旧世紀の古いコニカのデジカメです。この後のコニカデジカメはQ-miniDシリーズのトイデジカメモデルを経てOEM系のKD-200Z。KD-300Zが登場して後に本気印のKD-310Z/KD-400Zが発売されますがそれらのご先祖様がQシリーズなのです。
Konica Q-M200は1999年6月に発売されたデジタルカメラでKonica Q-M100の後継機種になります。前機種のQ-M100(Q-M100V)では100万画素を達成しながらも諸設定をパソコンに繋いで専用ソフトで行わければならないという妙な仕様でしたが、後継のQ-M200でも引き継いでしまっているのか本体で設定できる項目は露出補正や連写、カラーモード等などのみです。
メーカー価格は89,000円と非常に高価ですが年代が年代なので特に珍しい価格ではありません。そのままメーカー定価で売られている時期も一部でしょうし。古いデジタルカメラなのでデジタル部にコストが掛かってフルプラスチックの安っぽいボディなのでは?と思ったら、フル金属製ボディでレンズカバーが電動などと高級感タップリです。
思ったより巨大で弁当箱にしか見えないようなデザインですが、黎明期のコンパクトデジタルカメラは変な形のカメラが多かったのでこんなスタンダードなデザインもアリです。
旧世紀のデジタルカメラとは思えないほどスッキリした背面です。もちろん全て金属製で触るとヒンヤリとしています。
液晶モニターは古さ故にMIN液晶… と思ったらなんとメーカーサイトには1.8インチ12万画素TFTカラー液晶モニターと記載があります。書き換えが遅くて昔の防犯カメラのような画質で不鮮明となんだかTFTっぽくはない液晶なのですが。先日のOLYMPUS CAMEDIA C-2500Lも同年代でTFT液晶となっていましたが、あちらはこんなカクカク液晶ではなかったので。
操作系はスピードには期待してはいけない年代ですが、程よく階層化されていてそれなりに使いやすい方だと思います。液晶モニターの電源ボタンがある、光学ファインダーを除くと露出を始めるアイスタート機能があるなど完全に光学ファインダー使用前提のデジタルカメラです。マクロでは中々厳しいのでカクカクモニターを頼った方が良いかもしれませんが。
かつてのフィルムコンパクトカメラのように各モードは天面のサブモノクロ液晶モニターを見ながらボタンを連打して選択します。モードダイヤルもありますが撮影/再生/設定/接続と完全に撮影設定からは切り離されているダイヤルになります。
画質はスーパーファイン/ファイン/ベーシック/エコノミーから選択できます。撮影モードでの何も表示されていないオートでは相変らず設定を忘れるようなので他のモードに切り替えて使った方が早いかも。
レンズは単焦点ですがパンフォーカスではないので、ちゃんとシャッターボタンの半押しがあります。電源ボタンはシャッターボタンにかなり近い場所にあるので間違えそうです。
HEXANON LENS
f = 6.9mm 1:3.2
コニカならではの単焦点なヘキサノンレンズが搭載されています。昔のコニカデジタルカメラはデジタル現場監督など単焦点のヘキサノンレンズが搭載されていました。口径は小さいですし、レンズが良くてもデジタル処理が発展途上ですのでかなりの高画質というわけにはいかないかもしれませんが期待できます。
イメージセンサーは1/2インチ総画素211万画素原色CCD(正方画素)と当時にしては結構高画素なセンサーが搭載されています。Q-M100では100万画素の1/3型CCDでしたのでスペックアップしています。1/2サイズと少し大き目です。
先述の通りこの機種は電動レンズカバーなので電源を入れるとかなりの大きな音を立ててレンズカバーが開閉します。なんだか妙にSFチックな動き方なのでかっこいい?です。
撮影時状態
単焦点レンズのデジタルカメラなのでレンズは伸びません。レンズカバーが閉じている状態では弁当箱みたいですが、レンズカバーが開くとレンズやフラッシュ、ファインダーが現れるのでカメラの外見になります。
DC端子は標準的ですがPCの接続がシリアル端子だったり、ビデオ出力が4極ミニプラグだったり。
恐らく詳細設定をするにはPC接続が必須だと思うのですがシリアル端子に専用ソフト仕様では…
Konica Digital Still Camera
KONICA CORPORATION
Model : Q-M200 Made in Malaysia
こうやって見るとなんだかAPSカメラの底面みたいかも…
原産国は他のコニカデジタルカメラと同じマレーシア製ですが自社工場の製造なのでしょうか。後の自社開発のDigital Revioシリーズもマレーシア製でしたが。デジタルカメラの銘柄表記にULマークが付いているのは初めて見ました。
本体はフル金属製ですが三脚穴は何故かプラスチック製でした。
使用電池は単3形電池3本と中途半端ですが、これは別売りのリチウムイオン電池パックに対応している為ではと思われます。リチウムイオン電池前提ということはやはり電源に贅沢な機種で充電直後のエネループでやっと満充電表示するくらいで保存したエネループでは電池切れ表示で起動できませんでした。
こうやってみるときれい
なんかマクロ画像ばかり…
画素数は200万画素とL版程度では不足なしですが画像処理が発展途上なので遠景等では細かい部分が潰れがちになります。それでもレンズ性能はいいのか掲載のマクロ画像はシャープに写っていうのです。
ホワイトバランスも調整不可なので昔のデジカメらしく変な色になる事も多いですがその辺りをどうにかできれば綺麗に写るかと思います。
Konica Q-M200 | |||||
メーカー | Konica | ||||
KONICA CORPORATION | |||||
原産国 | Made in Malaysia | ||||
発売 | 1999/06下旬 | ||||
メディア | コンパクトフラッシュTMカード | ||||
センサー | 200万画素 1/2型CCD 原色フィルター 正方画素 | ||||
レンズブランド | HEXANON LENS | ||||
レンズ構成 | |||||
画像エンジン | |||||
手ブレ補正 | |||||
光学ズーム | なし | ||||
電池 | 単3形電池 3本/専用リチウムイオン電池 | ||||
モニター | 1.8型 TFTカラー液晶モニター 12万画素 | ||||
ファインダー | 光学 アイスタート機能付き | ||||
バージョン | |||||
ボディ外装 | 金属 | ||||
価格 | 89000 | ||||
その他 | |||||
ISO | |||||
F値 | F:3.2 | ||||
圧縮率 | SUPER FINE/FINE/BASIC/ECONOMY | ||||
動画 | |||||
MF | |||||
GPS | |||||
タッチパネル | |||||
容量上限 | |||||
カラーモード | |||||
ストロボ | 内蔵 | ||||
ドライブ |
試してみたくてもコニカのデジカメそのものがレア物なので中々見かけません。特にこのQ-M200はQ-M100やデジタル現場監督シリーズ以上に見かけません。
価格:540円
状態:故障なし
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