一時期お手軽高級コンデジとして復活したもののいつの間にか再消滅してしまったキヤノン パワーショットSシリーズの初期に発売されたS20です。SシリーズはS30から特徴的なスライドレンズカバーが採用されますが初代S10とこのS20ではスライド式のレンズカバーは採用されていませんでした。IXY DIGITALのような海外専用名称はありません。
購入価格は324円
キヤノン パワーショットS20は2000年3月に99,800円で発売されたコンパクトデジタルスチルカメラになります。2000年といえば一部の高級機などで334万画素1/1.8型CCDが採用され始めた頃になるようですがこのS20も同様のセンサーを搭載していて高画素をアピールしています。
金属製ボディの感触は良いのですがサイズが異様に大きく、旧機種 Powershot A5を流用したっぽいボディとなっているので高さも横幅もコンパクトとは言えない程大きくなっています。
背面
当時のキヤノン系UIは現在の操作性と比較すると違和感がある部分も多いですが、十字カーソルキーと決定(SET)キーは独立しているので割と直感操作は出来ます。
モニターは1.8型 低温ポリシリコンカラー液晶モニターとなっていて画素数は非公開です。2000年機種にしては追従性は悪くないのですが色があまり正確ではなさそうなのは年代故に仕方ないです。
天面
PowerShot S20 DIGITAL CAMERA
天面には電源キーを兼ねたモードダイヤルと撮影情報表示用のサブモニターがあります。モードダイヤルは感触が固めで誤動作は起こりにくそうな感触です。
CANON ZOOM LENS
6.5-13.0mm 1:2.9-4.0
キヤノン光学2倍ズームレンズが搭載されています。非球面レンズ3枚使用して画像隅まで高解像度と謳われてます。
イメージセンサーは334万画素 1/1.8型補色フィルターCCDが搭載されており画像処理エンジンはデジタル信号IC映像エンジンが搭載されていて高画質とされています。メジャー品では絶滅して久しい補色フィルターCCD搭載機ですがこの頃では割と使われていた時期のようです。
撮影時
本体ボディサイズからすると違和感がありそうなレンズのサイズ
記録メディアはCF Type:I/Type:IIとのことでマイクロドライブにも対応していて大容量メディアもある程度までは使用可能となっているみたいです。動画は撮影できない仕様なので何百MB級のマイクロドライブが無くても普通に使用はできたと思いますが対応しているのは有難いことですね。
ビデオ出力はφ3.5mmのミニジャック、デジタル端子は専用シリアルケーブル端子となっていて時代を感じさせます。時計メモリー電池は簡単に交換できる仕様になっているので、電池トレーを出してCR2016リチウムコイン電池を交換すれば簡単に保持電池の取り替えができます。
Canon PC1002
CANON INC. MADE IN JAPAN
表示社はキヤノン株式会社、当時のキヤノンデジタルカメラでは多かった日本製になります。三脚穴も本体と同じ金属製なので高級感はあるように見えるのではないのでしょうか。
電池は専用電池 Canon NB-5Hもしくは市販リチウム電池 2CR5を使用します。専用電池のNB-5Hはニッケル水素電池のパックとなっていることもあって非常に液漏れがしやすいらしく現状健在個体はそう無いように見えますので互換品かリチウム電池を使ったほうが安定はするでしょう。この機種の弱点としてかなりの燃費の悪さという点があり、液晶オン2CR5使用時で公称撮影枚数約65枚とかなりの電池食いということが分かります。
画質は補色フィルターセンサー故か妙に赤っぽい仕上がりになることが多いようですが334万画素の割に高精細に写ることが多いようなので確かにレンズの質は悪くなかったのでしょうね。
価格:324円
状態:使用可能
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