AV事業がパイオニアを合併するとかで話題なオンキョーのポータブルMDプレーヤーです。たった数機種しか発売されなかったためONKYOブランドのポータブルMDプレーヤーはレアもの扱いされている節があります。オンキョーも自社のポータブルMDプレーヤーでシャープやソニーのシェアを取って儲けようという考えでは無く、どちらかというと自社ハイコンポであるINTECシリーズのオプション的な扱いだった感じがします。INTECシリーズ(例:MD-105など)で録音したMDをこれらのポータブルMDプレーヤーで外に持ち出す的な使い方を想定していたと思われます。
購入価格は電池付きで200円です。レアものといっても需要がいまいち無い方のレアモノなので案外人気が無い様子でした。というよりマニア以外には「ONKYOのポータブルMDプレーヤーなんてあったんだー」で終わるかとw
この機種ももれなく当時MD市場で栄華を誇っていたシャープのOEMみたいですが、供給先によって音質のチューニングを変えているとどこかで見ましたが覚えていません。他にシャープはケンウッドやパイオニア、デノン、日立等にポータブルMDを供給しています。
本体デザインは全面的にザラザラとしたつや消しな全面金属ボディなので非常に高級感があります。2000年を越えたくらいからポータブルMDのプラスチック化・デジタルアンプ化・リチウムイオン電池からニッケル水素電池ガム電池への移行が本格的になるのですが、このMD-P30は1999年の発売なのでまだ金属製ボディとなっています。オンキョーはポータブルMDのプラスチックボディ化の前にポータブルMDの販売をやめてしまったみたいです。
ONKYO MD-P30 PORTABLE MINIDISC PLAYER
ONKYO CORPORATION MADE IN JAPAN
旧世紀の金属ボデイポータブルMDの中でも99年発売と比較的新しいのでボディは薄く、裏面もフラットになっています。もちろんこちら側も金属ボディです。電池の挿入向のイラストや電源の表記などが見られます。
リモコンが無くても本体操作ボタンで簡易的な操作が可能です。もしリモコンが無い状態でBASS 3なんて設定の個体に当たってしまったら変更できないので軽く凹みます…
選局や再生・停止、音量の調整が可能となっています。
乾電池ケースとACアダプター端子が見えます。ACアダプターはDC 5V センタープラスといった非常に汎用性の高い形状なのでどうにかなるでしょう。リチウムイオン電池は本体充電となっているので充電器としても使えます。
ディスクスロット部です。以前の機種は本体に多少の厚みがあったのでスロットイン形式でしたが、この機種はかなり薄くなっているのでスロットインタイプではなくなりました。内部にはレンズには手を触れるなといういった注意書きやドルビーのライセンス関連の表記があります。
この側面2つ+4極プラグという時点でシャープのOEMが確定します。4極プラグですが普通に3極ステレオミニプラグなヘッドホンなどを接続しても普通に音は聞こえます。シャープOEMなのでSHARPブランドやPioneer等シャープから供給を受けていた他社ブランドの同世代リモコンが使えますがMD.J時代のリモコンは使えないので注意です。
電池は細長いガム形な専用リチウムイオン電池である ONKYO BT-T51を使用します。この形状の電池はシャープポータブルMD兄弟だけではなく何故か京セラのFinecam Sシリーズ(とFinecamの供給先)の電池とも互換性があるのです。ということでこの個体はかなり元気な様子なので大食い王者?なKonica KD-300Zに使ったりもしています。それにしても電池のデザインは兄弟の中でもかなりかっこいい方ではないのでしょうか。
こんな感じでシャープ製の他社ブランドのリモコンが普通に使えますが、動作・メーカー保証外の使用なので注意です。といってもこんなに古い機種なのに保証があるとは思えませんが。もし今年に新品購入したのなら来年までサポートしてくれるのでしょうか。
このポータブルMDはレコーダーではなくプレーヤーなので読み取りに多少技術の古さはあったとしてもATRACのバージョンや方式・品質に音質は依存するのでATRAC TYPE-Rや各社独自高音質技術ATRACで録音されたディスクは普通に高音質で再生できます。駆動電圧がニッケル水素電池の1.2Vに比べリチウムイオン電池で3.6Vと3倍違うからなのか音に厚みがある音質となっています。デジタルアンプの透き通った音に疲れたら厚みのある音なリチウムイオン電池のポータブルMDプレーヤーに戻ってくるのも全然アリです。
●24bit ATRAC採用の高音質設計
MDの音声圧縮信号処理を行うATRAC部には第6世代の24 bit 演算方式と1bit D/Aコンバーターを採用。デジタルデータを高精度で演算することによってクリアーで伸びの良い高音質を実現しました。
※公式商品ページより抜粋
ONKYO MD-P30 | ||||||
メーカー | ONKYO | |||||
ONKYO CORPORATION | ||||||
原産国 | MADE IN JAPAN | |||||
発売 | 1999/10/13 | |||||
メディア | MINIDISC | |||||
形式 | ポータブルMDプレーヤー | |||||
出力 | 3.5φステレオミニプラグ、リモコン | |||||
入力 | ||||||
電源 | リチウムイオン電池 BT-T51、DC 5V、乾電池ケース | |||||
リモコン | ONKYO 付属 | |||||
バージョンアップ | ||||||
価格 | \35,700 | |||||
その他 | 音飛びメモリー30秒、 |
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