2018年12月10日月曜日
SAMSUNG EX2F
現在は撤退してしまった韓国サムスン電子のデジタルスチルカメラです。サムスンデジタルカメラの中でもフラッグシップに当るEXシリーズとなっており、EX1の後継機でEX2Fです。
SAMSUNG EX2Fは2012年7月3日に発表されたデジタルスチルカメラです。発売価格は見つかりませんでしたが、$480付近で販売していたらしき跡はありました。
このEX2Fはスマートカメラを謳い、各ネットワークサービスの対応やスマートフォンとの連携などもアピールされていたようです。カメラとしてのスペックもコンデジでは世界初らしいのF1.4レンズ搭載や1/1.7インチのBSI CMOS搭載など高級機だけあって強化されています。
ボディはマグネシウム合金製でSAMSUNGロゴも刻印塗装されているなど高級感ある仕上げとなっています。グリップ部はゴムなどが貼られているわけではなくプラスチックの滑り止め加工のようです。
背面
高級機だけあってフルマニュアル撮影にも対応しているので操作キーは多めでジョグダイヤルも搭載しています。以前のサムスンデジタルカメラではボタンがタッチセンサーになっていたり、縦横に10個ほど並んだタッチキーで操作など独特な操作系の機種が多くあったようですがサムスンデジカメ晩年になるこのEX2Fはごくありふれた操作になっていたようです。
モニターはバリアアングル対応な3.0インチ有機ELディスプレイを搭載しています。オリンパスなどが一時期採用していた有機ELディスプレイですが、正面から見るとはっきりくっきりで綺麗な代わりに正面以外の角度から見ると色が変わって見えたりします。
天面
ポップアップ式のフラッシュのほかモードダイヤル、撮影モード切替専用ダイヤルまで搭載されています。ホットシューもあるので外部フラッシュにも対応です。
鏡筒に印字されているDUAL IMAGE STABILIZATIONというのは光学式OISとデジタル式DISの手振れ補正という意味だそうです。
Schneider - KREUZNACH
VARIOPLAN ZOOM 5.2-17.2mm 1:1.4-2.7 DUAL IS
サムスンと古くから提携していたドイツの光学メーカーであるシュナイダー・クロイツナッハのブランドレンズが搭載されています。光学3.3倍ズームでワイド端F1.4ととても明るいレンズでテレ端もF2.7とかなり明るめになっています。レンズ構成は9群11枚・非球面レンズ4枚使用などとかなりコストは掛っていそうなレンズです。
イメージセンサーは1/1.7 " 12.4 MEGA PIXELS BSI CMOSを搭載しています。国内表示だと1240万画素 1/1.7形 裏面照射CMOSということになるのでしょうか。画像処理エンジンについてはあまり言及されてないようですがハイエンドデジカメだけあって高性能な物を搭載はしていると思われます。
撮影時状態
明るいレンズの割にはレンズはそんなに大きくありません。
側面
サムスンデジタルカメラの特にシュナイダーレンズシリーズにありがちな青色ラインもちゃんとありました。
バリアアングルな有機ELモニター
社外品らしき自動開閉キャップを装着
インターフェイスはmicrob USBとminiHDMIです
この辺の規格はさすがにグローバルなのでどこの国でも同じようですね。
SAMSUNG ELECTRONICS CO., LTD. MADE IN CHINA
SAMSUNG EX2F
会社表示はサムスン電子で中国製となっていました。2008年頃のサムスンテックウィン時代のデジタルカメラは韓国製で自国製だったようですが、晩年は高級機種でも中国製となっていたようです。
三脚穴は中央に配置されていて金属製となっています。三脚穴の横にあるのはサムスンデジカメにありがちな水没シールでしょうか。
電池は専用リチウムイオン電池なSAMSUNG SLB-10Aを使用します。小型ですが容量は1030mAhと大き目なので有機ELディスプレイの省エネ性と合わせて電池持ちは良いようです。
F1.4と非常に明るいレンズで夜景も余裕でとれるし、レンズに力を入れてあるだけあって高解像度な綺麗な画質となっています。サムスンはこの後デジカメ部門を持っていたサムスンテックウィンを売却し、デジタルカメラから撤退してしまいますが日本ブランドが強すぎるカメラ分野だけあって時間の問題だったようですね。このEX2Fのライバルとされていた機種は同時期のPanasonic DMC-LX7のようでスペック的にはLX7の方が少し上回っていた代わりにスマート機能はEX2Fが勝っていたようです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
お気軽にコメントをどうぞ