単3形を2本使用
2005年製 本体で充電機能を備えているため判別用の端子があります
取扱い・故障に関するお問い合わせなどのサポートは製造元である三洋電機が対応するようです。もちろん公文がオーディオ機器についてのノウハウや対応できるセンターがある訳が無く、製造元である三洋電機が対応するのが普通でしょう。
 


元からついていた純正電池
単3形ニッケル水素電池を2個直列接続でパックにしたような形状となっています

SANYO 充電式ニッケル水素電池パック
DC2.4V 1600mAh 三洋電機株式会社 model NBP-100 made in CHINA


底面にはHR印があり端子も三洋電機のSANYO トワイセル1700に似ているのに中国製を公称しているのでおそらく中国でパックしたのでしょう。充電池と乾電池の判別はマイナス極側の露出した端子部で行うので市販されているAV機器用ニッケル水素電池のようにマイナス極側のラベルを一部剥いだ電池をマイナス側に用いて2本単3形ニッケル水素電池を直列にパックすれば自己責任ですが本体充電できるようになります。

 
普通の音楽用CDを再生してみましたが、ヘッドホンを用いず本体スピーカーでの音質はスピーカーがかなり小さいのでお察しください。音楽を再生しているとスピーカーが小さくて音楽用に最適化されていないユニットなのかまるで昔のポータブルラジオでFM放送番組の音楽を聞いているような気分になります。
イヤホンで聞いてみた場合も音楽用ではなくあくまで教材なためなのか音質はどうも微妙な気がしますがこれはバキバキのデジタルサウンドではないためなのでしょうか。音楽用みたいにサウンドエンジンを搭載したりアンプがいい物ではなかったりするので人によっては物足りないという感想になるかもしれませんが逆に過度な味付けがされていないナチュラルサウンドということかもしれません。しかし、CDプレーヤーなのでMP3などの圧縮系音源プレーヤーよりは音質は良いと思います。
昔は三洋電機もデジタルオーディオプレーヤーなんかをTDKマーケティングや日立製作所などにOEMしていたみたいですがそれも昔のお話です。デジタルボイスレコーダーのXactiシリーズのヒットにより有名となった三洋電機のオーディオ機器部門ですがゼネラルオーディオ機器に関しては相変らずホームセンターの片隅で1万円以下でたたき売りされていそうなCDラジカセや安ミニコンポを連発していたこともあってパナソニックによる買収後ははっきりとその後が示された電池部門やデジタルカメラ部門とは異なってうやむやになっているようです。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿

お気軽にコメントをどうぞ