2015年6月1日月曜日
PENTAX Optio S4 DIGITAL CAMERA
小型なデジタルカメラとして人気であったPENTAX Optio Sシリーズの2代目モデルであるOpto S4です。薄型化には独自スライディングレンズシステム採用なsmc PENTAX ZOOM LENSの採用が大きな役割を果たしています。このスライディングレンズシステムは同じ薄型・小型路線で共同開発していたというカシオのEXLIMシリーズにも一部搭載されていました。
Optio Sシリーズはタバコケースに入るサイズを目指して作られたらしく、事実それくらい小さいので今まで目立たない存在であったPENTAXなデジカメを有名にしたと聞いたことがありますが、本当なのかは分かりません。高画素化していく後の時代でも次々とスライディングレンズシステムを搭載したデジタルカメラを発売し続けたことから相当自信はあったみたいですが。ちなみにペンタックスはその後HOYAに買収されコンシューマー部門はリコーイメージングに売られるのですが、HOYAはコンシューマー向けではないためかこのスライディングレンズシステムを売る事はなくそのまま自社独自の技術として他社デジタルカメラに使用するレンズユニットとして紹介されています。でも説明文にはHOYAが光学メーカーとして長年にわたり培ってきた技術力とたゆまぬ努力があったからこそ実現しました。 と説明されていますが、開発したのペンタックスなような… 他社が開発しました!なんて書けないのは分かっていますが。あとこの部門の技術者はそのままHOYAに残っているのかもしれないのでそうとも言えるのでしょう。
デザインは画像では分かりにくいですがこの金属のボディはヘラ絞り? とにかくギザギザ加工されているので多少の滑り止めになるかもしれません。スペック表記をレンズの周りにするというのは買収前ペンタックスの大好きな方式です。
液晶モニターが小さいですが、本体サイズがサイズなのでこの位が妥当でしょう。兄弟機のEXLIMシリーズはもう少し大きな液晶モニターを搭載していたみたいですが。操作系は十字兼OKボタンが押しにくいというのを除き割と直観的です。マクロと他の焦点設定が一緒になっているのでマクロをOFFしたいときは何度もボタンを連打する必要があるといった面もありますが。ペンタックスは当時共同開発していたカシオからデジタル周りの部品は買っていたらしく、カシオの技術もあってこれだけ小型にすることが出来たのでしょう。ちなみにカシオはペンタックスはスライディングレンズシステムのsmc PENTAX ZOOM LENSのユニットを買って自社エクスリムの小型化に成功しています。エクスリムシリーズはもともと小型・手軽・軽量な製品から始まったのでこだわりがあったのでしょう。
この操作系や本体のプリントは直接ギザギザな金属ボディに印刷されているためか割と消えやすいので注意です。ボタンの表記が消えてしまうと訳が分からなくなってしまいます。
これだけ伸びるレンズユニットが単三電池と同じ直径の幅くらいしかないというのはやはり驚異的だったのでしょう。電源ボタンは小さくて少し下がっているので押しづらいと感じるときもあります。
DIGITAL CAMERA Optio S4
smc PENTAX ZOOM LENS
スペックは違うかと思いますが、このレンズユニットもかなりの機種で使われているのでよく見る表記です。どういうわけかKenkoブランドの激安デジタルカメラにも搭載されたことがあります。販売店はペンタックスが余らせていたこのレンズユニットをケンコーが買い叩き、この値段(約1万円程度)を実現したと謳っていましたが、他社で製品が成立する程のユニットを余らせるということはあるのですかね?CCDがセットになっていない場合は修理部品として使え無さそうですが、やはり無計画にユニット製造はしないでしょう。
画質は周辺が流れてかなりケラレるのを除けば割と良好です。発色はクール系に寄った感じのものなので好みに合わない場合もあるかもしれません。このスライディングレンズシステムは一部光学系を大胆に外にずらして収納するという設計なので周辺画質は仕方がないのでしょう。
電源端子にはカバーがありますがUSB端子は剥き出しです。ストラップ取り付け部もこちらにあります。
PENTAX DIGITAL CAMERA Optio S4
PENTAX Corp. MADE IN PHILIPPINES
本体はフィリピン製とデジカメでは大変珍しい原産国です。ペンタックスの工場はフィリピンに合ったのでしょうか。Kマウントのsmc PENTAX DAシリーズはベトナム製だったりとベトナムに工場があるイメージだったのですが。と思ったら、レンズはベトナム製でデジタル一眼レフはやはりフィリピン製だそうなのでやはりフィリピンに工場があったのでしょう。
ちなみに電池ブタはなぜかボールペンなどの先のとがったもので押さないと開かない面倒な設計となっています。間違えて電池蓋を開けてしまうなんてそんなに無いと思うのですが。
電池はD-LI8が付属されていました。(画像はHOYA時代のD-LI95)
電池蓋は元々こうやって分離しないはずなのですが、壊れたのか分離してしまいます… 分離するおかげで開けるのにボールペンが要らなくなったので便利にはなってしまいましたが。
この電池は富士フイルム型番でNP-40というもので、これも割と互換性に優れています。
圧縮率(画質)を三ツ星で表すのはペンタックスの伝統
コンセプトは気軽なメモカメラという印象ですが割とマニュアルも充実していることが分かります。
時計リセットの症状が…
ワールドタイムって大抵のデジカメに付いています。
価格:540円
故障:電池蓋破損、本体時計・設定電池抜きでリセット (撮影には問題なし)
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