2016年2月20日土曜日
National PE-251S 汎用ストロボ
かつてウエスト電気(現:パナソニック フォト・ライティング)が販売していたNationalブランドの汎用ストロボです。このようなフィルムカメラ時代のフラッシュやストロボは純正・汎用問わず割と安価で販売されていることが多く、その中でもサンパックやこのナショナルなどの汎用ストロボのブランドはさらに安売りされる傾向のようです。
購入価格はジャンクの中でもかなり安価な108円でした。なぜかキヤノンやニコンのスピードライトやミノルタのフラッシュは1000円近い値段が付いていることもあるのに不思議です。
本体サイズは一眼レフと同じかそれ以上ほどあり、シンクロ接点のすいているハイエンドコンパクトデジタルカメラやミラーレス一眼等に付けるとデジタルカメラ本体よりストロボの方がかなり大きいという状態に結構な場合でなります。それに電源の単3形電池を4本入れるので頭でっかち状態になってしまうのは仕方がないのでしょう。
Nationalブランドだからといってナショナルの独自マウントの規格にしか使えないというわけではなくタイトルのとおりシンクロ接点があればどのメーカーでもほぼ使える汎用ストロボとなります。というよりフィルムカメラ時代に松下電器産業の独自マウントはありません。松下グループのウエスト電気がサンパックなどと同じ汎用ストロボメーカーだったのです。
古いストロボみたいですがすでに電子化されており、表示はモノクロの液晶モニターでされます。ISO感度がASA感度との併記ということから極端に古いものではなく少なくとも80年代以降の製品なのでしょう。F値や距離、感度の調整はそれぞれボタンで行います。
電源スイッチのほか接点ロックスイッチも電源を兼ねており、電源スイッチをONにしただけでは電源が入らずチャージされませんが、ロックさえすればカメラに接続されていなくても電源が入ります。
上部にはNマークとNationalロゴ、型番表記や角度表記が見えます。
National PE-251S
電源である単3形電池は側面のココに入れます。ニッケル水素電池も問題なく使用できました。
古い中古のストロボは電池が入れっぱなしになっていて液漏れで端子がボロボロになっている場合が多いみたいなので購入前にチェックした方がよさそうです。チャージの際には結構大電流が流れるようでチャージが遅くなったり、そもそも電源が入らなくなっていたりします。
この五角形のようなマークが電子化されている証らしく、割と最近のモデルのようです。そのほかにこのシリーズはシンクロ端子電圧が低い(メーカーQ&Aによると10V以下)という特徴があり、現在のデジタルカメラにも結構使えるみたいです。逆にこのマークが付いていないストロボシリーズはシンクロ端子電圧が50Vやさらに200V以上あったりするらしく、このようなシンクロ端子電圧が高電圧のストロボを現在のデジタルカメラで使用すると故障の原因となるようです。現行品のストロボは電子制御であり、シンクロ端子電圧が低いためにデジタルカメラ側の設計もシンクロ端子電圧が低い前提となっているので故障してしまう模様。運が良ければ使い続けても何も起こらないかもしれませんが、故障するのはストロボではなく高かったりするデジタルカメラ本体の方なのでできるだけ避けたいところ。
ちなみにロゴの下にある丸っぽいものは自動調光用のセンサーになります。TTLに対応していないのでストロボが直接光量を計っていて調光するので物撮りなどでは結構使えたりします。
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