2016年9月19日月曜日

Kodak EasyShare M763


コダック自社販売時代のコンパクトデジタルカメラなKodak EasyShare M763です。この頃のコダックデジカメは日本国内での存在感が薄く、ブランドも認知されていないためか発売しても廉価になってしまっていたようですがそれでも国内代理店である加賀ハイテックより新機種が発売されていたようです。すでにコダックデジカメの開発をしていた旧チノンなコダックデジタルプロダクトセンターはシンガポールのフレクストロニクスに売却されてフレクストロニクス・デジタル・デザインというところになっていたのでそこの開発でしょうか。
 
購入価格は約2000円
700万画素デジカメとしても妥当な値段で保証付きの中古扱いです。一時期までのコダックデジカメは大きな存在感があったようですが、その後はどんどん無名になるばかりでフィルムカメラ愛好家など以外からはよく分からないブランド扱いにされてしまっていたようです。
このM763以外にも高画素版や廉価版などのM3桁機が存在しますが、国内正式販売モデルはこのM763のみのようです。800万画素級のEasyshare M820、M853や700万画素のEasyshare
 M753などがそれにあたります。
 
 

妙な形状な物が多かったEasyShareシリーズですが時代の流れか普通のコンパクトデジカメの形状になりました。もっともエントリークラスがこんな感じで普通の形状な代わりにスタンダードから上のクラスでは相変らず独自性に溢れる機種で突っ走っていたみたいですが。色が少し混ざって分かりにくくなっているKodakロゴは全体的に丸っこい現行ロゴになっています。カラーはピンクですがどぎついピンクではなく上品で薄味のピンクなのでマッチしてるのでは。
 
 


背面
液晶大きい、そして相変らずのコダックボタン配置
UIは今までのよく分からないものから特別扱いやすいわけではないものの常識的なインターフェイスへと変更されました。カーソルキーとOKボタン、モードダイヤルの兼用による操作なので操作性はかなり良くなっています。相変らず削除ボタンが独立していて本当に削除のみの割り当てということやShareボタンが大きく独立しているなど変わらない部分もありますが。
液晶モニターは2.7型 23万画素で屋外対応と価格の割にはそれなりのスペックです。ピント確認は厳しいかもしれませんが構図確認には不自由しません。本体の型番であるM763は左上にひっそりと記載されていたりします。
 
 

天面
天面にフラッシュ設定ボタンが独立しているのもやはりコダックです。今までは無い事が多かったモードダイヤルが付いているのでモードの変更はワンタッチで可能と操作性が良くなっています。後のスマートキャプチャー起動の一部コダックデジカメではフラッシュ設定を忘れるという残念ポイントがありますが、このM763は電源を切ってもフラッシュを忘れないようです。しかし、AUTOモードの下にあるデジタル手振れ補正モードとなるとフラッシュが自動発行に戻ります。モードダイアルの項目はオートにマクロ、シーンに動画となんだかルミックスっぽいです。
 
3X OPTICAL ZOOM
 
 

KODAK AF 3x Optical Aspheric Lens
  34mm - 102mm (Equiv)
 
特にブランドの無いコダック光学非球面レンズ使用かと思ったらページにはRETINA 3倍レンズと記載されているのでレチナレンズの類なのでしょう。一般的なコンデジのレンズでグレード的にも最高に良いというレンズではなさそうですがそれなりに写ります。でもこの特徴的なレンズユニットはカシオのエクスリムシリーズに使われてて有名なフレキ切れによって白飛びを起こすレンズな気が… 実際にコダックデジカメでも白とび画像しか撮れなくなる故障は多いようで。

イメージセンサーは716万画素 1/2.5型 CCD原色フィルターが使用されています。この年代までなって、しかも低価格帯となるとイメージセンサーも他社製っぽいです。
画像処理エンジンはコダックデジカメではおなじみコダックカラーサイエンスになります。この頃には自社のフィルム技術による色再現性や画質などをアピールするようになったようです。
 
 

撮影時
やはり独特のレンズユニットが気になります。
 
 

端子類露出は低価格機のトレンドです
デジタル・ビデオ出力はいつものミツミ8ピン、外部電源はDC 5Vで本体充電式になります。
 
 

底面

Eastman Kodak Company,

KODAK EASYSHARE M763 digital camera
Made in China

 
コダックデジカメの底面にいつもあるこの端子は独自のプリンタードック等なEASYSHAREシステム用の端子ですが、この頃のコダックは既に日本でのEASYSHAREシステムの普及をあきらめていたのかプリンタードックの同梱などはされなかったようです。背面にあるShareボタンの機能もほとんどがアメリカ用サービスのものなので、日本国内でそのまま利用できるサービスは一部だったります。
Easyshare miniのように日本設計などといった文字は見られずそのまま中国製となっているので完全なOEM機種なのですかね。
 
 

電池、メモリーカードスロットは側面にあるタイプです。
 
 

電池はリチウムイオン電池 Kodak KLIC-7001を使用します。コダック電池はNP-45系なKLCI-7006以外は他社互換が無いことが多いので面倒そうです。同社の場合は以前のEasyShare V550Zoomなどが同じ電池を使用します。このリチウムイオン電池は旧ロゴバージョンと画像の新ロゴバージョンがありますが、どちらも型番はKLIC-7001で容量も同じ、日本製と共通しています。コダックデジカメって旧チノン絡みなのか電池は日本製が多く、中国製な本体も日本設計の機種がかなり多いです。日本未発売モデルでもサムスンのように不自然な日本語ではなく綺麗な日本語が搭載されていますし。

メモリーカードはSDHCカード及びMMCに内蔵メモリーとなります。SDHCカードが使えるということは高速SDカードが使えるということでありがたいです。

 
 

仕様・形状が非常に似ているペンタックス(HOYA)のOptio E85と比べてみる
世代の違いから画素数やメーカーの違いから操作系UIなどは異なりますが、本体形状やレンズユニット、側面式のバッテリカバーや本体充電、フラッシュとAF補助光とマイク位置など共通点はかなり多いです。コダックデジカメも他社であるフレクストロニクスによる設計・製造ですし、廉価向けとしてベースモデルがあったのかもしれません。カシオの一部機種とレンズが同じに見えるというのもカシオがそのベースモデルを自社向けに設計したか、同じレンズを使っているという話なのでしょう。


画質はレンズ性能がそれなりなので超高精細画像などは厳しいもののヴィヴィッドカラーにナチュラルカラー/シックカラーと今までのカラーが使えて、設定すればコッテリカラーも使えます。





これはコダックブルー?

確か全部ヴィヴィッドカラーの自動で撮ったと思います。
相変らずコダックカラーサイエンスのAWBは優秀で、変に弄らなければ自然な発色が出ます。
 

価格:2000円
状態:故障なし
 


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