現在は絞られてしまって存在しないルミックスの最廉価シリーズL系モデルの乾電池電源機種です。数年前までは普通に販売されていたはずの最廉価品デジタルカメラですが、パナソニックの場合はラインナップ整理宣言が出されてからは本当にルミックスは高級機種と高倍率ズーム機だけになってしまいました。このDMC-LS80などの乾電池エントリー機種系は真っ先に外されてしまいました。
乾電池モデルだけあってバッテリースロット部が膨らんでいますが、それが丁度良いグリップ形状になっているのでホールド感は良好です。LUMIXロゴのある装飾も凹凸があるのでホールド感の向上に役立っています。
画像ではひょっとしたら金属製ボディに見えるかもしれませんが実際はエントリー機種だけあって前面プラスチック製ボディです。
液晶大きい!
大きい液晶モニターといっても割とまだ枠があった頃の製品なので黒い枠にはPanasonicロゴが見えます。
撮影・再生の切り替えは専用スライドスイッチで行います。これよりちょっと高級なシリーズやTZシリーズはモードダイヤルによる切替でしたが、最廉価クラスでも再生ボタンが独立しているのは意外でした。
UIはかなり使いやすくなってきていた旧LUMIX系のものなので慣れれば何の問題もなく操作できるかと思います。画素数切替等もゴミ箱マークのあるQ.MENUから一発変更できるのでかなり便利なのです。最廉価クラスといっても各モード切替等のボタンがちゃんと独立していて無理な操作系になっていないというのはさすが国内大手メーカー製と感じさせられます。
Panasonic DMC-LS80
本体上部も上位のFX系とあまり違いが無い仕上がりです。廉価機でもズームはちゃんとレバー式でシャッターボタンも独立といい感じです。電源スイッチはこれもルミックス伝統のスライド式のスイッチとなっているので確実なオン/オフが可能になっています。何かが当たって勝手に電源が入ったりすることもあるかもしれませんが…
電源スイッチの上にあるE.ZOOMとはかつて松下電器産業(パナソニック)が一部ルミックスシリーズで採用していたEX光学ズームという画質の劣化しづらい疑似光学ズームのことで、ボタンを押すとテレ端以外では一気にテレ端へ、テレ端ではEX光学ズーム発動といった感じです。何故かEX光学ズームは必ず最大の4.8倍となるので自分で必要な倍率まで戻す必要があります。
LUMIX DC VARIO
1:2.8-5.1 / 5.5-16.5 ASPH. 3X OPTICAL ZOOM
MEGA O.I.S.
廉価シリーズの為かLEICAブランドは与えられずLUMIXブランドのレンズが搭載されています。もちろんご自慢の光学式手振れ補正(MEGA O.I.S.)搭載で、かなりのブレを軽減してくれます。
何しろ廉価クラスなのでレンズ描写がどうのこうのという感じでは無いかと思いますが、デジタル補正しているのか歪みが強烈だとか逆光で極端に描写がおかしくなるなどといった現象は見られませんでした。無理して光学6倍ズームなどではなく無難に3倍ズームで抑えてあるというのも効果があったのでしょうか。
動き認識によるインテリジェントISO感度、光学式手振れ補正、高感度による機能を「トリプル・ブレ補正」とされています。
イメージセンサーは810万画素 CCD 原色フィルター 1/2.5型です。コンパクトカメラのセンサーとしては一般的ではないのでしょうか。かなり合理化が進んできて1/1.8型などの大型センサーがエントリー機種に載るのは稀になっていた時代のデジタルカメラですね。
撮影状態(ワイド端)
こうやって見るとライバルの三洋電機のXacti Sシリーズやそれらを供給されていた各メーカーのOEM機種と似ているように見えるかもしれません。
Panasonic DMC-LS80
松下電器産業株式会社 中国製
なんだか記載されているオキシライド乾電池というのが懐かしい… オキシライド乾電池はその高電圧を活かしてデジタルカメラには最適なのでした。一部機種では故障の恐れがあったみたいですが、少なくともパナソニック系はオキシライド乾電池モードがあるので平気でしょう。
三脚穴は置く場所が無かったのか端っこに追いやられています。色が違う樹脂製なので結構安っぽい見え方です。
電源は単3形電池を2本使用します。アルカリ乾電池、ニッケル水素電池のほかご自慢のオキシライド乾電池も使用可能です。
電池スロットの蓋はしっかりしたつくりなので簡単にツメが折れてしまうことは無さそうです。
記録メディアは内蔵メモリーの他SDHCカードが使用できます。SDHCカード仕様なので32GBまで使えるようです。
超高速連写や高画質動画撮影などといった超高速書き込みが求められる機能は特に搭載されていないのですが、せっかくSDHCが使えるので安い物でもCLASS 10あたりのカードを使うと書き込み速度で不満が溜まることは無さそうです。
画像のように同社製のSDカードを使うとメーカーボーナスで速度アップ!! ということにはならなそうです…
当時のLUMIXコンパクトデジタルカメラタイプでは最高級のDMC-LX3との比較です。
こうやって見るとなんだか完全に違った使い方を想定して設計されているように感じます。ライトユーザーの方々にとってはいくら描写が素晴らしいからといっても電源OFF時にレンズが出っ張っているというのは不満でしょう。それぞれ向いている使い方があるのです。
Panasonic LUMIX DMC-LS80 | |||||
メーカー | Panasonic | ||||
松下電器産業株式会社 | |||||
原産国 | 中国製 | ||||
発売 | 2008/01. | ||||
メディア | 内蔵メモリー、SDHCカード | ||||
センサー | 1/2.5型 CCD 原色フィルター 832万画素 | ||||
レンズブランド | LUMIX DC VARIO | ||||
レンズ構成 | 5群4枚 (非球面3枚4面) | ||||
画像エンジン | 不明 | ||||
手ブレ補正 | トリプル・ブレ補正(光学式、MEGA O.I.S.) | ||||
光学ズーム | 3倍(疑似光学ズーム有り) | ||||
電池 | 単3形電池 2本 | ||||
モニター | 2.5インチ 23万ドット | ||||
ファインダー | |||||
バージョン | |||||
ボディ外装 | プラスチック | ||||
価格 | オープン | ||||
その他 |
価格:
状態:問題なし
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