2016年8月12日金曜日

Konica Digital Revio KD-20M

  
老舗感材・カメラメーカーの元コニカが販売していたKonicaブランドのデジタルカメラです。でもなんかコニカっぽくないトイデジの香りが… 
 
Konica KD-20Mはコニカより発売された210万画素のデジタルカメラで補間画素により310万画素での出力も可能とのことです。このKD-20Mという機種は国内では正式販売されていない海外モデルのようですが一応日本語表示に対応しているほか、一部でも中古で転がっていたとのことなのでどこかの商社か何かが独自輸入して販売でもされたのでしょう。
Konicaブランドのデジタルカメラですが外見や質感は完全にトイデジのそれで、かつて存在した簡易デジカメの類なのでしょう。まだフィルムカメラがそれなりに残っていた当時では価格をかなり下げてデジタルカメラの入門用とするような機種が他社ではカシオ計算機やリコーなど一部メーカーより販売されていました。
 
 
  
背面
スペックはそんなに高いものではないのですが、トイデジレベルという程ではなく海外の安デジカメという雰囲気です。液晶モニターもモードダイヤルもあったりと操作系のみでは普通のデジカメと変わりありません。
操作系UIはやはりコニカによるものではないのか怪しい日本語が多く、暗い場所でノンフラッシュモードだと「光量不足です」と大きく表示するなど国内デジカメでは見られないような表示をします。設定項目も簡易カメラなのでそんなに多くないうえに意外にサクサク動作するのでストレスはありません。
設定項目を忘れるという小さな欠点もいくつかありますが、何より本体内蔵時計が異常に遅いらしく半日で6時間もずれるというトンデモ時計なのです。故障しているのか元からなのか…
 
 

天面
このクラスのデジタルカメラには珍しいモードダイヤルが付いています。項目は撮影/再生/動画/設定と割り切られていますがこんなものでしょう。
意外と厚いボディのホールド感は悪くありません。
 
 
  
KONICA LENS
  LENS f=5.6mm  1:3.5

 
KONICAブランドが付いているのものパンフォーカスのレンズが搭載されています。明るさはF:3.5と明るすぎず暗すぎずいい感じです。パンフォーカス単焦点レンズとトイデジスペックなので写りもそれなりと思ったら、これが意外と悪くなくてトイデジ風情を味わおうとするとトイデジらしからぬ綺麗さで、かといって普通のデジカメとして見ると画質悪いという中途半端…  CCDセンサー搭載なので物理シャッターもちゃんと付いています。
イメージセンサーは総画素210万画素で有効画素は192万画素、画素補間により310万画素相当での出力も可能なCCD 原色となります。海外モデルなうえにすでに撤退して長い時間が経っているメーカーの製品なのであまり情報が見つかりません。これがKD-500Zなどといった主力商品ならばどれだけでもレビューサイトや情報も出てくるのですが、最低廉価品はこんなものです。
 
 
  
デジタル出力はUSB mini-Bと常識的です。外部電源の電圧は3.3Vとなります。
 
 
  
Konica Digital Still Camera
KONICA CORPORATION  JAPAN   Made in China
Model : KD-20M
    
 
コニカ株式会社で中国製となっています。コニカの自社製と思われるデジタルカメラはマレーシア製だったので中国製ということはやはり台湾あたりのOEMということになるのでしょう。
電池スロットカバーも三脚穴もプラスチック製ですが意外とつくりは良い方なのではないのでしょうか。
 


電源は単3形電池を2本使用します。当初は充電直後のエネループを入れても電池警告が出てシャットダウンしてしまっていましたが、しばらく電池を入れて放置するとキャパシタかコンデンサがチャージでもされたのか問題なく動作するようになりました。
記録メディアはSDカードなのですが、古い廉価機だけあって2GBと1GBが使用できず(起動しない)512MBと小容量を持ち出すと普通に使用できました。同社のデジカメではKD-200Zが同じ台湾のOEMっぽいモデルでしたが、そちらもSDカードの容量に制限があったので当時の海外安モデルはSDの相性に厳しかったのですかね?

 
価格:324円
状態:故障なし? 時計遅い

 

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