2015年5月27日水曜日

Victor CDプレーヤー VL-V501

   
Victor CDプレーヤー VL-V501は1987年に発売されたものです。当時の日本はバブル経済が盛り上がり始めた頃とのことであり、ピュア/ゼネラルオーディオブームでもあったことからこのような単品デッキがよく売れたようで、このCDプレーヤーの販売定価は5万9800円ですがこの価格はゴッキュッパと呼ばれ各社が初~中級のグレードアップクラスとしてシェア争いをしていたため高品質・高音質な名機が多数存在するとのことです。この上に中~上級なハチキュッパ(8万9800円)でも同じように争いが展開されていたとか。さすがに上位機の約9万円モデルには敵いませんが、それでも他社に負けないようにこの5万9800円クラスにも先進の技術などがふんだんに搭載されていました。

購入価格は旧ドフにて1050円
トレー動作せずとのことで最初から画像のようなオレンジ色の紐が付けられていて、これでトレーの開閉は出来ました。ダサいですが使えないよりはマシです。
外装は前面金属製で非常に高級感があります。液晶モニターも大きくて情報表示量も十分、現在ではほぼ廃れてしまったミュージックカレンダーもボタン 画面表示共に搭載されています。画面に表示されているのはミュージックカレンダーとはいえない形状ですが、これも現在は廃れてしまっている現在再生中のトラックを個々に表示しているもので、トラック20まで表示できます。トラック選択ボタンはトラック数が非常に多くなっても対応できる10+ボタンが付いたタイプです。
他にはヘッドホン端子が金メッキでリモコンによる電動ボリューム搭載などと結構贅沢なモデルとなっています。


  
ディスクトレーは大きく出てきてディスクも入れやすいです。ちなみに読み取りでピックアップが動作している時にはトレー上部のランプが赤く点滅するという細かいギミックも搭載されていて所有欲は満たされそうです。
Victorロゴも印刷ではなく金色のエンブレムタイプとなっています。

Victor XL-V501 COMAPCT DISC PLAYER


 背面
出力は前面側のボリュームによる可変出力と固定出力のRCA端子ですが、金メッキされています。年代が古いため現在の機器のように色分けはされていません。

横に見えるSYNCHRO(COMPULINK)という端子は当時のビクターオーディオ機器とシンクロする際に使用する端子のようですが、現在ではよく分かりません。さらにその隣はグランド端子となっています。



Victor   MODEL XL-V501
AC 100V 50/60Hz 12W
日本ビクター株式会社  MADE IN JAPAN


現在ではまず見るのことのできない乙種電気用品マークがVictorロゴの隣にあるので自社製になるのでしょう。もちろん日本製となっています。
当時の日本ビクターの親会社であった松下電器産業も確かCDプレーヤーを出していたような気がしますが、VHSの関係を見ると別に親会社に色々動かされていたというわけでもないのでしょう。



CDプレーヤーを支えるインシュレーターも金属製に底面がゴムという随分効果がありそうなものが使われていました。ピックアップ部の下部にはひし形状のベースが配置されていて制震機能を果たしています。
 
 
このCDプレーヤーは光伝送方式を採用しており、各回路を電気的に分離して光でやり取りしているのでアナログ部へのデジタル部のノイズ混入を防ぐことが出来ている模様。ピックアップはハイプレシジョン3ビームピックアップという独自の方式を採用していて応答性の向上に成功していますが、JVCブランドの独自ピックアップなOPTIMA-2というものが採用されていて現在での入手は絶望的と思われます。DACはBB PCM54Pと少し旧型のものでしょうか。
 
音質は中音域が素晴らしく、綺麗な音がでます。低音・高音ガンガンな音質とはまたちがった音に聞こえるのではないのでしょうか。といってもまともに鳴らせる機械が無くなってしまったので死蔵状態です・・・
 
 
価格:1050円
故障:トレー出ず →修理完了
 







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