2016年8月3日水曜日

RICOH GR DIGITAL II


当時のリコーコンパクトデジタルカメラとしてはフラグシップだったGRシリーズの2代目であるGR DIGITAL IIです。沈殿式でこだわりのGR LENSを搭載し、高画質・高級感で人気のあるシリーズでした。
購入価格は540円 非常にリーズナブルな価格です。
 
デザインはこだわりのフラグシップなだけあって革グリップにマグネシウムボディとと非常に高級感あるものとなっています。初代のGR DIGITALからデザインの変更はあまりされていないのですがそれだけ完成されたデザインだったということなのでしょう。
現在のリコーコンパクトカメラで一般的なカメラの形状をしたものはGRとWG、シータと現場用なのでGRはやはり人気なのでしょうか。
 
 

ちょっと前のGR DIGITAL IIなので液晶モニター等は小さめですがRICOHロゴは現行ロゴです。
高級機ということで上級ユーザーを対象にしているだけあってファンクションボタンやズームボタンに様々な機能を割り当てたりすることができます。R8やR10でもそれなりに割り当て可能でしたがGR DIGITALは更に多くの中から選べるのでどれを割り当てるか悩んでしまします。ズームボタンもありますがソニーのサイバーショット回転式Fシリーズのように単焦点レンズなので初期設定ではデジタルズームが割り当てられていますが、露出補正などの項目に変更可能です。
UIはこの年代のリコーコンパクトデジタルカメラのものと同じようなものなのでリコーユーザーならば普通に扱う事が出来るかと思います。各設定の分だけ項目は増えていますが。
 
 

天面
フラグシップデジカメなのでホットシューもちゃんとあります。Rシリーズと違ってモードダイヤルもちゃんとP/A/M等のマニュアル対応なのです。どれだけ利用されるかは不明ですが電源ボタンの緑色のランプは設定にて消灯にすることも可能となっています。
シャッターボタンも高級機だけあって感触は良いです。
 
 

GR LENS
  f=5.9mm 1:2.4

 
いつものRICOH ZOOM LENSではなく特別なGR LENSが搭載されています。このGR LENSは高級フィルムカメラのGRから続く高級ブランドのレンズです。キヤノンのIXY DIGITAL Lのように単焦点ですが沈殿式なので電源を入れると鏡筒を繰り出します。非球面レンズ3面2枚を含む5群6枚のレンズ構成でありマルチコード仕様、リトライティングレンズシステムが採用されています。ライカ版換算で28mmと広角レンズです。
イメージセンサーは1/1.8型よりちょっぴり大き目な1/1.75型の1001万画素が搭載されていて高画質だそうです。画像処理エンジンは専用のGR ENGINE IIで、大型CCDと合わさって高画質とのことだそうで。


撮影時状態
単焦点レンズ機なのでこれ以上レンズは伸びません。
 
 

RICOH    GR DIGITAL II
DC 3.8V   1.7W
RICOH COMPANY., LTD.    MADE IN CHINA
  
 
高級カメラですがリコーのコンパクトデジタルカメラは基本的に中国製です。
三脚穴は本体中央に配置されていて金属製というのはさすがという感じでしょうか。バッテリースロットカバーもツメは上部でかなりいい感じです。
 
 

電池はリチウムイオン電池 DB-60及び単4形電池 2本を使用します。この電池はパナソニックのこれも高級デジカメのLX1-LX3までに使われた電池と同じ形状でした。単4形電池はあくまで非常用という位置づけなので撮影枚数は少な目です。ダブルスロットですがもちろん2種類の電池を同時に挿入する事もできません。以前のリコーはスタンダードクラスのCaplio Rなどでもリチウムイオン電池と単3形電池の併用が出来る仕様だったのですがいつのまにか高級GRシリーズと現場カメラのGシリーズのみになってしまいました。
記録メディアはSDHCカードとなるので高速カードも使えます。
 
 

プレビュー画面が真っ暗なジャンク品だったので分解してみると、レンズユニットの絞り部がフレキ切れ… こうなってしまうとどうしようも無いので無事なレンズ待ちのドナーとなってしまいました。といってもこの機種は元が高価格で現在でも人気シリーズということで液晶モニター割れの致命的な故障のも高価格安定で買う気が起きないのでいつになるのやら… 同じリコーのCXも同じ状況なレンズユニット待ちですが、年代の新しいCXよりもこちらのGRの方が遥かに難易度が高そうです。
ちなみに分解は様々なサイトで解説されているので割愛しますが手順さえ守れば割と簡単に分解できる構造でした。途中でフラッシュのカバーを外さなければならないので取り外しますが、それ以降はコンデンサによる感電に注意です。CCDがツメ抑えとボンドによる固定式など謎の構造箇所もありますが完全にアッセンブリー部品で分解する前提ではない故の構造なのでしょう。

 
価格:540円
状態:撮影できない
 

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