2016年5月11日水曜日

toshiba 東芝テレビ 16形 ハイルックシリーズ カタログ

  
現在はテレビの製造から撤退した東芝(東京芝浦電気)の昭和なテレビカタログです。現在では儲からない・赤字の家電事業の代表のような扱いを受けて切られまくっているテレビですが、この頃のテレビは逆に電化の代名詞の1つで花形の製品だったようです。
 
ふつうのテレビより画面が10%も明るい…これがいま話題のハイルックタイプです。キメの細かい鮮明なコントラストで、タレントの動作や表情もあまさず浮きぼりにできます。
■丸から角へ、画面の4スミを広げた16形 114度広角偏向ブラウン管。
■宇宙技術から生れたミクロビスタ真空管で、画面はじつに鮮明です。

■電気代がわずかなシリコン整流器
■大形ダ円スピーカー (15×10cm)で、迫力あるハイファイ音です。
  toshiba 東芝テレビ     ハイルック
16RD  現金定価 52,000円  定 価 55,000円     明るくて・見やすい
      テレビ付属/東芝テレビ回転板14D - 1/1,000円 
 
文章や商品的に60~70年代のカタログと思われますが古過ぎるのか情報が出ないので不明です。当時のテレビの特徴であった長くて細いテレビ脚は付属されているほか1100円で別売りされていたようです。当時のテレビ本体は割と残っている場合があるのですが、長いテレビ脚は場所を食うためかほとんど見かけません。
宇宙開発技術によって生まれたミクロビスタ真空管を採用して画質が良いようです。ちなみに東芝は近年までNECと合同で宇宙開発事業を行っていましたが、NECに譲渡して撤退しました。
 
 

東芝商事株式会社 / 東京芝浦電気株式会社
 
何だかすごく昭和です…
この中で最高級機は16FXという機種らしく「ハイルックタイプでは一ばん豪華な設計」とされています。ハイルックシリーズは明るく見やすいというキャッチコピーで、それを実現するためかすべての機種に宇宙技術のミクロビスタ真空管が採用されています。
価格は安い…と思うかもしれませんが、実際には貨幣価値が大きく異なっている時代の物なので日本銀行の消費者物価(4倍)を参考現在の価値に換算すると最高級の16FXは約29万円とおいそれとは買えない価格になります。それでも後期のブラウン管テレビもある程度サイズが大きくなるとそれくらいしていたのでそう考えるとある程度安くなってきて普及し始めた時代のテレビ達なのでしょうか。
記載されているテレビは東芝 16FX、16KR、16KM、16JB、16KL、パーソナル10形 10PKです。現在のように大規模小売店による販売系統ではなく自社グループの商社による販売というのも大きく現在と異なっている点ですね。
 

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