ソニー α550 DSLR-A550は2009年11月5日に発売されたデジタル一眼レフカメラになります。発売前受注(予約)が多すぎて一時的に発売延期されたことがあるようです。2009年も末ということで事業購入元のコニカミノルタっぽさはかなり消えており、かなりソニーらしくなってきた時期のαです。この機種が最後のα光学ファインダー機となったことや後継機ではデザインが変更されたということを考えるとやはり転換期と製品なのではないのでしょうか。
購入価格は500円
いくら7年前の機種だからといってジャンクカゴ行きになってしまうのも時代なのでしょうか。昨年修理部品保有期間が終了してサポート終了落ちしたニコンD200やちょっと古いD60が同じカゴでさびしそうにしているなどデジタル系では時代が流れるとスペックジャンク行きは避けられないようです。
デザインはコニカミノルタの角っぽい感じが大分無くなって若干丸っぽい雰囲気になっていますが基本的な部分はあまり変わっていません。この機種はエントリー機ではなくエントリー機のちょっと上だけどミドル機ほどではないという立ち位置なのでそういうデザインなのでしょうか。
背面
やはり液晶が大きいです。一部過去機と同じく上下に可動しますが可動域が広がっているようです。
液晶モニターは3インチ 92.16万ドットのエクストラファイン液晶、チルト可動式が使用されています。ライブビューがウリの機種だけあってか時代の割にはモニターがやたら綺麗でかなり良さそうなモニターです。
操作系UIは今までのαからさらに手が加えられたものな感じです。ボタン数も多くて直接項目にアクセスできる設定も多いので普通にデジタル一眼レフとして使用できるものかとおもいます。基本的にデジタル一眼レフの操作系はボタン配置などを覚える慣れが大事なので使いこんできて使いやすいか使いにくいかが分かるかと思われます。
光学ファインダーは倍率0.8倍のペンタダハミラー、視野率約95%でスイッチによりオンオフ切り替え可能なものが使用されています。何もできないほど見づらいファインダーという訳ではないですが、さすがにペンタックスなど評判の良いメーカー同等製品と比較すると劣っているように見えます。MFがまったくできないレベルという訳ではありません。
天面 ペンタ部
モードダイヤルはAUTOにP A S Mとプログラムやマニュアルモード、他に各シーンモードに発光禁止と一眼レフの一般的なものです。ホットシューはミノルタ・ソニーの独自形式のものなので汎用フラッシュなどは使用できません。
操作系はDレンジ設定のほかMFチェックレビューなどのボタンが独立しています。Dレンジについては従来のDレンジオプティマイザー以外にオートHDRという機能が追加されているので、この機能を選択すると自動的に2枚撮影してダイナミックレンジの広い画像を撮影できます。使い慣れたCCDではなくCMOSセンサーなためかダイナミックレンジが狭い機種なのでこの機能は是非使っていきたいところです。DレンジオプティマイザーもHDRもオートからレベル5まで選択できるようになっています。
こういった感じで各操作系が独立していて設定が楽というのもデジタル一眼レフの利点なのです。
マウントはソニー・コニカミノルタ Aマウントとなっています。ソニーの方でもミノルタ・コニカミノルタのレンズは動作確認済みとされているのでフィルム時代のレンズも一部を除いて使えるのでしょう。
イメージセンサーは1420万画素 APS-Cサイズ Exmor 原色フィルターが搭載されています。今までのアルファシリーズはミドルクラスより下の機種ではCCDが使用されていましたが、このα550では高速連写機能や高画質ライブビューのためかCMOSセンサーであるExmorが搭載されました。Exmor Rではないので裏面照射型ではありません。
画像処理エンジンは今までのソニー製デジタル一眼レフやサイバーショットシリーズと同じBIONZが使われています。新型BIONZ Xが出たのはかなり後なのでこの時代はまだBIONZとなっているようです。
側面
グリップ部はバッテリーとメモリーカードスロットとして利用されているようです。
メモリーカードは今まではコンパクトフラッシュ(と無理やりだがアダプターでメモリースティックデュオ)対応となっていたのがSDHCカードとメモリースティックデュオ HGとのデュアルスロット式となりました。デュアルスロット式ですが使用メディアはスライドスイッチにより切り替えます。高速を謳うメモリースティックデュオ HGはそんなに出回っていないのかSDHCカードと比較するとかなり高価なのでSDHCカードを使ってしまいます。
オレンジ色のαロゴとAF MF切替スイッチが見えます。
外部出力はビデオがHDMI端子、USBがミニB端子となります。リモートケーブルにも対応しているのです。
モニターは上下可動チルト式なのでこんな感じにアングルを変えられるので、ハイアングルやローアングルにも楽に対応できるのです。
SONY DIGITAL SLR CAMERA MODEL:NO. DSLR-A550
Sony Corp. MADE IN JAPAN
現在のソニーミラーレス機ではα6000でもフルサイズのα7シリーズでもタイ製のようですがこのα550はある程度古いためかまだMADE IN JAPANと日本製でした。売却前のコニカミノルタ α-7 Digitalもα Sweet Digitalもマレーシア製だったのに売却直後のα900もα100も日本製になっていたので譲り受けたコニカミノルタの工場ではなくソニーの国内工場製造だったのでしょうか。
電池は当時のαシリーズで用いたInfoLITHIUM MことNP-FM500Hを使用します。インフォリチウム Mというのは数種類あり、古いサイバーショットSシリーズに用いられたもの、古いビデオカメラ ハンディカムに用いられた標準タイプと大容量タイプ、そしてソニー初期デジタル一眼レフに使われたタイプがありますが、αシリーズには専用のくぼみがあるデジタル一眼レフタイプのNP-FM500Hか現行のNP-FM500H/5しか使用できません。電池持ちは元々がビデオカメラや燃費の悪い古いデジカメでスタミナを謳って使われていた電池だけあってそれなりに良いと思います。なによりインフォリチウムシステムで1%単位で残量が表示されるので管理が楽です。対応充電器を使えば実用充電までの時間や満充電までの時間まで分かります。
ミノルタの電動ズーム・MFのXiレンズを付けてみたところ
この電動ズームのXiシリーズは以前はほとんど見かけなかったのに現在ではなぜかうんざりするほどジャンクで見かけます。さすがにシグマの暗黒ズームレンズ程ではありませんが… このMINOLTA AF ZOOM Xi 28-105mm 1:3.5(22)-4.5はデカくて重いといった類のレンズなので気軽に持ち出す用途には全く向いていませんが状態は良いし、ギミックも面白いのでいずれか持ち出してみたいところです。
珍しく保証付き中古で買ったα300の上位・後継機種になるのでCCDとCMOSの違いなど比較してみたいところです。デジタル一眼レフは4台目になりましたがレンズ沼ならぬボディ沼ってあるのでしょうか?最近は程度の良いリケノンを多く見かけるので100Dあたりで使ってみたい…
SONY α550 DSLR-A550 | |||||
メーカー | SONY | ||||
SONY CORP. | |||||
原産国 | MADE IN JAPAN | ||||
発売 | 2009/11/05 | ||||
メディア | SDXCカード / MS PRO HG | ||||
センサー | APS-C CMOS Exmor | ||||
レンズブランド | |||||
レンズ構成 | |||||
画像エンジン | BIONZ | ||||
手ブレ補正 | イメージセンサーシフト | ||||
光学ズーム | |||||
電池 | InfoLITHIUM NP-FM500H | ||||
モニター | 92,1万ドット 3.0型TFT エクストラファイン液晶 上下チルト | ||||
ファインダー | ペンタダハミラー 95% 0.8倍 光学 | ||||
バージョン | |||||
ボディ外装 | プラスチック | ||||
価格 | オープン | ||||
その他 | デジタル一眼レフ、HDR、 | ||||
ISO | AUTO 200-600/200-12800 | ||||
F値 | |||||
圧縮率 | ファイン/スタンダード/RAW | ||||
動画 | × | ||||
MF | ○ | ||||
GPS | × | ||||
タッチパネル | × | ||||
容量上限 | |||||
カラーモード | クリテイティブモード | ||||
ストロボ | 内蔵ポップアップ、αシステムフラッシュ | ||||
ドライブ | 静止画、連写、HDR |
価格:500円
状態:故障なし
まじっすか。
返信削除ふつーにほしいっすね。コヤツ。
今は500円のジャンクですか......
1400万画素なら今でも十分現役でしょうに。
どこのお店でお買上げされたのでしょう。
私もこれが500円のジャンクなら大人買いしたいくらい欲しいです。
ありがとうございます。
削除何かいつもゴロゴロ転がっているみたいな書き方になっていますが、自分の場合は稀に一眼レフがある感じでしょうか。でもあるときはかなりお得なものがあるのではと思います。この機種も付属品完備で状態も良ければ保証付き中古で1.5万円程度で売られたのだろうとは思いますが、本体のみということでこの価格なのでしょう。動作に問題はないけれども付属品付きなD70やE-PL3は2000円だったので差が付けられているようです。
秋葉原の方がよほどジャンクが多そうですが実際には転売さん方々で出てもすぐに無くなってしまうようですね。博多駅周辺の店舗もよくいくのですがフィルムコンパクトカメラがゴロゴロしているばかりです。