2017年1月2日月曜日

AIWA XDM-S700 (ソニー)


ソニーがaiwa(アイワ)を買い取った後にアイワの新ロゴとされた/\\\/\ のロゴが付いたコンパクトなデジタルオーディオプレーヤーです。



購入価格はドフ保証付きのジャンクではない中古扱いで1080円でした。ハードオフは普通はジャンク扱いになるような古い商品でも保証を付けて販売するという謎な時が良くあります。(たとえばCAMEDIA C-3000 ZOOMが3150円…)
 
アイワといえばCD、DAT、MDなど後々登場したオーディオの規格への参入は積極的でしたがシリコン系メディアによるデジタルオーディオプレーヤーが登場した2002年付近は既にアイワは安物ブランドになってしまっており、会社の危なくなっていたのもあってaiwa時代にはデジタルオーディオプレーヤーは大々的には販売されませんでした。その後アイワはソニーに買収され新しいロゴとなって新たな商品を出し続ける…かと思ったらソニーの廉価ブランドみたいな扱いになり、しまいにはAIWAブランドのテレビがリコールなど散々な扱いになって消えていった覚えがあります。ソニー時代もアイワとしてソニーとは別のメーカーとして家電量販店で扱われていたところもあったというのは救いだと思いますが。
このデジタルオーディオプレーヤーも例に漏れずにソニーのネットワークウォークマンとは別路線の販売価格2万円以内程度な安価プレーヤーとして販売されていた為、ウォークマンなどと違い特に音質対策がどうたらなどとは謳われていませんがオーディオメーカーというだけあって安くても音質が良いなどと評価されています。

本体は廉価シリーズらしくボディは全面プラスチック…かと思ったらアルミ製でした。操作は特徴的なジョグスティックとボタンで行いスティックを引くと音量調整、押し込むとスキップなどと考えられています。このスティックによる操作を採用しているデジタルオーディオプレーヤーはそんなに多くないので大きな特徴と言えるのではないのでしょうか。
液晶モニターはライト付きで操作をすると水色に光ります。なぜか販促用のシールが残っており「約100時間連続再生」という謳い文句が書かれていますがこれはATRACファイルを再生したときに限るみたいです。MP3でもかなりの再生時間を謳っているので気にする必要はなさそうです。
上のボタンが再生/停止、下のボタンがMENUとなり色的にはアルミっぽいですがプラスチックです。

 

本体表面側以外にも上部にこれだけのボタンがあります。
左からREPEAT、GROUP、SOUND、RADIO OFF/ON、HOLD
特徴的なのがこのプレーヤーはFMラジオチューナー搭載なのですがチューナー起動ボタンがスライドスイッチとして独立していることです。普通ならばUIで項目から選択したり、ボタンプッシュが採用されていることが多いのですが。
ソニーアイワなのでBBEは搭載されていませんが低音強調ならばSOUND3を選択することによりできます。

 


特徴的なジョグスティックです。
引くことにより音量調整、押し込むことにより曲選択と2つの役割を持たせているので合理的ではないのでしょうか。
中央の穴がヘッドホン端子となりますがヘッドホンのコードと干渉しないように考えられています。

 

USB端子は裏面にあり、回転するカバーが取り付けられているため露出させないで済みます。端子もかなり汎用的なMini Bタイプなので100円ショップでも購入が可能です。
ドライバはかなり古い製品のためWindowsの自動更新では取得できずに不明なデバイスとなっていましたが、ネットワークウォークマン用のドライバで更新すると認識し、Xアプリによる楽曲の転送が可能になりました。現在ではこのプレーヤーの公式管理ソフトであったSonicStageの配布が終了しているのでこの方法は使えるかもしれません。
ちなみに公式ページでは現在でも専用ドライバを公開しているのでそちらの使用をお勧めします。この機種のドライバで検索すると結構怪しいサイトが見つかるので引っかからないように注意。

 


AIWA
XDM-S700 PORTABLE AUDIO PLAYER   SONY CORP  MADE IN CHINA
BATTERY SUPPLY: 1.5V LR6 SIZE AA OR EQUIVALENT

ここにもソニーアイワロゴが登場します。
商品名にはポータブルオーディオプレーヤーと書かれておりラジオチューナー機能については触れられていません。

 

電源は単3形アルカリ乾電池を1本使用。
連続再生100時間という数字そのものはそんなに珍しいものではないのですが、単3形電池1本で動作してこの時間というのが凄いのです。
乾電池式のデジタルオーディオプレーヤーは現在でも人気のようですが現在では有名メーカーがほとんど撤退してしまい無名メーカーが細々と乾電池式のデジタルオーディオプレーヤーを作っているという状態です。確かにリチウムイオン電池の3.6Vという電あるに比べて乾電池1本の1.5Vという電圧は音質に影響があると思いますが利便性重視のポータブルプレーヤーでは乾電池式の方が向いているのではないでしょうか。
ニッケル水素電池でも動作しますが電池残量計の表示がおかしくなるので頼りにしないようにしましょう。

 
それで肝心の音質ですがこの価格帯の割にはかなり高音質なのですがホワイトノイズが凄まじく、せっかくの高音質で再生されている音楽のバックにいつもサー…という音が駐在しています。間に音量調整が可能な延長ケーブルを入れて本体音量を最大にすれば防げますがそこまでしますかねぇ…
感度の低いヘッドホンを使用するなど色々手はありますがダイナミック型のカナルイヤホンではかなり厳しそうです。

2008年のブランド終了宣言から10年程経過し、ソニーアイワの専用ページも閉鎖予告が出されて国内ページは完全に消滅、海外用グローバルサイトもソニーアイワサポートの誘導ページを残して削除されているなどほとんど完全に終了してしまったようです。これが電器系メーカーならば買収したオーディオブランドの再利用ということでブランド復活もあるかもしれませんが、aiwaブランドそのものが安オーディオ機器やビジュアル機器に手を出してブランド価値が低下しまくっていた事やSONYそのものが優秀なオーディオブランドとなっていることから復活の可能性は非常に低いと思われます。今更売却しようにも買手もいないと思いますし、そもそもソニーの身内企業のような状態でソニー自ら安らかに終了させたような雰囲気なので。
 
 

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