2016年2月11日木曜日
FUJITSU MP3 デジタルミュージックプレーヤー FMP300S
あの富士通がデジタルオーディオプレーヤーを発売していた!? ということでたった2機種しか存在しない?FUJITSUブランドのデジタルオーディオプレーヤーの先輩の方であるFMP300Sです。
発売は1999年9月4日とPC系サプライにしてはかなり以前のものであり、発売価格も2万5800円とそれなりの価格です。これだけの値段を出すと恐らく余裕で当時のポータブルMDプレーヤーやポータブルCDプレーヤーを買えてしまうのでライバルはそのあたりでしょうか。サイズがポータブルMDプレーヤーよりもやや大きめというのが時代を感じさせます。
FUJITSU FUJITSU PERSONAL SYSTEMS LTD
MP3 DIGITAL MUSIC PLAYER
こういう系のポータブルデジタル機器では滅多に見れないFUJITSUブランドです。何故かFUJITSUロゴのすぐ下に英語で富士通パーソナルシステム株式会社と書かれています。
当時のポータブルミュージックプレーヤーのように基本的に操作は付属リモコンで行うのですが一応本体からもある程度の操作ができるようになっています。時代が時代なので現在のプレーヤーには当たり前についている液晶モニターなどは本体にはありません。
FMP300S
FUJITSU PERSONAL SYSTEM LTD.
LG Electronics Inc. Made in Korea
裏面には社名表記がまたあり富士通パーソナルシステム株式会社と書かれていますが、その下にLG Electronicsという文字があり、製造元はLG電子という事がわかります。そして韓国製となっているので完全にLG電子によって作られたものなのでしょう。
裏面には使用するMMC(マルチメディアカード)のエジェクトボタンがあったりします。ただでさえ少ない当時のフラッシュメモリーの容量を稼ぐためなのかMMCは2枚刺しなのです。
使用電池は単4形を2本となります。画像では電池はプラス極が見えていて一見すると誤った入れ方に見えますが意外なことにこれが正しい挿入向きなのです。端子は一応金色になっています。
ステレオミニジャックもポータブルCD/MDプレーヤーのものと同じ形状をしていますが、これリモコン制御のためでしょう。金メッキされているのでそんなに劣化はしていないようでした。
このデジタルミュージックプレーヤーはフラッシュメモリーを内蔵しておらずMMCにMP3データーを入れてそれを読み込むことによって音楽を再生します。MMCは容量増強のためか2枚刺せますが1枚しか差していないので動かないといったことにはなりません。
MMCスロットの横にはボリュームボタンも見えます。
そして肝心な音質…といきたいところですが、このデジタルミュージックプレーヤーは当時のを多くの国内販売DAPと同じく専用のソフトで著作権保護されたMP3データしか再生することができず、再生するには専用ソフトで著作権保護されたMP3にエンコードし、著作権保護対応カードリーダー/ライター もしくは専用ケーブルで転送といった方法しかない故にかなり使用するのは困難なことになってしまいます。専用ソフトが入っているCD-ROMは殆ど残っていないと思われ、ソフトが手に入ったところで現在の環境で20年近く前のソフトが動くか不明、動いたところでビットレートが低くても数曲しか保存できないというかなり茨の道な感じがするので現代での実使用目的での購入はまったくおすすめできません。音楽を当時の機器で再生するということだけを考えるのならばMDの方が数倍マシです。
ということで残念ながら動作はしても使えない当プレーヤーは型番のとおり富士通のパソコンであるFMシリーズに入るみたいで扱い的にはバーコードリーダーやスキャナー等と一緒なのでしょう。当たり前ですが現在ではサポートは打ち切りでソフトの入手どころか相談さえできない状態です。
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