2016年7月21日木曜日

OLYMPUS CAMEDIA C-2500L デジタル一眼レフ


オリンパスのキャメディアなのにデジタル一眼レフ?となるかもしれませんが、かつてまだレンズ交換式の現在でイメージされるデジタル一眼レフがその辺のそれなりの中古車よりも高い数十万円という価格だった頃に存在したレンズ交換の出来ない一眼レフデジタルカメラの一種です。たった十万円半ば(それでも高いというツッコミは時代的に野暮)で憧れのデジタル一眼レフが手に出来るのならば安い物というものらしいですが分かりません。

オリンパス CAMEDIA C-2500Lは1999年9月15日に発売されたデジタルカメラです。発売定価は148,000円、有効画素数は250万画素でTTL形式のレンズ一体型一眼レフとなります。発売定価が約15万円というのはメーカーとしてはかなり頑張った結果らしく、ニュースリリースでもお求めやすい価格と強調されています。当時のCAMEDIA Cシリーズはプロフェッショナルモデルを謳っていたので、プロ用機材で10万円オーバーというのも珍しくないのでしょう。もっとも、そのまま定価を維持できて販売されていたのかは怪しいみたいですが。
購入価格は某ドフ青カゴで540円
旧世紀の200万画素級のデジカメで500円というのはかなりめでたい方だと思います。5Vスマートメディアのクリップイットなんて100円すら付いていないこともあるので。

外見はかつて流行ったL型のネオ一眼のような形状です。ネオ一眼という造語は富士フイルムのものなのでオリンパスには当てはまらないのですが、同じスマートメディア・xDピクチャーカードの陣営ですし…
メーカーが頑張りをアピールするほどのコストダウンがなされているためか意外にもボディは全面フルプラスチック製です。恰好や造形から安っぽさはそんなに感じない仕上がりなので不満という訳ではないですが。レンズ下部の赤外線センサーらしきものが配置されているためか出っ張りがあるので安定して自立する構造です。レンズ部の範囲が広く、グリップも単3形電池スロットを兼ねていて大きいのでホールド感は抜群です。あまり明るくなくて手振れ補正の無いレンズと感度が高くないセンサーの組み合わせでもそれなりにいけます。レンズ部周辺はやはりレンズ交換式一眼レフのマウント部と同じような見た目になるのですよね。
  

  
背面
レンズ一体型デジタルカメラとしては大きい光学ファインダーと年代の割には大きい液晶モニターがあります。電源スイッチは回転式のモードダイヤルの中央に配置されているのですが、この個体では何故か紛失しています。無くすようなものではないと思うのですが、自然にどこかにいってしまったのでしょうか。
操作系のUIは旧世紀な製品だけあって独特で、そもそも撮影時は液晶モニターでのライブビューができない仕様なので撮影時のモニターは設定専用となります。処理系等も発展途上なのでサクサク操作というわけにはいきませんが、それなりには反応してくれます。各設定項目割り当て機能なんていうのも当然無いのでメニューを掘り下げて設定していくタイプなので、階層の奥にある項目を調整するのは面倒ですが仕方がありません。
十字カーソルキーは完全に上下左右操作専用で兼用設定項目はありません。ネオ一眼形状らしく他の箇所に配置された専用ボタンと併用して各種数値を調整します。

液晶モニターは1.8インチTFTカラー液晶 モニタ画素数:約122,000画素と時代なりの性能で、色再現が怪しい部分があるのでプレビューはほぼ直感になる気が。上記の通り撮影時のライブビューは出来ないので光学ファインダーに完全に頼ることになりますが、一眼レフ形式というだけあってちゃんとフォーカスも追従してくれるファインダーなので良いのではないのでしょうか。マクロ域撮影中でのファインダーのフォーカスがいい加減ということや、何故か多少のパララックスがあるという課題はありますが。


  
上部から
こうやってみるとレンズ部とグリップでL型なことが分かります。この形状が当時は流行ったのか富士フイルム等からも同様の形状な高級レンズ一体型デジタルカメラが多く発売されました。 

光学ファインダーを使用して撮影する機種なので、大きくて各項目が多く表示されるサブのモノクロ液晶モニターが搭載されています。露出補正値やシャッタスピード・絞り、画質モードに電池残量やフラッシュモードと記録メディアモードなどと表示内容はかなり多いです。その分レンズ交換式一眼レフのように光学ファインダー内に情報が表示されたりはしませんが。モノクロ液晶モニターの周辺にフォーカスや測光などの設定ボタンが集まっているというのは逐次確認して設定できるという点で優れていると思います。
シャッターボタンはグリップの先端にあり、ズームレバーと一体化しているタイプです。その下部になぜか露出補正ボタンがありますが、これもモノクロ液晶モニターの周辺に配置するわけでは無かったのでしょうか。
ホットシューはオリンパス独自形状のもので、汎用アクセサリーの他にオリンパス系アクセサリーも使えるようです。光学ファインダーとモノクロ液晶モニターのためにこんな場所に配置されているのでしょうか。外部ストロボを付けると意外にもかっこいい雰囲気になる位置ですが。



OLYMPUS LENS AF ZOOM  9.2-28mm  1:2.8-3.9
  JAPAN φ43mm   GLASS ASPHERICAL


非球面レンズ含む7群7枚構成のオリンパスレンズが搭載されています。銘柄表示では非球面ガラス使用で日本製レンズということになるようです。
メーカーサイトでは明るいズームレンズと謳われていますが、明るさは広角側がF2.8で望遠側がF3.9と3倍ズームとしては標準的な気がしますが、当時としては明るかったのでしょう。マルチバリエーターズーム方式により小型・軽量化ながらも細部までシャープな写りとされています。この個体は謎のゴミ混入と若干のキズがあるようですがカビは無いようです。
デジタル一眼レフといってもレンズ交換式とは形式が違うようで、電源オン時の絞りが開いている状態でレンズを覗き込むとファインダー越しに向こう側が見えるという面白い光景が見られます。

イメージセンサーは当時しては高画素・大型な250万画素 2/3インチ原色プログレッシブCCDが搭載されています。有効画素数の少なさと大型センサーによる恩恵からか当時の発展途上の画像処理でも意外なことにダイナミックレンジがそれなりに広かったりするのです。画質も条件が少し悪くなると大荒れになって一気にノイズが増えるなど年代なりな部分も多いですが、それでもマクロ域や青空の発色でも魅力的な部分があるのです。
画像処理は初搭載とされるTruePic 処理となります。このTruePic 処理はこのC-2500Lの目玉機能の1つだったらしく、最新の高画素に対応したスピード・画質し、低画素モードでの撮影時でもフル画素分で処理して高画質というのがウリだったようです。このTruePic 処理が更に発展してデジタルμシリーズなどに搭載されるTruePic TURBO等になり、現在のオリンパス ペンなどではTruePic  Vといった画像処理エンジンが現役です。


  
こうやって見ると高倍率ズーム機に見えないこともありません。

2.5 Megapixels  Progressive CCD  3x ZOOM


  
CAMEDIA DIGITAL CAMERA C-2500L   NEW 1.20

側面にはCAMEDIAロゴと気になるNEW 1.20と書かれたシールが張られています。新ファームウェア搭載ということでもアピールしているのでしょうか。バージョン表記のような数値なのでその辺りのアピールと思われます。


  
記録メディアはコンパクトフラッシュとスマートメディアのダブルスロットで同時挿し可能です。スマートメディアについては当時はまだ未発売の最新64MBにも対応とされています。スマートメディアのみでは速度で不安を覚えたオリンパスがコンパクトフラッシュも使えるようにしたというのをどこかで見た気がします。後にコンパクトフラッシュはType:IIとしてマイクロドライブが容量競争へと突入していくのである意味正解だったのかもしれません。でもこの年代のデジタルカメラはType:IIは使えるのでしょうかね?
本体にある程度のバッファは搭載されているらしく、それなりに連写も可能です。処理が追いつかないのか完全にメディアに書き終わるまでその他の操作を受け付けなくなることも多いですが。


  
フラッシュポップアップ時
やはりそれなりのデジタル一眼レフっぽい外見です。 


  
DIGITAL CAMERA   MODEL NO. C-2500L
FOR HOME OR OFFICE USE
OLYMPUS OPTICAL CO., LTD.   MADE IN JAPAN


専用首掛けストラップではプロフェッショナルモデルをアピールしていたみたいですが、底面の銘柄表記では個人及び事務所向けと表記されています。ちゃんとしたプロ用モデルが存在していたのでしょうか。後に発売される手振れ補正付きE-100RSは完全に報道機関向けとしてのモデルだったみたいですが。
原産国は日本で三脚穴も光軸上にあって金属製です。電池スロットカバーの構造は独特で、スライドによって電極が移動してロックされるという作り故に液漏れで腐食するとカバーが閉まらなくなるとか。



電源は単3形電池を4本使用します。ニッケル水素電池も使用可能でフル充電したニッケル水素電池を用いたら、電池残量は満タンを表示していました。年代的にアルカリ乾電池ではやってられない燃費なので特別な理由がない限りではニッケル水素電池を使用した方が良さそうです。電池を抜いて1日間放置しても日付がちゃんと保持されているというのは何故か感動です。


OLYMPUS CAMEDIA C-2500L
メーカーOLYMPUS
OLYMPUS OPTICAL CO., LTD.
原産国MADE IN JAPAN
発売1999/09/15
メディアCF/スマートメディア 3.3V
センサー250万画素 2/3型 プログレッシブCCD 原色フィルター
レンズブランドOLYMPUS LENS AF ZOOM GLASS ASPHERICAL JAPAN
レンズ構成7群7枚 非球面レンズ含む マルチバリエーター式 φ43mm
画像エンジンTruePic
手ブレ補正なし
光学ズーム3倍
電池単3形電池 4本
モニター1.8インチTFTカラー液晶モニター 12.2万画素 ,ライブビュー不可
ファインダーTTL一眼レフファインダー 視野率95% フォーカス連動
バージョンなし
ボディ外装プラスチック
価格148,000円
その他一眼レフタイプ、インナーズーム、ポップアップストロボ

ISO100-400
F値F:2.8(W)-F:3.9(T)
圧縮率TIFF/SHQ/HQ
動画
MF
GPS
タッチパネル
容量上限SM:64MB / CF:96MB (256MB CFで動作確認)
カラーモード
ストロボ内蔵ポップアップ式
ドライブ速写/連写(約1.3コマ/秒) 最大5コマまで



価格:540円 32MBスマートメディア付き
状態:レンズ少し状態悪し、グリップ剥がれ

7 件のコメント:

  1. はじめまして。オリンパスcamedia C-2500L を探していまして、たまたまこちらのサイトで見つけました。
    これはこの商品を購入できるということなのでしょうか?
    ぜひご連絡いただきたいのですがよろしくお願いいたします。

    返信削除
    返信
    1. 初めてまして。
      申し訳ないのですが当サイトでの販売などは行っておりません。現物があればお譲りすることもできたかもしれないのですが、昨年の熊本地震で紛失してしまっているので現物がありません。どうしてもという事でしたらもう少し探してみます…

      削除
  2. 早速のご返信ありがとうございます。
    yohibusiさんはジャンク品の再生技術をお持ちなのでしょうか?
    実は、この機種を仕事で使用しており現在3台使用できなくなっており困っているところです。
    この機種は古いためオリンパスでも修理を引き受けてくれないのです。

    返信削除
    返信
    1. ジャンク品修理はある程度ならしますがデジカメは基本アッセンブル部品がないと不可ですね。この機種ジャンクながらも動いていたのを購入してます。
      現物探しは直ぐにでもしたいのですが現在出張中なので出来ません。申し訳ないです。

      削除
    2. こちらこそ突然失礼いたしました。
      ありがとうございます。
      とても充実した内容のHPに敬服いたしました。
      また訪問させていただきます。

      削除
  3. C-2500Lは発売当時はぶっちぎりのハイエンドだったと記憶にあります。
    かといっって銀塩一眼レフカメラのハイエンドとは天と地の差があったため、うるさ方からの支持も得られず、ハイエンド故に一般ユーザの最多価格帯からもはずれていました。

    しかしこのカメラには当時未来を感じずにはいられなかったことを思い出しました。

    返信削除
    返信
    1. ありがとうございます。
      前モデルのC-1400Lでは驚きの高画質として新鮮だったようですがC-2500Lの時代になるとライバルも追いついて特別でも無くなってしまったのでしょうね。
      当時は写真といえば銀塩で、デジタルはパソコン関係に使うかガジェット好きのおもちゃみたいな扱いだったようなので画質面での勝負も厳しかったのでしょう。
       
      一体型一眼レフというのが何だか未来でしたね。結局消滅してEVFに取って代わられてはしまったのですが。

      削除

お気軽にコメントをどうぞ