TOSHIBA Allegretto M81 PDR-M81

  　
数少ない東芝のデジタルスチルカメラの1つ、PDR-M81です。Mシリーズということでかつてのフラッグシップ機PDR-M70の後継機にあたる高級機種とされているようです。

購入価格は500円
2001年7月発売、発売価格はオープンで当時の予想店頭価格は7万円程度
数は少なく珍しいのですが、さすがにプレミア価格が付くほどの需要は無いらしく安値で取引されるのがほとんどなようです。
　
TOSHIBA　
420万画素 CCD　Allegretto M81　6倍ズーム
PDR-M81　DIGITAL STILL CAMERA
古い年代の割には珍しく当時の販促シールが残っているのですが、シールにはコンデジでは世界初ということで420万画素ということが大きくアピールされています。6倍ズームというのはデジタルズーム併用であり、光学ズームは平均的な3倍です。
　
　

背面
操作系はM70系というより廉価機と同じようなものになったような感じです。東芝UIが消滅して久しいので現在の感覚ではなかなか操作しにくいですが当時のデジタルカメラはどこも妙なUIなことが多かったので特別というわけではないのですが。
モニターは低温ポリシリコンTFTカラー液晶1.8型に情報表示用のサブモノクロ液晶、光学ファインダー併用です。また、東芝デジタルカメラのハイエンド機のわりにEVが0.5刻みだったりします。本体自体が大き目ということもありますが背面に滑り止め付きのグリップ形状になっているのでホールド感は割と良いです。
　
　

PDR-M81　DIGITAL STILL CAMERA
天面にもボタンが配置されているのが何とも初期のデジカメっぽいですね。モノクロの情報表示モニターを見つつ各設定をするスタイルです。M70や同年代の東芝デジタルカメラはスライドスイッチ式の電源ボタンが採用されがちでしたが、この機種は普通のタクトスイッチになっています。モードダイヤルの内容も普通ですが画質設定が三ツ星形式など少し癖があります。
　
　

CANON ZOOM LENS
f = 7.25 - 20.3mm　1:2.8-4.8
光学3倍ズームのキヤノンズームレンズを搭載、明るさはF2.8-4.8と標準的です。前機種のM70もキヤノンズーム搭載としていたもののレンズ本体のブランド表示は無かったのですが後継機のM81ではCANONブランド表示となりました。このレンズはどうやら三洋電機DSC-MZ1/MZ2/AZ1やオリンパス光学のCAMEDIA C-40ZOOMと同じものっぽいのですがレンズカバーの有無等の差はあります。
　
イメージセンサーは420万画素 1/1.8形CCD 原色フィルターが搭載されています。世界初の420万画素CCDで記録アスペクト比は4:3です。
　
　

撮影時状態
レンズの大きさの割にはレンズカバーが手動式なので着脱が億劫になるかも
　
　

相変わらず外部端子にカバーはありません
外部電源はDC5Vですが本体は乾電池駆動なため、旧機種のM70のような本体充電機能はありません。またデジタル端子とAV端子は併用で独自形状となっています。
　
　

TOSHIBA　　DIGITAL STILL CAMERA
MODEL NO. PDR-M81
TOSHIBA CORPORATION　　MADE IN JAPAN
販売元は株式会社 東芝で日本製、富士フイルムOEMが終了して独自っぽい機種では最後期世代の日本製機種でしょうか。後の東芝デジカメはどんどん台湾OEMっぽいモデルが目立ってくるうえに自社開発っぽいsoraシリーズは中国製でしたし。
電池蓋に追いやられる形で三脚穴は上部にありますが、本体両端に配置されるよりかは小さい三脚でのバランスは良いでしょう。
　
　
　

電源は単3形電池を4本使用します
電池蓋の強度は当時の三洋電機系みたいに不安を感じるものではなく、かなり頑丈なつくりでした。東芝デジカメでもPDR-M60のようにえらく電池蓋がもろい機種があったのですが。
　
　

記録メディアはスマートメディア3.3Vで128MBと最高容量のスマートメディアにも対応しています。といっても400万画素級でスマートメディアというのは容量やスピード的にもキツいものですが、スマートメディア提唱元の東芝としては次世代提唱のSDカード登場までスマートメディアを使わざるのえなかったのでしょうね。
　

画質の傾向としてはシャープで濃いめの発色となっています。コダックのデジタルカメラと同じように快晴の風景などが得意ですが、案外曇天での撮影でも使えそうです。
　
　
価格:500円
状態:使用可能