2019年9月28日土曜日

HITACHI i.mega HDC-W902

HITACHIブランドのデジタルカメラとしては最初で最後らしい自称防水のデジタルカメラです。防水に関してはちょっと怪しいところがあるようですが… 




  


日立(HITACHI)  i.mega HDC-W902は日立リビングサプライ(現:日立グローバルライフソリューションズ)2010年頃に発売されたらしいデジタルカメラです。価格や発売詳細などは不明
HDC-901発売後しばらく沈黙していたらしき日立デジカメのトイデジ系統ですが後にシリーズ初となる日常防水を謳うHDC-W902の発売となったようです。このW902を最後に単焦点パンフォーカスにCMOSといったトイデジ系の日立デジカメは発売されずCCDにAFズームレンズといった一般的な性能を持った機種のみ発売されていきます。 
 


HITACHI  i.mega  6x DIGITAL ZOOM F/3.0, f=7.9-35mm 9.0MEGA PIXELSデザインは右上にレンズが配置されている、前面は金属製パネルでネジ止めという一般的な防水型デジタルカメラのものとなっています。実際のところこの機種はズームレンズではなく単焦点レンズなので屈曲光学レンズのように配置の制限はないと思われるので右上にレンズ配置したのは性能上ではなくデザインを他の防水デジカメと揃えるためでしょうけど…
表明の表記を見るといかにも光学6倍ズームみたいですが実際にはデジタルズームのみです。ズーム時らしき焦点距離も書いてあるのですがわざわざデジタルズーム時の焦点距離を載せたんでしょうか謎。
 

DIGITAL CAMERA HDC-W902
背面、防水を謳うデジカメだけに各ボタンなども防水仕様になっているようです。液晶モニターもプラスチックの向こうにあるので割れにくくはなっていると思います。
操作系はやっと十字キーに決定(SET)ボタンが付いたので過去に比べ良くなっていますがキャンセルボタンやメニューボタンはまだないので普通に比べると扱いにくいですかね。
 

9.0 Megapixels
天面 900万画素という表記が表面とは全然違うのですがデザインのこだわりですかね。レリーズキーは従来の日立トイデジと異なり半押しが廃止されて全押しのみとなりました。今までの機種は半押しできたのですがパンフォーカスだし、半押ししても測光したりしないなど意味のないものでした。
 

6x DIGITAL ZOOM F/3.0, f=7.9-35mm 9.0MEGA PIXELS
見た目的になんだか屈曲工学系っぽいですが実際のところ従来と同じ単焦点パンフォーカスレンズとなっています。レンズブランド等は付いていません。
イメージセンサーは904万画素 1/2.3インチCMOSセンサーの搭載です。過去機種には搭載されていた画素補間らしきCMOS画素数以上での記録はCMOSの画素数が900万画素と十分なものになったためか無くなりました。
 

結構薄い
 
 

パンフォーカスなので焦点切り替え用のレバーがあります 

Model:HDC-W902
Hitachi Living Systems, Ltd.  MADE IN CHINA

社名表示は日立リビングサプライ株式会社、中国製です。
 
 

電源は単4形電池を2本、記録は内蔵メモリーかSDHCカードとなります。前機種のHDC-901では単3形電池仕様でしたがW902ではなぜか単4形となっています。過去の機種では単4形電池モデルが非常に多かったので元に戻ったとも言えるのですが。
 
このデジタルカメラは幾つか問題点があるようで、
・風景∞域でピントが合わない
 公称撮影可能距離は標準で130cm-∞、マクロで70cm-130cmとなっていますが
 標準モードでも100cm-200cmくらいのところにしかピントがあっておらず∞域での
 風景撮影ではピンボケになってしまいます。この個体の故障と思ったら他個体も同じ
 様なので仕様でしょう
・タイムスタンプが強制的に2009年1月1日12:00に
 撮影日時の記録に対応していない機種はExif制定前やトイデジなどでも数多くありますが
 そういう機種では大抵撮影日時空白になるもののこの機種W902では勝手に
 2009/1/1/12:00と記録されてしまいます。画像管理で面倒です。
・防水?
 防水を謳う場合等級表示をするものですがこの機種では表示されおらず日常防水とのみ
 表示されています。これに関しては他の自称防水機器も数多くあるので問題ではない
 のかもしれませんが…
 
過去のデジカメ機種の悪口なんて書くものではないのですが前機種のHDC-901の出来がトイデジタイプにしては非常に良かったために後継機のW902の完成度は残念なところがありました。どうにかピントを合わせて撮影するとかなり綺麗な画質なのでフォーカス周りの設計がまずかったのではと思われます。
 


 
 

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