2016年6月22日水曜日

Panasonic LUMIX DMC-FT20

 


屈曲光学系のレンズを搭載してコンパクトに防水を実現したパナソニック ルミックスのFTシリーズです。パナソニックでは他社のようにかつてはこのような屈曲光学レンズを採用した防水タフデジタルカメラを販売していましたが、数年前の大縮小の際にシリーズは終了してしまい、現在ではFTシリーズのラインナップは存在しません。FXシリーズ等よりも少し高価だったこういう系のデジタルカメラですが、やはり発売しても直ぐに値が大きく下がってしまうことから儲けは少なかったかほぼ無かったのでしょう。
このFTシリーズは「タフ コンパクト」と紹介されていることからアウトドア向けで基本的に上位機種でアウトドアスポーツのFT一桁、普及クラスでファミリーユースのFT2桁と別れております。このFT20はファミリーユースで現在は後継機のFT25が販売されてました。

レンズは単焦点ではなくズームレンズなので普通のデジタルカメラのようにズームが出来る。しかもご自慢の手ブレ補正付きでスピードフォーカス、防水5mやMP4動画など様々な機能が詰め込まれています。上位機種ではレンズがLUMIX DC VARIOではなくLEICAになるのですが、同じ屈曲光学レンズなので大きな差があるとは思いません。
デザインは普通のLUMIXとそんなに変わらず右下のLエンブレムの付いている。このLですが、かつてはパルックプレミアにも付いていたりしてよく分からないエンブレムです。
ボディは金属製なので触るとヒンヤリします。



液晶モニターは2.7インチとほどほど
操作系は防水なのでズームがボタン式なくらいで他のLUMIXシリーズとあまり変わりません。
何世代も前に既にUIは完成しているので特に変化は見られない気がします。
液晶モニターは最近ありがちなむき出しではなく防水の為プラスチックか何かに守られているので防水のほかに液晶モニターそのものを割ってしまうことも少なそうです。UIや操作系は何だか廉価系機種と同じ配置のようですが、この機種が廉価機種な為でしょうか。確かに防水機種ではモードダイヤルを設置したりスライド電源スイッチにするのは難しそうですが。
 
 

これもお馴染みの配置
しかし水が入ってしまうモードダイヤルは無く、モードダイヤルの変わりはMENU及びMODEボタンから行います。
動画モードボタンが独立しているのも近年のデジタルカメラっぽい特徴です。

Panasonic DMC-FT20



LUMIX DC VARIO MEGA O.I.S.  
1:3.9-5.7/ 4.5-18 ASPH.  25mm WIDE

上位機種であるFT一桁シリーズはLEICAブランドエルマーレンズ搭載ですが普及クラスのFT2桁は自社ブランドのLUMIXレンズを搭載しています。LUMIXレンズといってもLEICAブランドと比べると劣る点はあるかもしれませんが同じ山形工場で生産されているらしく、しかも最近登場した屈曲光学レンズならばそんなに変わらないでしょう。
LEICAブランドを見送ってその分ライセンス料の分をコストダウンしていると思われます。屈曲光学という性質の為か、高画素CCDセンサーに対応するためかレンズ枚数が多めです。

10群11枚(非球面9面5枚)   LUMIX DC VARIO
光学ズーム4倍(デジタルズーム4倍)
ASPHは非球面レンズ、MEGA O.I.S.は手ブレ補正の証
広角レンズ
有効画素数は1610万画素と完全に新世代のセンサーです。ですが用途が特殊向けなためかご自慢の新開発センサーであるMos系センサーではありません。といっても近年のデジタルカメラなのでCMOSやMosではないから暗所に弱い!という訳でもないですけれども。
 
 

中国製
日本製ならば福島工場製ということになるのですが低価格コンパクトデジタルカメラは海外生産や外部OEMにすると言っているので普及機で国産はほぼなくなるでしょう。とか言っていると海外生産どころか機種そのものが消滅してしまうことになってしまいました。

Panasonic 品番 DMC-FT20  
  パナソニック株式会社    中国製 
リチウムイオン電池がリサイクルへ


メモリーカードスロット兼電池ボックスは側面にあります。
SD/SDHC/SDXCと最近のデジタルカメラな為大容量のSDXCカードにも対応しているので、バッテリーが持つ限り水中での長時間録画などでも対応できそうです。さすがにSDXCで大容量といって撮り溜めたままSDカードに放置というのはオススメできませんが。
 



Panasonic LUMIX DMW-BCK7  BATTERY PACK
リチウムイオン電池 3.6V 680mAH  PSE MAR
パナソニック株式会社   中国製 


PSEマークのアルファベットMARとなっているが何か表しているのでしょうか。
電池容量が680mAhと少ないですが本体が最近の機種なので省電力化が進んでいるのかたいして問題にもならないのでしょう。最近のルミックスシリーズなので電池は純正品以外を拒否するID認証対応と思われますが分かりません。


メーカー   :  パナソニック株式会社
                     MADE IN CHINA
発売      : 2012/02/16
メディア    : SDカード、SDHCカード、SDXCカード
素子      : 1660万画素1/2.33型CCD (有効画素数1610万画素)
レンズ     : LUMIX DC VARIO LENS  Opt×74 25mm-100mm  1:3.3-5.2 
モニター   : 2.7インチ 23万ドット
電源      : リチウムイオン電池 Panasonic LUMIX DMW-BCK7
手ブレ補正  : 光学式


1つのジャンルとして確立して各社から発売されている防水デジカメですが色々な面が進歩していっているみたいです。それで儲けることが出来ればよいのですが上手くはいかないらしくパナソニック、カシオ計算機、ソニーは撤退、キヤノン、富士フイルムはそのまま現代性能で発売、ニコンは高精度GPSやタフネス等の高付加機種で勝負といった状況でしょうか。富士フイルムに関しては唯一のFinePixシリーズとして防水系のSPシリーズが健在、倒産してデジタルカメラ事業を手放したコダックからデジタルカメラ系の商標等を買収してJK ImagingがKodak PIXPROとして防水デジタルカメラを発売など完全に終わった分野ではないようです。
撤退したメーカーについてはソニーは随分初期からミノルタと張り合ってきたT/TXシリーズは終了となってしまいましたが、パナソニックの屈曲光学デジカメは随分と後発でカシオの屈曲光学デジカメはハイスピードや動画特化など何だか他のメーカーとは違う思惑で売っていたようなので、将来こうなることは分かっていたのかもしれません。
  

価格:ナイショ
状態:元新品
 
 

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