高感度MOSセンサーを搭載しながらもコンパクトで高倍率光学ズームという特徴なLUMIX DMC-SZ7のホワイトカラーです。このDMC-SZシリーズは比較的新しく作られたシリーズであり、全体的にコンパクトで高倍率ズーム、気軽に使えて安価というシリーズのようです。同じく高倍率なDMC-TZシリーズはサイズと画質・ズーム倍率といった点で差別化されています。同時期のライバルは同じコンパクトサイズに強力な動画性能と手振れ補正なDSC-WX100でしょうか。
以前の光学10倍ズームというのはかなり大きくて、コンパクト機では片手で持つにはキツいDMC-TZ1くらいで屈曲レンズと沈殿式レンズの組み合わせという構造でやっと実現していたようなものですが、当時のFXシリーズよりわずかに大きいくらで10倍ズームレンズを搭載できてしまっているというのは技術の進化の結果なのでしょうか。SZシリーズ最新機種であるDMC-SZ10は光学12倍ズームに自撮り用チルト液晶モニターなどと人気のようで結構な場所で販売されているのを見かけます。
10倍ズームだからといって大きくレンズ部がボディから飛び出しているわけではなく、少しだけ出ている程度なので非常に薄いサイズとなっています。LUMIXシリーズ伝統?な金色Lエンブレムもちゃんと定位置の右下部にありました。
液晶モニターは最近のコンパクトデジタルカメラだけあって非常に大きく感じる3.0型の物が搭載されており画素数は46.0万ドット、視野率100%でTFT液晶と非常に見やすいものです。シャープネス処理なのか超解像処理なのか実際の撮影画像よりも色鮮やかでシャープに見せてしまうのがアレですが… エプソンのL-500Vも同様のことがありましたが、こちらSZ7は最近の流行に合わせたような鮮やかシャープ系の画質となっているみたいです。
操作系は決して効果なモデルではないだけあってかなり簡略に纏められており、モード切替もかつてのようにダイヤルではなくボタンで行います。モード切替といっても画面に表示されているとおりかなりモードは少ないのですが。
簡略化されているといっても十字キーや撮影/再生切替ボタンは独立しているので普通に扱うことができます。右下のゴミ箱マークとQ.MENUと書かれたボタンは撮影モード時に押すとバー形式で各設定を1段で切り替えることのできる便利なメニューを表示します。
ワイド端ではこのくらいのレンズ伸び具合です。テレ端となるとさすがに本体の厚さ5倍程度の長さになりますが。この機種は表面にFULL HDと表記されていたとおりある程度の動画撮影も高画質でできるために動画音声もステレオ録音となっているためマイクがLとRの2つ付いています。ほぼ同じ場所に付いているので大きなステレオ感は得られないかと思いますが。
電源ボタンはこれもLUMIXシリーズの特徴な物理スライドスイッチとなっているので操作しやすい分誤動作の可能性もプッシュ式に比べて高いという感じです。これだけ薄くてもズームスイッチはレバー式なのは良いのではないのでしょうか。動画ボタンもちゃんと独立していてMENUボタンと決して誤操作しそうにない場所に配置されているので間違えて押すということはありませんでした。この機種は電源がスライド式なので電源ともまちがえませんし。
今まではご自慢のフルオート機能であるiAモードのボタンが付いていたであろう場所には動画の録画ボタンが配置されています。ステレオマイクでAVCHDといいやはりライバルのサイバーショットを意識していた可能性が高いです。
Panasonic DMC-SZ7 AVCHD
LEICA DC VARIO ELMAR 1:3.1-5.9 / 4.5-45 ASPH.
MEGA O.I.S / 25mm WIDE
レンズはこの頃はまだLEICAブランドのエルマーが搭載されていたのですが、最新版のDMC-SZ10は必要性が無いと判断されたのかLUMIXブランドどころか特にブランドの無いレンズになっています。安価で一般コンシューマー向けのシリーズにLEICAブランドの魅力を感じるようなカメラに興味のあるユーザーは惹かれないと判断したのでしょうか。ライセンス料も高いのか最近では以前のようにLEICAレンズの乱発はしていないようです。以前は数万円もいかなそうなエントリーモデルにも普通にLEICAレンズが付いていたので。
光学式手振れ補正は付いていますが、新しいPOWER O.I.S.ではなく今までのMEGA O.I.S.となっています。確かに手振れ補正は結構効きますが、iAモードで10倍ズームしてテレ端状態になると曇天では手振れが厳しくなってくる気がしますがノイズを嫌って自動ではISO低めなのでしょうか。エントリーモデルの為か今まで廉価機ですら搭載していた手振れ補正のモード切替(常時か露光時)が存在せず、完全にON/OFFのみの設定です。
センサーは新開発の独自高感度MOSセンサー 1530万画素 1/2.33型 原色フィルター が搭載されています。ライバルのソニーは随分早い時期に独自高感度センサーであるExmor R(裏面照射CMOS)をウリにしていましたが、パナソニックは遅れてしまったようです。新世代の高感度センサーだけあって高感度時でのノイズの少なさを特徴としており、センサーの高感度に加えて3DNR、マルチプロセスNRによるノイズリダクションに新ヴィーナスエンジンによりノイズの少ないクリアな描写が可能とされています。高速読み出しもできるのでiHDR機能や0.1秒の高速AF、高速連写なども可能のようです。
Panasonic DMC-SZ7
リチウムイオン電池はリサイクルへ SDXC
パナソニック株式会社 中国製 5.1V
古くなく、高い機種ではないので製造国は中国となっています。新しい機種だけあってSDXCカード対応で64GBも使えるのでFULL HD動画もバンバン撮れそうです。三脚穴はちゃんとレンズの光軸上に配置されているのでバランスが良いものとなります。
バッテリースロットカバーは本体と同じホワイトカラーのプラスチック製ですが特別華奢には感じませんでした。
Panasonic LUMIX BATTERY PACK
品番:DMW-BCK7 リチウムイオン電池 3.6V 680mAh 2.5Wh PSE MAR
パナソニック株式会社 中国製
使用リチウムイオン電池パックはかなり薄いDMW-BCK7が使われております。最近のeneloop/充電式EVOLTA充電器でもみられたPSE MARの表記が見えます。
このPSE MARという略称記号はやはり自社製と考えるのがふつうですがどこかから電池は供給されていたりするのでしょうか。容量は680mAhとかなり少な目に感じますが本体の設定をハイパワーLCDにでもしていない限り普通に一日ほどは使える持ちではないかと思います。
なおID認証対応バッテリーパックなので、純正電池以外の対応していない互換バッテリーは本体により弾かれる可能性が高いです。互換対策のID認証も互換電池メーカーの追従によりほぼ対応されてしまっていますが、ID認証対応すらできない超粗悪電池を弾くという役割は期待できます。
こうやって見るとLUMIXのUIも昔と比べるとかなり変わっている印象です。CCDではなくMOSセンサー採用だからなのかiHDRというHDR撮影も可能になっており、手持ち夜景という項目もiAモードではあります。白色に黒文字という見やすい配色で説明まで表示されるという親切UIですがアマチュアやプロなど慣れた方が操作するともっさりという感じで使いづらいかもしれません。
画質は夜景時ではセールス通り光量があればある程度は手持ちでも綺麗に取れるのですが、屋外の晴天時ではまだ新開発の時期だった?MOSセンサーを使いこなせていないのか色が変になったり、塗り絵画質になったりします。これだけコンパクトなのに光学10倍という性能故にセンサーサイズが1/2.23型とかなり小さいので仕方がないですが。それでも本体液晶モニターで観賞する分にはかなり綺麗に見えて起動も早く、場所も取らなくて軽いうえにステレオ音声のフルハイビジョン動画まで撮れるというかなりのメリットがあるのでサブ機としてやちょっと撮りとして使うのはかなり便利なのです。画質もよほど色を外したとき以外では詳しく観察でもしない限り気にならない範囲だと思いますので家庭のメインにしても使えるものです。
画像処理の関係か、測光が上手いのかダイナミックレンジが広いのはさすが近年のデジタルカメラです。この時代のルミックスシリーズに限らず当時のデジタルカメラはセンサーにホコリが侵入しやすい傾向のようなので注意です。電機メーカー系デジタルカメラは各部品のユニット化が進んでいたりして非常に分解しやすいので、バラしてからの清掃も楽ですが…
Panasonic LUMIX DMC-SZ7 | |||||
メーカー | Panasonic | ||||
パナソニック株式会社 | |||||
原産国 | 中国製 | ||||
発売 | |||||
メディア | SDXCカード/内蔵メモリー(70MB) | ||||
センサー | 1530万画素 1/2.33型 MOS 原色フィルター | ||||
レンズブランド | LEICA DC VARIO-ELMAR | ||||
レンズ構成 | 7群9枚(非球面6面4枚) | ||||
画像エンジン | 新ヴィーナスエンジン | ||||
手ブレ補正 | 光学式 (MEGA O.I.S.) | ||||
光学ズーム | 10倍 | ||||
電池 | DMW-BCK7 3.6 680mAh (ID認証) | ||||
モニター | 3.0型 46.0万ドット TFTカラー液晶 視野率100% | ||||
ファインダー | なし | ||||
バージョン | |||||
ボディ外装 | プラスチック | ||||
価格 | オープン | ||||
その他 | iAズーム、iHDR | ||||
ISO | AUTO/iISO/100-3200 | ||||
F値 | F:3.1(W)-F:5.9(T) | ||||
圧縮率 | ファイン/スタンダード | ||||
動画 | AVCHD 1920X1080 /MP4 | ||||
MF | なし | ||||
GPS | なし | ||||
タッチパネル | なし | ||||
容量上限 | ? | ||||
カラーモード | シーンモード、クリエイティブレタッチ等 | ||||
ストロボ | 内蔵 | ||||
ドライブ | 動画/静止画 |
価格:1000円
状態:センサーダスト → 清掃
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