2016年6月6日月曜日

Panasonic LUMIX DMC-FX2



よく効くと定評の光学式手ブレ補正、そしてライカカメラ社との協業により搭載されているLEICAブランドのレンズを搭載したLUMIXのFXシリーズです。このFXシリーズというのはスタンダードで普及向けという感じな位置付けらしい。ずっとFZシリーズと合わせてLUMIXシリーズの顔のような存在でしたが、相方のFZが高級高倍率として生き残ったのに対しF系統は全て消滅してしまいましたが。
LUMIXが誕生するまでパナソニック(松下電器産業)はクールショットなどあまり吹っ切れていないようなデジカメ(それでもキヤノン、コニカ、ニコンに供給されている機種がある)を作っていた感じですがLUMIXシリーズ登場時は今までとは力の入れ方が異なってイメージキャラクターを起用したり、ライカと協業してライカブランドレンズを搭載したりして待遇が違ったらしい。初期の反応はあまりよろしくないものだったとのことですがそのままマーケティングを続けることによって現在のようにデジタルカメラメーカーとしての位置を確保したとのこと。

購入価格はドフ青カゴより324円
増税10日後に購入したので9円値上げしています。

外観は左部分に見える細いグリップにFX2と刻印されていたりと中々おしゃれ。右下に見えるLのようなエンブレムは意味が何か?みたいな話があったのですが初期のルミックスにてLエンブレムの下にLUMIXの文字があったのでおそらくLUMIXのLなのでしょう。その割には一部パルックプレミアにも同じエンブレム(外箱に印刷)があったりと謎。

登場は2004年
手ブレ補正機能を備えたコンパクトデジタルカメラが少しづつ表れ始めた頃だった気がしますがルミックスシリーズはかなり初期(DMC-FX5)から光学式手ブレ補正を搭載していたのが特徴。DMC-FX5が初めてのコンパクトデジタルカメラで光学式手振れ補正ということから分かるように初期のF系の型番は変則的で、初代手振れ補正のDMC-FX5の手ブレ補正なしの廉価機がDMC-FX1、その後継機がこのDMC-FX2になるようです。時代が変わったのでこの系統にも手振れ補正が付きました。



液晶モニターは2インチと控えめですが本体サイズから考えると十分。光学ファインダーが無い機種なので不満を覚える形もいらっしゃるかもしれませんが。
画像のようにかつてのルミックッスシリーズには液晶モニターの下部にLUMIXロゴがあったのですが液晶モニターの巨大化やメーカーにダサいと判断されてしまったのか無くなってします。

操作系やインターフェイスはほぼ完成しており、かなり使いやすいですがこの後の後継機種によって改良されていきます。というより3年後に発売となるDMC-TZ3とUIがほぼ同じなのですが。
ちなみにこのカメラもDMC-TZ3と全く同じ方法でサービスモードに入ることができ、情報を見てみましたがシャッター回数が468回、ストロボが64回とかなり使用されていない美品と思え来たところにDISPLAYボタンを押して第1回目の起動年月を見たところ自分が購入した翌日になっているのですが…
この手の情報は通常直接処理系やらエンジンやらに保存されていると聞いたことがありますが違うのでしょうか。

モードダイヤルは半分本体に潜っていて半分外に出ていて操作できるという形状をしています。


天板にPanasonicと書かれてその下に型番が書かれているというスタイルはもはやルミックスシリーズでは定番。というよりパナソニックの家電系は大体の場合Panasonic/Nationalロゴの下に商品型番が書かれていますが購入後も宣伝させている感じなのでしょうか。

電源スイッチは確実にON/OFFできると評判であったスライド式のスイッチ。現行機種では廃止されてしまったらしいですが確かに勝手に電源が入るなどのトラブルも抱えている機種があったのでそのためかもしれません。
手ブレ補正ボタンは独立、SDロゴなのでSDHC以降の規格は使えません。


LEICA DC VARIO - ELMARIT
1:2.8 - 5.0 / 5.8 - 17.4 ASPH.  MEGA O.I.S.


ライカブランドの平均的な明るさのレンズを搭載。最近はライカカメラ社に払うライセンス料がコストアップになっているのかエントリ~普及機クラスLUMIX DC VARIOレンズばかりです。
この記事を書いた時期にはまだ廉価ルミックスシリーズが普通に販売されていた状況でしたが、現在(2016年6月)ではLUMIX DC VARIOレンズを用いるようなエントリークラスの廉価機はほぼ廃止されてしまっているのでそう多くはありません。マイクロフォーサーズの交換レンズシリーズについてはキットレンズ他スタンダードクラスはほとんどLUMIXレンズなので多数存在しています。交換レンズでLEICAブランドなのは極一部の高級レンズがほとんどです。

広角、高倍率ズーム競争になる前の機種なので広角でもハイズームでもない。レンズ駆動音は割と初期のルミックスシリーズに使われているものと同じなのか結構大きいです。

イメージセンサーは423万画素 1/2.5型 原色フィルターと当時としては平均的なスペックです。画像処理エンジンは新規のヴィーナスエンジンIIが使用されており、新開発ライカDCレンズ+ヴィーナスエンジンIIの高画質と宣伝されています。キヤノンのDIGICと同じく初期は一部機種のみでの採用だったヴィーナスエンジンは徐々にほとんどの機種に搭載されていました。



スタイリングは2004年発売という事を考えて…というより現在でも薄さと光学ズーム倍率を考えなければ十分スタイリッシュに感じられるものです。すでにデザインの大部分は完成していたと思われます。後にFXシリーズより少しだけ安いS系統やFS系統などが登場しましたが、何れもほどんどの機種でFXシリーズのようなスタイリング、スペックとなっています。それだけ機種が乱立してユーザーが選びにくいという短所が出てきた反面、幅広い価格帯により値段でルミックスを止めるということが減ったなどと廉価シリーズ登場は高価があったみたいですが。



底面は何かゴチャゴチャ… というより半分以上を電池蓋が占めています。

Panasonic DMC-FX2 
松下電器産業株式会社 日本製


日本製ということは福島工場生産でしょうか。ライカレンズは山梨の自社工場での生産と聞いたことがあります。デジタルカメラ事業の縮小により福島工場の一部は野菜工場へ転換されたようですが、中々難しいもののようです。
三脚穴は端に配置されているとはいえ一般ユーザー向けのFXシリーズにも関わらず金属製になっているなど当時の本気度を感じさせられます。2004年当時はライカと提携というインパクトを引っ提げてLUMIXブランドを立ちあげてやっと浸透してきたという時期だったみたいです。



電池は画像では純正品ではなく富士フイルムのNP-40となっていますがNP-40と同じ形状のDMW-BCB7を採用。
この形状のバッテリーは他にペンタクッスのオプティオシリーズ、富士写真フイルムのF700等などでも採用機種がいくらかあります。
SDカードは2GBのものでも問題なく使用することが出来ました。400万画素級なので2GBを使用すれば最高画質で撮っても恐らく電池の方が先に無くなるくらいだと思います。常時補正のMODE 1を選択すると電池を結構食っていくみたいなので大事な場面では気を付けた方が良いかもしれません。

P1010004_sumu   P1010005_sumu 

画像が土筆ばかりですが、それなりに写っていることが分かります。初期のルミックスシリーズは感材メーカー系とはまた違ったコッテリ発色の傾向があったのですがDMC-FX2ではすでに変わっているのか自然な発色に見えます。
古くても日付リセットされず、保持用のキャパシタが割と健康的なのはさすが電機メーカーのデジタルカメラです。同時期の光学系メーカーのデジタルカメラは一部機種で交換可能なキヤノンを除き、割と限界を迎えていることが多いです。


Panasonic LUMIX DMC-FX2
メーカーPanasonic
松下電器産業株式会社
原産国日本製
発売2004/08/27
メディアSDカード/MMC
センサー423万画素 1/2.5型CCD 原色フィルター
レンズブランドLEICA DC VARIO-ELMARIT
レンズ構成6群7枚 (非球面レンズ 3枚)
画像エンジンヴィーナスエンジンII
手ブレ補正光学式 (MEGA O.I.S.)
光学ズーム3倍
電池DMW-BCB7
モニター2.0型 13万画素低温ポリシリコンTFT カラー液晶   
ファインダーなし
バージョンアップデートなし
ボディ外装金属
価格オープン
その他

ISOAUTO/64-400
F値F:2.8(W)-F:5.0(T)
圧縮率ファイン/スタンダード
動画QVGA 320X240 30fps
MFなし
GPSなし
タッチパネルなし
容量上限?
カラーモード標準/ナチュラル/ヴィヴィッド
ストロボ内蔵
ドライブ静止画/動画/高速連写/連写

価格:\324
状態:故障なし
  

0 件のコメント:

コメントを投稿

お気軽にコメントをどうぞ