キヤノン IXY 610Fは2013年2月に発売されたコンパクトスタイリッシュデジタルカメラ IXYの一応フラッグシップだった機種です。コンパクトなサイズながらも高倍率10倍ズームを達成しており、最新型の画像処理エンジンであるDiGIC 5に加えてイメージスタビライザーこと光学式レンズシフト手振れ補正、Wi-Fiによる無線画像転送や対応プリンターでの印刷など付加機能の加えられたモデルです。
発売価格はオープンですが直販オンラインサイトでの販売価格は約3万円程度なので量販店などでの価格もその付近か少し安い程度でしょう。
購入価格は500円
ジャンク理由は後述の不具合症状がまんま発症していたためと思われます。
金属製のコンパクトボディに縦型のデザインというのは初代IXY DIGITALからほぼ変わっておらずこの610Fも受け継いでいます。それでもキヤノンは機能によって最薄モデル、高機能・高倍率ズームモデル、最廉価モデルなどどいった具合にクラス分けとしていたので自分の欲しい機能機種を選ぶことができたのでした。現在でもこのラインナップの傾向はそんなに変わっておらず12倍ズームのIXY 650、10倍ズームのWi-Fi付きなIXY 190などといった具合ですが何故か映像エンジンが620FのDIGIC からDIGIC 4+へと世代が戻っているのが気になるような…
背面
前モデルのIXY 600Fではモード切替(といっても自動とマニュアルのみ)スイッチが側面に配置されていましたが610Fでは背面に移動され操作感も良くなりました。それ以外の撮影項目設定などはFUNC SETボタンと十字カーソルキーを用いて行うものでキヤノンUIに慣れている方はすぐに操作できるかもしれませんが他社UIに慣れている場合はすこし戸惑うかもしれない感じです。製品のクラスがクラスなので初心者困惑な配置なわけはないのですが…
液晶モニターは3型 64.1万ドットと中々のサイズで画素数なものが使われています。画素数については100万画素を超えているものがあったり、特殊コーティングされているものも存在しますがそういうグレードではないのでこれくらいの画素数になっているのでしょう。
IXY 610F FUL HD Wi-Fi
610FからWi-Fi機能が追加されたのでアンテナなのか天面にすこし出っ張りができましたがほとんど気にならないサイズです。ズームはレバー式のスイッチで電源スイッチとはサイズが全然違っているので押し間違い事故はそんなに発生しないのではないのでしょうか。
CANON ZOOM LENS 10X IS
4.3-43.0mm 1:3.0-6.9
光学10倍ズームのキヤノンズームレンズが搭載されていてISでレンズシフト式光学手振れ補正登載となっています。コンパクトに高倍率ズームとなっているためかレンズの明るさは暗めであり、広角はF3.0と普通レベルながらも望遠側がF6.9とかなり暗めとなっています。
画像処理エンジンはDiGIC 5が搭載されており低ノイズ化などでISO 6400を達成のほかダイナミックレンジが大きく拡大、エリアマルチホワイトバランスによって綺麗な色味になったことが謳われています。超解像のような低画質劣化デジタルズームであるプログレッシブファインズームも搭載されているので20倍相当まではある程度の画質低下でデジタルズームができるようになっているようです。
イメージセンサーは画素数そのままの1210万画素 1/2.3型 裏面照射CMOSセンサーが使われているので画像処理エンジンと合わせて低ノイズを実現しているようです。
撮影時状態
広角側ではレンズユニットはそんなに伸びたりしないので違和感なく使えると思います
底面
CANON INC. MADE IN JAPAN
キヤノンの旧コンパクトデジタルカメラは初期型が日本製で後期が中国製というパターンが多いのですがこの個体は日本製となっていました。
三脚穴は中央に配置されていて金属製と良いと思います。メディア・バッテリースロットカバーも華奢な感じではなく程よい硬さです。
電池はリチウムイオン電池 NB-4Lを使用します。IXY DIGITAL 50など小型に派生したIXY DIGITAL初期から使われているなど長く用いられている電池で本体と同じく日本製と中国製が混在している電池になります。電池容量は760mAhと標準的な容量のようですが劣化しにくい電池というわけではないらしくよく使用不能になって膨らんでいる個体を見かけました。
これは前モデルのIXY 600F
ほとんどデザインは変わっていないことが分かります。
前モデル600Fでは側面にモード切替スイッチがあったのですが610Fでは背面に移動したので側面は出力端子専用となりました。
この機種 IXY 610Fには電池端子不良による無償修理がアナウンスされており、購入した個体も満タンの電池を入れても「バッテリーを充電してください」というメッセージが出て強制終了となったり、電源が入っても動作させると電力不足となるのかそのまま電源が切れたりとといった症状が出ていたのでジャンク扱いなのでしょう。大規模CCD不良事件の際はジャンクでも多くの個体が修理される、もしくは代替機交換となったようですがこの個体までもが無償修理なのかは分かりません。一応無償修理告知サイトにはシリアル番号の表示は無いので全てのロットを対象として無償修理を受け付けていると思われます。また、ファームウェアの更新もされていますがこちらは一部初期ロットのみ対象で対象外シリアルナンバーではダウンロードできません。
画質については上記症状につきまともに持ち出せないので詳しくは不明ですが少し写してみた感じでは今までのCMOSの違和感?が無くなってレンズもシャープな写りだった気がします。
まともに運用できないのでこんなのしか撮れてないという
ダメ元で修理申し込んで見ますかね…
→無償修理の対象とのことでリコール症状は完全に解消されて戻ってきました
念のため提出された同梱バッテリーも新品に交換する措置がされているようです。
価格:500円
状態:
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