富士フイルムがかつて縦型ファインピクスと同じように多く展開していたスクエア型のファインピクスです。これまでのスクエアファインピクスは200万画素級で1/2.7型などの小型スーパーCCDハニカムを搭載してハニカム補間で400万画素級などとして展開してきましたが、このF450はハニカムCCDでもなくレンズも珍しい構造をしています。この辺りでスクエアファインピクスは無くなってしまうのですが、小型なレンズユニットはFinePix Vなどに用いられたようです。
デザインは今までのスクエアファインピクスと同じように正方形な形状でグリップ付きというのは変わりませんが、今までのスクエアファインピクスにあった青色LEDや電動スライドレンズカバーなどは無くなっています。グリップが電源ボタンという仕様は変わっていません。
FUJIFILM DIGITAL CAMERA F450
背面
比較的大型な液晶モニターを搭載しながらも光学ファインダーがありました。
UIはこの時代のファインピクスのものなので広く見かけたのと同じですがズームボタンが上下キーになっているなどボタン数の少なさ故の操作系となっています。登場して間もないFボタンはフォトモードとされ、ISO感度やFinePixカラー等を設定するものでMENUからの設定項目とは内容がことなります。分かりやすい様にか3つのボタンの横には日本語でのボタン名が記載されたシールが張られていました。モードは独立したスライドスイッチによって再生/動画/撮影と切り替えられます。左右キーは左がマクロ、右がフラッシュ設定を兼ねています。
天面
操作系は背面に、電源は表目のグリップなので天面にはシャッターボタンしかありません。
この本体の薄さに本体の厚さ以上のズームレンズが収まっているので、他のレンズユニットとは異なった構造をしているのではないのでしょうか。
FUJINON LENS
f=6.3-21.6mm 3.4 OPTICAL ZOOM LENS
変わった形状をした3.4倍のフジノンレンズが搭載されています。この変わった形状や収納時の薄さからペンタックスのスライディングレンズシステムを採用したか、もしくはレンズの供給を受けたのでは?と質問されたみたいですが、更に高性能で薄くなったものを自社開発したとのことです。
銘柄表示に無い明るさはF:2.8-F:5.5と広角側が若干暗いもののそんなに悪いものではありません。
イメージセンサーは536万画素 1/2.5型 正方画素CCD 原色フィルターと珍しくスーパーCCDハニカムではありませんが、これは既存のセンサーを使う事によって低コスト化と開発の迅速化を図ったとのことです。既存のセンサーということは独自のスーパーCCDハニカムのように自社製ではないのですかね。古い時代のセンサーなのでISOが400までと高感度をうりにしていたスーパーCCDハニカムシリーズと比べると高感度が劣っているようですが、その分最低感度が80とスーパーCCDハニカムより下限が低いです。
撮影時
これだけ伸びるズームレンズが収まっているので何かしらの収納技術を使っていると思いますが、やはりペンタックスと同じようにレンズの一部がスライドしていたりするのでしょうか。今までの機種は青色LEDによる演出がありましたが、このF450では暗めの白色LEDが光るという地味なものになりました。
外部電源は極性統一プラグ DC 5Vです。ここに外部電源を接続することによって電池を充電する本体充電に対応した機種になります。
DIGITAL CAMERA FinePix F450
FUJI PHOTO FILM CO., LTD. MADE IN JAPAN
古い時代のファインピクスなので社名は富士写真フイルム株式会社で日本製となっていました。廉価デジカメ晩年ではOEMっぽくて中国製のデジカメが増えていましたのでこの年代の日本製のデジカメは珍しく感じてしまいます。
底面には三脚穴やバッテリースロットの他にクレードル端子やスピーカー穴がありました。
使用電池は比較的小型なリチウムイオン電池パックのNP-30を使用します。小型なので容量も565mAhと控えめです。本体の消費電力が少な目なのか極端に電池を消耗するとは感じませんでしたが、公称枚数は約150枚とやはりかなり少ないようです。
記録メディアは当時の富士フイルム機ということでxDピクチャーカードを使用します。対応容量が16MB-512MBとなっている通り512MBまでは問題なく使用できましたが1GBは認識せず使用不可でした。画素数は約500万画素なので512MBでもそれなりの枚数が撮影できます。
FUJIFILM FinePix F450 スクエア ミニ | |||||
メーカー | FUJIFILM | ||||
FUJI PHOTO FILM CO., LTD. | |||||
原産国 | MADE IN JAPAN | ||||
発売 | 2004/07/18 | ||||
メディア | xD Picture Card | ||||
センサー | 520万画素 1/2.5型 正方画素CCD 原色フィルター | ||||
レンズブランド | FUJINON LENS | ||||
レンズ構成 | |||||
画像エンジン | 自然な色を再現できる画像処理システム | ||||
手ブレ補正 | |||||
光学ズーム | 3.4倍 | ||||
電池 | NP-30 3.7V 565mAh | ||||
モニター | 2.0型 15.4万画素 低温ポリシリコンTFTカラー | ||||
ファインダー | 光学 | ||||
バージョン | 1.00 → 2.10 | ||||
ボディ外装 | 金属 | ||||
価格 | オープン | ||||
その他 | |||||
ISO | AUTO / 80-400 | ||||
F値 | F2.8-F5.5 | ||||
圧縮率 | FINE / NORMAL | ||||
動画 | QVGA 10fps | ||||
MF | |||||
GPS | |||||
タッチパネル | |||||
容量上限 | 512MB | ||||
カラーモード | F-スタンダード/F-クローム/F-B&W | ||||
ストロボ | 内蔵 | ||||
ドライブ | 静止画/動画/連写 |
価格:540円 電池
状態:故障なし
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