2015年4月1日水曜日

Kodak Digital Science DC210 zoom Camera デジタルカメラ 

  
大衆用としてはかなり初期頃に安価でMEGA PIXEL(100万画素)だったり、世界初のカメラ内でFlashpix方式で記録できるとして結構話題になっていたっぽいKodakブランドのデジタルカメラです。発売は1997年でお値段はコダックピクチャーカード(コンパクトフラッシュ)4MBがついて8万1000円という安価な価格設定から割と知名度は高い模様。ちなみに4MBのコダックピクチャーカードの定価は1万3000円なのでデジタルカメラ本体の価格は6万円程度だったのではないかと考えられます。

例によってジャンク青カゴに324円で入れられていました。他の日本メーカーなコンパクトデジタルカメラの中に混じってアメリカンで巨大なヤツがw
こんなデザインでも当時としてはどこもゴツくてデカいものばかりだったので紹介記事では提灯記事かとは思いますがかっこいいと称されています。同時期のライバルはエプソン カラリオCP-500やKonica Q-M100、Canon Power Shot 350などといって個性的なものばかりなのである意味このデザインもアメリカンでかっこよく見えていたのかもしれません。実際後継機のDC200以降の機種はなんというかこの機種よりも不恰好な野球グローブのようなデザインになってしまうのですが性能は格段に向上したみたいです。

Kodak ds digital science  DC210 ZOOM  Camera    MEGA PIXEL

やはり109万画素という高精細なCCDを積んでいただけあってMEGA PIXELという文字があります。CCDは原色フィルターです。レンズキャップは付属しているはずなのですが、購入時にはありませんでしたので前ユーザーが紛失したものと思われます。


  
これだけゴツくて大きいのに液晶モニターが小さいというので時代を感じます。ズームボタンはめっきり採用されなくなった縦向きでのシーソーボタン方式です。
中央付近に見えるダイヤルみたいなのはそのままモードダイヤルとなり、撮影・再生・PCとの通信・設定とモードを切り替えます。水色の○ボタンは決定ボタンですが撮影時のライブビューONボタンも兼ねているので光学ファインダーを使わない派の方はかなりお世話になるかと。
十字キーは無く、左右と上下のボタンが独立しております。



天面には撮影時に使うフラッシュ・マクロ・セルフタイマーボタンが配置されており、その上部に情報表示用のモノクロ液晶があります。そもそもメインのカラー液晶モニターは撮影時の表示はデフォルトでOFFになっており、ONにしてもスルー画像しか表示されず一切の情報の表示がないので情報確認はこのモノクロ液晶でおこないます。
電源ボタンとシャッターボタンは上下に並んでいますが、そもそもまったく形状が異なるので押し間違えることはないと思われます。


  
KODAK EKTANAR Lens   F4.0-4.7   29-58mm (Equiv)
Macro Focus   2× Zoom

コダック エクタナーというブランドのレンズを搭載しております。時代が時代なので仕方がありませんが光学ズーム倍率は低く広角側がかなり暗いです。しかし後期のコダックデジカメのEasy Shereもびっくりな35mm版で29mm-というかなりの広角レンズです。但し暗くてパンフォーカスですが。
上記に挙げた同時期ライバルの機種は良くて単焦点、普通はパンフォーカス・単焦点というレンズを搭載している機種が多いのにメガピクセルで2倍ズーム付きというのはかなりのものだったのではないのでしょうか。
ちなみにかなりの音を立てて動作しますw


  
Kodak Digital Science DC210 Zoom Camera
Made in Japan for EASTMAN KODAK COMPANY   N137

アメリカニューヨークコダック社名義でコダックロゴもあるのですがMade in Japanと日本製となっています。恐らくチノン光学製なのでしょう。
ボディは前面プラスチック製で三脚穴もプラスチックとなっています。三脚穴の下にはカードエジェクトボタンがあるのでメディア取り出しにはここを使います。


  
コンパクトフラッシュスロット、各種端子です。端子は上からビデオ、シリアルバス、DC入力となっています。
メディカードエジェクトボタンはこちら側にはなく底面に配置されています。コンパクトフラッシュは256MBのものも普通に使えて動作が遅くなるといった不具合もなかったので結構な容量まで対応できるのでしょう。


  
電源は単3形電池を4本使用します。とりあえず現代のニッケル水素電池で使用したところまったく問題なく動作しましたが、当時の技術の充電池やアルカリ乾電池で駆動させるのは大変苦労したことでしょう。ニッケル水素電池もまだ主流ではなく充電池といえばニカド電池が主流だった時代のデジタルカメラです。




アメリカンポップなフォントが面白いです。ちなみにこのDC210は日本版を購入してもそのままでは日本語表示に対応しておらず、ファームウェアアップデートにより初めて日本語表記可となります。現在ではファームウェアは公開されておらず、ファームウェアの古いこの個体は英語表示のみの対応に…  メニュー項目が少なく、結構分かるのでよいのですが。


  

撮影時スルー画面



画質は画素数不足というよりも画像処理技術が未発達といった感じのものです。しかし、この頃のコダックデジカメというだけあって深みのある青空などコダックブルーを堪能することができるのも特徴です。
L版程度の印刷ならば問題がない程度の画素数なので印刷してもコダックブルーを楽しめました。しかし、もっとコダックブルーを楽しみたいのならばもうすこし新しい世代のDigital Scienseシリーズが欲しいところです。

記録形式はJpegとFlashpix(fpx)形式から表示できますが、Flashpix形式で撮影した方が容量は大きくなります。このフラッシュピクスという形式はイーストマンコダック、マイクロソフト、ヒューレットパッカード(Hp)、Live Pictureの4社によって主にネットワークで使用する画像形式として開発されたみたいですが普及したのかは現状のとおりです。



Kodak DC210 Zoom

メーカーKodak





EASTMAN KODAK COMPANY   Made in Japan





発売1997/11月頃





メディアコンパクトフラッシュ





センサー1/3インチ 原色フィルター 109万画素





レンズKODAK EKTANA Lens F4.0-4.7 29-58mm 2×





モニター1.8インチ TFTカラー 





電源単3形電池×4  DC 7-8V





手ブレ補正






バージョンアップV3.1→V3.2→V3.3





価格80800





その他4MB CF付属






ISO140相当
F値F4.0 - 4.7
光学ズーム2倍
ファインダー
動画
MF
GPS
タッチパネル
対応容量上限30MB?
カラーシルバー、ブラック(DC210A)
フラッシュ内蔵
アクセサリー接点
ドライブ静止画
シーンモード
デジタルズーム

後にマイナーチェンジの強化版としてDC210Aというブラックカラーな機種が発売されましたが、従来のDC210もファームウェアのアップデートによって同じにすることができます。特にファームウェアV3.3では電池電圧判定を緩くしたことにより電池寿命が向上しているみたいなのでアップデートしておきたいところです。現在ではダウンロードできませんが…
 
 
価格:324円
故障:時計リセット、時々フリーズ?
 





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