2016年2月8日月曜日

Panasonic LUMIX DMC-FZ8


LUMIXシリーズの中でも一眼レフ風の形状で高倍率ズームレンズを搭載しているFZシリーズの中期頃に販売されていたDMC-FZ8です。現在でこそコンパクトデジタルカメラでも普通に10倍を超えるズームレンズが搭載されていたりしますが、当時はコンパクトデジタルカメラの場合、3~5倍ズーム程度がほとんどだったのでLUMIX FZシリーズやCAMEDIA C-700UZ系シリーズが人気だったのでしょう。富士フイルムも同じような一眼レフ風のデジタルカメラをネオ一眼と称して販売していましたが、高倍率ズームレンズ目的ではなく一眼レフに迫る画質を追及するために大きめのセンサーに大口径の明るいレンズというコンセプトだった気がします。
見た目はまんま一眼レフのミニ版みたいな感じですが、ペンタ部が無いだけあって上部はスッキリしています。この形状を使っていたのはこんな感じの高倍率系くらいだったのですが、ミラーレス一眼が出始めたことにより一眼レフを作っていないようなメーカーが一眼レフに似た形状のミラーレスを作り始めたので本家?一眼レフ以外でこのスタイルのカメラは結構増えた気がします。最近のLUMIXシリーズではさすがに堂々と言える場所にPanasonicロゴを置いたりしていませんが。
 
購入価格は某ジャンクで540円でした。コンパクトデジタルカメラやフィルムプラカメの中にこのようなネオ一眼デジタルカメラが転がっているのはインパクトがあります。
電池付きですがかなりヘタっている様子なのでフルに撮影というわけにはいかないようです。本体はレンズキャップが無いという事以外は問題ありませんでしたが。ということでちょうど転がっていた社外品のレンズキャップが付いているのです。
やはりLUMIXシリーズなので右下には黄金のLエンブレムがあります。このLエンブレムはパルックプレミアでも見た気がしますがどういう意味なのでしょう。古いLUMIXではLエンブレムの下にLUMIXロゴがある機種もありますが。
  
 

  
2006年発表のデジタルカメラと決して新しくはないと思うのですが、2.5型 20.7万ドットという悪くなさげな液晶モニターが搭載されています。せっかくEVFが付いているのでEVFを使いたいところですが、この頃のEVFはまだ画素数が少なかったりしてピントや露出が分からなかったりするので液晶モニターを使う機会も多そうだと感じました。操作系はアマチュアくらいのユーザーが使うことを想定しているのかボタン多めでよく使う設定は階層に潜らなくても設定できるようになっています。それでもDiMAGE Aシリーズのようにレンズユニット側面にもたくさんボタンがあったりするわけではなさそうなので慣れればすぐ使えそうな配置でもあります。どうしても分からなければiAモードにしておけば取り合える撮れるのではないのでしょうか。
安い機種や、取り外しタイプのレンズキャップ式ではないタイプでは撮影モードで電源を入れた際にレンズユニットが出てくるのを妨害するとシステムエラーだとかレンズエラーだとかで電源が切れますが、このDMC-FZ8はレンズキャップを外していなかったりレンズが出てくるのを妨害するとキャップが付いたままと判断して一度レンズを戻してキャップを外してから十字キーの右を押すように表示してきます。そのままキャップに突っ込んで「ガリガリガリ…」とレンズユニットにダメージを与えたりしないので安心です。 
ボタンの配置やUI等は昔のLUMIX系統のものとなっています。少なくとも現代で使われているUIとは全く違ったものです。
 
 
  
PanasonicなLUMIXといえば上部にPanasonicロゴと機種名が表記されていることが多いですが、このDMC-FZ8は正面グリップ上にちゃんと表記されているためか上部にはありませんでした。
大きめのモードダイヤルが付いており、このクラスのデジタルカメラなのでさすがにズームボタンはレバー式です。電源スイッチは相変わらず物理スライドスイッチ式ですが、場所が移動して液晶モニター側となりました。その変わりかフォーカス設定と手振れ補正設定ボタンが配置されています。
EVF部とレンズ部が大きく飛び出しているのですが、一眼レフというのは大抵このような形状なのでしかたがないです。 

Panasonic  DMC-FZ8
 
 
  
LEICA DC VARIO - ELMARIT   
1:2.8-3.3 / 6 - 72  ASPH.    

 
大口径なLEICAブランドのレンズが使われているだけあって明るさはテレ端でもF:3.3とかなり明るいズームレンズとなっています。これだけ明るくて光学式の手ブレ補正まで付いていれば手振れはそんなに気にしないでよさそうです。
大口径のレンズは透明っぽいグリーン系なコーティングが施されている模様。どのズーム領域でもレンズ繰り出し量はそんなに変わりません。
 
 

  
Panasonic  
品番 DMC-FZ8  8.4V     SDHC   
松下電器産業株式会社   日本製

このクラスは一応高価格帯ということになるのか日本製となっていました。2007年発売の機種なのでギリギリ社名表記は松下電器産業株式会社なのです。それでも割と最近の年代なのでSDカードだけではなくSDHCカードにも対応しています。しかし、初期のSDHC規格対応機器は最大容量である32GBのカードが使えなかったりすることもあるみたいなので注意です。この機種はRAW撮りもできるので出来れば高速カードを使いたいところですが、現代のカメラ並みに高画素数で働かせることは多分なさそうなのでとりあえずCLASS 4程度のスタンダートカードでも問題はなさそうです。
 
 
   
Panasonic  品番 DMW-BMA7
7.2V  710mAh   Li-ion
松下電器産業株式会社   中国製


使用電池はセルが2つパックされていて7.2VなDMW-BMA7となります。電池ももちろん松下電器産業株式会社表記ですが原産国は中国となっていました。まだPSEマークはありません。
複数セルのパック電池はどうも劣化が単セルのパック電池よりも早いのか使えなくなっている電池が多いような。
 
 

  
端子部はマルチデジタル端子とACアダプターの端子があるだけでなんだか面積の割に端子が少ない気がします。あまりにもゴチャゴチャされても見た目や使い勝手が悪くなるだけですが。
2007年の機種なのでさすがにHDMI端子は搭載されていません。
 
 
  
レンズユニット側面+ポップアップストロボ
レンズユニットの側面にはレンズユニット本体には記載されていなかったその他スペックが表記されていました。
 
12x OPTICAL ZOOM    35mm EQUIV.   36-432 
MEGA O.I.S. 
 
どうやら光学12倍ズームということと光学式手振れ補正であるということが書かれているみたいです。
 





画像のとおり操作系のUIは旧世代のLUMIXシリーズのものとなっています。このUIも特別使いにくいというわけではありませんが、現代のデジタルカメラはかなりの設定項目があるので階層化されたこの旧UIは向いて無さそうに見えます。これも画像のとおりですが、圧縮率を設定する「クオリティ」の項目からRAW形式も選択可能でした。 
 
画質ですがiAモードでは若干露出がアンダー気味になりがちなので少し露出補正してあげるとキリっとしたシャープな画になるのではないのでしょうか。一眼レフを目指しているといってもCCDセンサーサイズが1/2.5型とかなりの豆粒サイズなので画質面では全然かないませんが、取り回し面ではかなりの利点があります。専用リチウムイオン電池パックを使用しているだけあって単3形を4本使用する乾電池よりは軽量だったり等。大口径で明るさ故かレンズもそれなりにボケを発生させたりと良い機種だと思います。
 
 
(おまけ) 
LUMIXシリーズ一部機種はサービスモードに入れてそこからシャッター数などがわかる場合がありますが、DNC-FZ8にも入る方法が存在しています。
どうなっても自己責任でもよいならばどうぞ 
 
1.初期設定を一時的に取り消し:
モードダイヤルを "[P]にする」。

以下ボタン[手ブレ補正ボタン]と「クロスキーの[UP]を押し続けながら」
電源をオンにしてください。

2.エラーコードの表示の際に:
押して「十字キーの[LEFT]「手ブレ補正ボタン]、[MENU]とを
同時に押す。
上記のボタンが押されたときに以下のように表示が変更されます
同時に。
通常表示→エラーコードの表示→..
ノーマル表示→→..Operation履歴表示.....

displayで画面切り替え
 
これで初回電源投入日数やショット数、フラッシュ数、時計設定数やオートパワーオフで電源が切れた回数までわかります。新品購入の場合は自己満足になりそうですが、中古機購入の際の目安としてはかなり使えそうです。もちろん何度も書いているとおり完全に何が起こっても自己責任なのですが。
 
 


2 件のコメント:

  1. スマホに転送できますか?

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    1. デジタルカメラ本体にはそのような機能はありませんが方法はいくつかあります

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