2015年10月12日月曜日

HITACHI DVD-ROM ドライブ GD-7000 (I O DATA DVD-AB8TE)

 
アイオー・データ機器よりDVD-AB8TEとして販売されていたHITACHIブランドのCD-ROM/DVD-ROMドライブです。後期の同社ドライブはLG電子のデジタルメディアカンパニーと合弁企業であるHitachi Lg Data Storage(H-L-ST)を設立してH・L dataもしくはLGブランドでのドライブがほとんどという状態になるので見かけなくなっていきますが、このGD-7000はまだ日立製作所単独開発時代の製品のようです。H・Lデータストレージを設立したのが2000年の11月だそうなのでこのドライブの製造年と同じということになります。日立単独最後の年に製造されているというのはなんだか記念的に感じます。

ベゼル部には販売元のⅠ・O DATAのロゴがありますが、専用に印刷されているわけではなく単にシールで貼られているだけなので一部であったサードパーティ完全オリジナル品というわけではない模様。ヘッドホン出力にボリューム、エジェクトボタンとベゼル部は一般的な物と同じです。
購入価格は324円。ROMドライブにしては高いですが、HITACHIブランドで最後の自社製時代の物という珍しさから購入しました。 



インターフェイスは現在では見られないATAPI(IDE)となっています。端子が非常に多いですが、普通に使用する場合は接続するのは電源とIDEケーブルとなるでしょう。オーディオ出力はアナログとデジタルの両方が搭載されています。
設定用のジャンパーショートピンは白色と変わった色の物が使われています。



このドライブはDVD-ROMドライブとなっていますが、実際はCDまで読み込み専用な読みに徹している珍しいドライブなのです。DVD-ROMドライブといえば大抵のドライブはCD書き込み機能が付いています。ROMドライブなのでバッファサイズも少な目の512KBという感じです。年代が古いためDVDでも多くの種類のディスクは読むことができません。それでもRAMには対応しています。



HITACHI MODEL No. GD-7000
Hitachi, Ltd.  DVD-ROM    MANUFACTURED:JULY 2000  MADE IN JAPAN
 
2000年7月製造とH・L データストレージ設立のちょっと前に製造されていることが分かります。この個体はアイオー・データの販売個体なのでドライブ製造元のラベルの他にアイオー専用の型番とシリアルナンバーが記載されたラベルも貼られていました。そして、PC用光学ドライブとしては貴重な日本製となっています。日立のどこかの工場で製造されていたのでしょう。Hitachi, Ltd.という社名表示の横には日立社標である亀の子マークが付いているのが自社製時代の証のようです。H・L データストレージの製造になってからはHITACHI単独ブランドのドライブでも亀の子マークは付かなくなったみたいです。仕様欄には残念ながらドライブの消費電力は記載されていませんでした。ROMドライブで高速書き込みをするわけではないのでそんな極端な大電流は必要なさそうです。
 
 
製造から15年経ったベテランドライブですが書き込み機能が無いことが要因なのか、前ユーザーがそんなに使っていなかったのか読み込みは非常に高速でオーディオCDは読み込み始めて2秒程で認識しました。EACでのセキュアモードでの取り込みでも常時9倍以上出ている高速なドライブです。EACではキャッシュ不可で正確な取り込み○、C2エラー情報も○となっていたのでEACに最適なドライブとなるのでしょう。
ちなみにトレーが閉まるのを手で押さえて妨害すると3回大きく揺れて振り払うような動作をしたのち、それでも妨害されているとエジェクトするという変わった挙動を示します。普通は長時間閉めようと引っ張り続けて諦めるか、その場で止まるかなのですが。
 
 
価格:324円
故障:なし
 


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