2019年8月27日火曜日

HITACHI HIPHONIC トランジスターラジオ WH-777 ハイフォニックジュニア

日立製作所が1964年に発売したらしい7石2バンドなトランジスターラジオです。1964年といえば東京オリンピック開催、東海道新幹線開通などまあ有名な年な気が…










HITACHI HI-PHONIC WH-777は1964年に日立製作所より発売された電池式トランジスターラジオです。1964年といえば55年前であり、当時のラジオは今のラジオとは全く異なる存在だったのではないのでしょうか。何かで1000円で買ってきたものの不動品でずっとオブジェ・・・
同時期にグレード別にWH-999、WH-888、WH-777と発売されていてWH-777は一番廉価なグレードでしたが当時の最先端技術なレーダーチューニングと搭載し、ハイフォニックジュニアの名で親しまれたとあります。上級機たちは何と呼ばれたというとハイフォニック…という名称と思ったらスリー・ナインとスリー・エイトとハイフォニックではないのが謎です。


長方形のデザインに金属性のグリル、大き目なインジゲータランプとまさに昭和のトランジシスターラジオという感じです。HITACHIのロゴも1960年代の古いものとなっています。AM/短波ではなくMWとSWという表示がなんともです。周波数もメガサイクル、キロサイクルと。
HITACHI HIPHONIC  Radar Tuning
ハイフォニックというのは当時の日立ラジオのシリーズのようで、このWH-777は中級機にあたるらしくハイフォニックジュニアと呼ばれたとされています。ロゴまで用意してあるレーダーチューニングとは完全な同調点を光でしめす機能だそうで現在では当たり前な同調ランプは当時では最先端だったのでしょう。
 
 

背面
背面は表面の豪華さと変わって全面プラスチックな感じです。ゴツゴツの完全金属製だと重くなってしまったりサビが出るのでバランスが良いのですけど。
 
 

7 TRANSISTOR 2 BAND   MODEL WH-777
BATTERY : 1.5V X 4 (JIS UM-3)  Hitachi, Ltd.
FREQUENCY PANGE : SW 3.8-12 MC   MW 530-1605 KC  MADE IN JAPAN

社名の表示はHitachi,Ltd. そして日本製です。1980年代くらいにはじわじわと韓国製やら台湾製のラジオを見かけるようになりますが1960年代の国内ラジオだとほぼ日本製と思われます。この機種WH-777は7石ですが上位機種のWH-888は8石、WH-999は9石とグレードアップしていったそうですね。
 
 

側面
選局ダイヤルとボリューム兼電源ボタン、イヤホン端子はこちらです。内部の部品はもちろん全く異なるものでしょうけど、こうやって外見だけ見ると電源兼ボリュームといい選局ダイヤルといい現代のラジオと変わらず見える

 

HITACHIロゴやエンブレム等は一切印字などではなくすべて削り出しか刻印
おかけが55年経つ現在2019年でもキレイさを保っています
 
 

底面
 
 

電源は単3形電池を4本使用しますが、本体はスナップ端子になっているので4AA電池も使用可能ではと思われます。実際に付属していたらしい電池ボックスも今でも見かけるような4AA電池ボックスです。
 
 

付属の電池ボックス
スナップ端子付きで単3形電池を4本接続 

 

適当な汎用品か、と思っていたところ本体取り出しやすいようになっていたり、中央に日立社標があったりと日立オリジナルだったのでしょう。
  
 

純正の皮ケースも付いてきた
ラジオ本体ではHIPHONICとなっているのに皮ケースではHI-PHONICとなっているのは謎です
 

皮ケースを装着しても背面のバンド切り替え部は切り抜いてあるので短波とAM切り替えは可能です。 
 
とくに分からずトランジスターラジオを以前買ってみたもののさすがに55年経っているためか電源すら入らない状態なのでオブジェになっていたものでした。このラジオについては日立公式の日立評論という資料に少しですが記載されているものの1964年発売だか1963年だかハッキリとは書かれていませんでした。1964年1月の日立評論に記載されていたようなので1963年末発売の可能性が高そうですけど。
 
 
 

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