2014年12月7日日曜日

SHARP LCD デジタルスチルカメラ VE-LC1 

  
かなりレアモノとなっているSHARPブランドのデジタルスチルカメラです。シャープのデジタル(ビデオ)カメラならばビューカムがかなり出回っており、全くレアモノでもないのですがデジタル(スチル)カメラの場合、シャープはかなりの初期で撤退してしまったので発売している機種も少なく流通量も少ないのです。ということで青カゴで見つけた瞬間即買い…
購入価格はドフの青カゴより108円
ハードオフの店員もジャンクとして売り出す場合でも一応スペックを調べているのかそうでないのか分かりませんが、見た目的でもスペックが低そうなのでこんな値段なのでしょうか。スペックが高そうな(ズーム倍率が大きい、液晶モニターが大きい 等)ものはとりあえず500円付けとけみたいになっている気がする…
シャープのデジタルカメラはがっつり本格的に撮影するという用途ではなく、気軽にメモ程度の撮影ができるという事を目指して作られていたみたいで、素早く撮影可能になるためか回転レンズを用いた機種も多いです。というより当時のデジタルカメラのスペックでは銀塩カメラに迫っている発展途上の状態だったのでがっつり撮影といっても限界がありましたが。
 
 


本体のこちら側はSHARPロゴがあるくらいでレンズ部の除き何もありません。

SHARP  
digital  LCD DIGITAL STILL CAMERA VE-LC1
CDプレーヤーもそうですが、初期のデジタル製品はやたらDIGITALというのを表記したりしてアピールしますね。
ちなみに1997年のグッドデザイン賞を受賞しており、受賞者はシャープ株式会社 AV事業本部デザインセンターとなっています。AV事業本部といえばSHARPブランドの乾電池にも記載されていた社名なのでやはりシャープの乾電池はオーディオやビジュアル機器関係に関係ある乾電池なのでしょう。



本体裏側
当時のデジタルカメラとしては非常に大きい液晶モニターが目立ちます。液晶といえばシャープの得意なものであり、商品名にもLCDという文字があることから非常に自信があったのでしょう。
操作ボタンは非常に少なく、メニューボタンと操作十字キーのみという少なさです。この十字キーが表示したり、検索したりという機能も果たしています。
電源ON→撮影可能状態になるまでは10秒程と非常に遅いです。液晶モニターはかなりの速さで表示されるのですが真っ暗な画面であり、スルー画面が表示されるまでに時間がかかります。

液晶モニターの上にもSHARPロゴがあり、これは液晶ビューカムっぽいです。
LCD DIGITAL STILL CAMERA VE-LC1

  

本体上部
電源ボタンとシャッターボタン、リモコンの受信部かなにかが見えます。回転レンズでこの年代という時点で気づかれるかもしれませんが、このデジタルカメラはパンフォーカスの単焦点なので半押しはありません。電源ボタンは評判の悪いスライドして戻ってくる式ですが幸いこの個体は劣化していないみたいです。



PROGRESSIVE SCAN CCD

単焦点でパンフォーカスなレンズを搭載、露出も明と暗の2つのみです。
レンズブランドやスペックなどは記載されおらず、三洋電機muti-zシリーズのようにPROGRESSIVE SCAN CCDと記載されています。価格は結構高いのですが年代が年代なのでレンズスペックがイマイチなのは仕方がありません。ライバルはCLIP-ITや最初期CAMEDIAという時代なので。



撮影時状態
ズームどころかオートフォーカスも無く、パンフォーカスで単焦点とスペックだけ見るとおもちゃのソレですが当時はこれでも十分使い物になるスペックだったのです。カシオ計算機 QV系やリコーDC系などもですがフィルムカメラからの脱却という意味や今までに無いカメラのデザインにしたかったのかスイバル式の機種が非常に多い時期でした。



こちら側にはレンズ設定や各種端子が見えます。
レンズユニットにはマクロと露出切り替えスイッチがあり、このスイッチで撮影時に切り替えることができます。機能的にはトイデジ並みですが年代的にこんなものです。
端子はデジタル(接続)、映像出力、DC入力といった感じです。
このデジタルカメラは当時では多かった内蔵メモリー専用なので専用ケーブルを用いてパソコンに画像データーを吸い出さなければなりませんが、現在ではこんな形状のケーブルなんて入手困難なうえに見つけたとしてもパソコンにつなげられないので画像が吸えません。



こちらは電池ボックス及びストラップ口側です。
電池蓋のツメは後のインターネットビューカムシリーズに比べるとプラスチック製ですがかなり立派なので折れていませんでした。

「長時間連続して使用すると、電池が熱を持ちます。電池に触れる際は熱にご注意ください。」



SHARP  液晶デジタルスチルカメラ
形 名 VE-LC1   定格電圧 DC6.0V
シャープ株式会社   日本製

やはり液晶デジタルスチルカメラなのですね。シャープ株式会社の文字はやはり独特のフォントが使われています。
ビデオカメラと同じように日本製です。三脚穴はプラスチックですがあまり華奢な感じではありません。



電源は単3形電池を4本、もしくはDC 6Vを使用します。
単3形乾電池4本ということで 1.5V×4=6Vなのですが、ニッケル水素電池4本の4.8Vでも普通に動作しました。


パソコンに吸い出せないので撮影画像の確認はしていないのですが、35万画素にこのレンズ性能ということで画質は察せるかと思います。前ユーザー様が撮影したと思われる16年程前の画像には室内で撮影しようとしてブレブレで悲しい画像が沢山残っていました。フォーマットや一括削除が出来ないみたいなので削除がメンドクサイ…
操作ボタンが少ない故にインターフェイスも超簡潔なのですぐに覚えられるかと思います。それにしても16年前に撮影された画像が現在でも普通に残っているというのは中々です。


SHARP VE-LC1
メーカーSHARP
シャープ株式会社
発売1997/03月 頃
メディア内蔵メモリー
センサー35万画素CCD (PROGRESSIVE SCAN)
レンズパンフォーカス 単焦点
モニター2.5インチ TFT液晶
電源単3電池×4、DC 6V
手ブレ補正
バージョンアップ
価格69,800円
その他回転レンズ、グッドデザイン賞、内蔵メモリーのみ     

 
価格 : 108円
故障 : なし
 

3 件のコメント:

  1. はぁーこれまたキワモノ家電をば(笑)
    あれですかね?日立なんたらかんたらがしょぼいカメラ作ってますがこのカメラもシャープの子会社あたりなんすかね?
    しっかし、このカメラを見て察するにシャープも本気で作った=かなりの金額で購入。だったんでしょーがオフで108円だと売値いくらなんでしょうか。
    時間的にあれですが、売り主は悲しいでしょうね。

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    1. あ、私です。まえです。www

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    2. キワモノデジカメですw
      デジカメ(デジタルスチルカメラ)はデジタルビデオカメラよりの派生ということでシャープや日本ビクター、東芝などムービーメーカーも多く参入しましたが、何れも長続きしなかったようです。シャープデジカメは開発したのはグッドデザインからすると本社のAV機器部門となるようでしょうか。日立のはリビングサプライ販売していましたが3年程前に消滅したようです。
      この手のカメラで何よりの障害が画像を吸い出せないことでシリアル通信ケーブルにPCがあってもソフトが無いので吸い出せない事からこの価格になってしまったのだと思います。売値は体験からすると20円くらいでしょうか…
      こういう価格付けになることを覚悟の上で中古チェーンは使わなければ落ち込むと思いますが、逆に言うと自分では捌けないような物を少しでも出して処分させてくれるありがたいところともいえそうです。真空管ラジオなど貴重なものはとても任せられませんが。

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