2016年8月7日日曜日

SANYO LCD DIGITAL CAMERA DSC-R1


DSC-R1はS社のデジタルカメラでカールツァイス T*コーティングバリオゾナーに大型CMOSセンサーを搭載した高級デジカメ… ではありません。
 


DSC-R1といってもソニーではなく三洋電機の方のDSC-R1です。ソニーのDSC-R1はサイバーショットフラッグシップモデルでしたが、三洋電機のDSC-R1は高級ではなく最低グレードのデジタルカメラなのです。
DSC-R1は三洋電機により2001年11月に発売されたデジカメです。既に上位グレードの三洋デジカメはDSC-MZ1等とズームレンズに大型CCDといった携帯に移行していましたが、このDSC-R1は今までのmulti-zシリーズのような形状で登場しました。同じ単焦点レンズといってもパンフォーカスになっているなど落とされている箇所が結構ありますが。

購入価格は108円とオフのデジカメ最低価格ですがSANYOブランドなうえに廉価品なのでこんな値段になってしまったのでしょう。発売時の価格も33,000円と当時の有名メーカーデジカメとしてはかなり安いものです。
この個体は3色登場したうちのピンクカラーになります。どぎついピンクではなくパールピンクのような上品な色なので扱いやすいカラーではないのでしょうか。
今まではmulti-zというネームが三洋デジカメでしたが、DSC-MZ1などに移行するさいに使わなくなってしまったのでこのDSC-R1等はノンネームなデジカメです。後にXactiブランドが登場するまでの三洋デジカメ数機種はノンネームとなっています。
デザインはかつての機種のように金属製ボディではなく完全にプラスチック製なので安っぽさは否めませんが、コロコロとしてかわいいデザインなのではないのでしょうか。大きなレンズカバーはちゃんと電源連動式だったりと安くてもさすが有名メーカーのデジカメといったところです。

なおOLYMPUS CAMEDIA C-100は兄弟機のようですが、そもそもCCDが違うということで光学系が変更され、AEのプログラム等も絞りなどかなり変更されています。
 
SANYO  LCD DIGITAL CAMERA DSC-R1
       1.3MEGA PIXELS 

 


液晶モニター小さい…
背面もちゃんとピンクボディとなっています。操作系は基本的に旧三洋系のものなのですが、ボタンを減らされているためかちょっと操作性は悪くなっているように感じます。旧機種ではmulti-zと書かれていた部分は上位機種らと同じくSANYOロゴとなりました。
さすがにモードダイヤルやボタンはないのでモード選択等はモードボタンか変更しますが、モードという名前の割には実際にはメニューボタンを兼ねているので説明書なし等では戸惑うかもです。モードでメニューを呼び出した後にセットボタンで決定して設定を変更する形式となります。
当時の三洋デジカメで搭載されていた撮影/撮影モニター切/再生というスライドスイッチは何故か搭載されています。こだわりだったのでしょうか。
パンフォーカスのデジカメなので光学ファインダーのパララックスは最低限だと思いますが、なんだか見やすいファインダーではないのでモニターで撮ってしまうかも。
 
 

驚くほどシンプルな天面です。電源スイッチはスライドレンズカバーでモードスイッチは背面に配置されているので天面にはシャッターボタンしかありません。
 
 

DIGITAL CAMERA LENS
  f=5.7  F:2.8/5.6

 
デジタルカメラレンズというそのまんまなレンズが搭載されています。でも三洋がデジカメのレンズで○○LENSと名乗るは珍しかったり。パンフォーカスで無難な位置にピントが設定されているのか遠景は苦手で中距離程度でくっきり解像するような。Exifをのぞいて見るとISO感度が基本的に20と非常に低いのに手振れ覚悟でも絞り値をF5.6で維持するプログラムのようです。絞り解放にしたがらないということは解放すると非常に画質が悪くなってしまうのでしょうか。フォーカススイッチをマクロにスライドするとレンズがほんの少しだけ移動します。
イメージセンサーはかなり珍しい130万画素 1/2.8型 フレームトランスファーCCD 原色フィルタを搭載しています。フレームトランスファーCCDはダイナミックレンジが広いことが特徴のセンサーのようで確かに明るい場所なども飛ばずに粘りますが画素数がそれなりなのであまり恩恵を受けれていないような。
 
 

撮影時
といってもレンズカバーを開いただけです。
 
 

SANYO  デジタルカメラ DSC-R1型
三洋電機株式会社  MADE IN JAPAN

 
3.3万円と非常に低価格なデジカメなのになんと日本製でした。確かに当時は日本製のデジカメはかなり多かったですが。
電池スロットカバーが面積の大半を占めているので、銘柄表示は小さめで三脚穴も追いやられてしまっています。三脚穴がプラスチック製なのは単に廉価クラスなためでしょう。
 
 

電源は単3形電池を4本使用します。電池を4本使用するためか電池持ちは悪くないという上位機種とは正反対の電源事情になっています。スロットカバーはそんなに出来が悪いとは感じませんでした。
 


記録メディアは当時の三洋デジカメと同じくコンパクトフラッシュを使用します。上位機種シリーズは高画質動画や高速連写等で高スピード・高容量なマイクロドライブの使用が推奨されていたみたいですが、このDSC-R1ではそんなにハイスペックなコンパクトフラッシュが必要とは思いませんでした。それでもQVGAサイズとはいえ当時としては動画機能が強力な方なのでそれなりのスペックのメディアを使えるならば使った方が良さそうですが。
内蔵メモリーもありますがしょっぱい1MBです。無いよりマシですが高画質モードでは2枚も撮影できません。ですが当時の三洋デジカメUIはメディアを入れていないと設定ですらお断りされる頑固者なので内蔵メモリー搭載によりメディアを入れてなくても各種設定ができて便利?
 
 
価格:108円
状態:故障なし
 


0 件のコメント:

コメントを投稿

お気軽にコメントをどうぞ