意外とかなりOEMモデルが多い東芝のデジタルスチルカメラですが、そのOEMモデルの1つである東芝 アレグレット PDR-3310です。
東芝 デジタルスチルカメラ アレグレット3310 PDR-3310は2002年3月に発売されたデジタルカメラです。発売価格はオープン
コンシューマデジカメ参入直後の東芝は自社でPC連携を売り出した機種やスピードを重視した機種などユニークなものを多数販売していたのですが、東芝の最初で最後になる高級デジカメ機種であるPDR-M70をピークにどんどんやる気が無くなっていってしまったのか主に台湾OEMが増えて行ってます。この機種PDR-3310は台湾OEMではなく京セラ FinecamのOEMのようですが。
デザインは他のFinecamモデルとかまた違ったもので各供給先が独自にデザインはしていたのでしょう。やっぱり海外版ではデザインが国内版とは異なっており、国内版では赤色のAllegrettoロゴが海外版では黒色のTOSHIBAロゴになります。
背面
背面のデザインやキー操作系はさすがに各メーカーとも京セラまんまですね。一応液晶モニター下部にTOSHIBAロゴは配置されています。東芝デジカメで京セラから供給を受けたのはこの機種1つのみなので他の東芝デジカメ機種とは操作系が全く異なっています。もっとも、初期の東芝デジカメは自社製だったり富士フイルム製だったりとバラバラなので操作系はあまり安定していなかったりはするのですが。
天面
DIGITAL STILL CAMERA PDR-3310
レンズユニットがくりだされると勝手にポップアップするストロボは元の京セラ機種でもFinecam S3Rがあるのですが背面は違ったものなので丸ごとOEMではないのでしょうか。
3X OPTICAL ZOOM
f = 7.3 - 21.9mm 1:2.8-4.8
3倍光学ズームレンズが搭載されています。レンズの明るさも広角がF2.8で望遠がF4.8とそれなりのものとなっています。
イメージセンサーは317万画素 1/1.8型CCD 原色フィルター搭載と京セラ Finecam Sシリーズにありがちなちょっぴり大きいCCD搭載です。といっても京セラで該当する機種がS3Rくらいなのですがやっぱり東芝オリジナルモデルが供給されたのでしょうか。
撮影時状態
勝手にポップアップするフラッシュは無理やり下げて撮影しようとするとエラーがでて撮影できません。
側面
このあたりのインターフェイスや端子類はまんま京セラSシリーズですね
DIGITAL STILL CAMERA
TOSHIBA CORPORATION MADE IN CHINA
京セラだと部品は日本製で組立は中国といった表記がほとんどなのですが、さすがに他社供給になるとMADE IN CHINA表示で済ますようです。細長い電池が押し込まれる関係からか三脚穴が端っこに追いやられているというのも京セラと同じです。
TOSHIBA PDR-BT9
LITHIUM ION BATTERY PACK 3.6 V 900mAh
TOSHIBA CORPORATION MADE IN JAPAN
京セラ Finecam Sシリーズ独特な細長いガム形のようなリチウムイオン電池を使用します。京セラ同様非常に電池持ちが悪く、充電ランプが満充電を表示したので電源を入れたら電池ゲージが1つ減っていたりと、かなりのスピードで減っていきます。新品互換電池を用いても同様なので恐らく本体側の消費電力がかなり大きいのでしょう。
東芝のデジカメそのものがレア物になっているということもありますが、このPDR-3310はその中でも国内ではほぼ見かけないかなりのレア機種となっています。電池持ちの悪さと京セラ特有の故障率の高さに目を瞑ればステンレス合金製のボディはかなり高級感あって感触も良いですし、コンパクトなサイズなので良いのでは? 難点はスペックの割に画質が独特(塗りつぶし気味で寒色系な京セラ画質)で好みが分かれるところですかね。
価格:324円
状態:故障なし
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