2016年8月9日火曜日

SONY Cyber-shot DSC-WX5

 

SONY Cyber-shot G
最近ジャンクデジカメネタばかりなのは単にストックがこれだけ溜まっているからです。他のカテゴリストックもあるのですがもはや溢れるような状態でして… 以前も書いたような気がしますが、デジカメネタはぶっちぎっているのです。

イメージセンサーメーカーでもあるソニーが製品化した裏面照射CMOSセンサーであるExmor R(エクスモアアール)を搭載し、ミノルタ時代から引き継がれたGレンズ搭載など暗所に強いことをアピールしているコンパクトデジタルカメラです。このWX一桁シリーズの初代である1と5はSony Lens G(ソニーGレンズ)なのに後継機であるWX7はツァイス バリオテッサーという謎。DSC-WX7はDSC-WX5の後継機ではなくマイナーチェンジ的な位置づけだったためだとは思いますが。
本体色はパープルで画像で表現できていないと思いますが金属感のあるキレイな紫色となっているので高級感があります。かつてのサイバーショットはFシリーズやらPシリーズやらUシリーズやらあったのですが、結局かなり後期に登場したRXシリーズが主力な感じになってしまいました。現在では画素数戦争はひと段落ついて明るい高級レンズや大きなセンサーを搭載した高級コンパクトデジタルカメラがメーカーも儲かるため主な戦場となっている模様。それを表すかのごとく低倍率のサイバーショットWシリーズは最廉価品を除いて屈曲工学系のTシリーズと共に消滅してしまいました。
SONY、GレンズのGロゴは斜めにダイヤカット加工されているので綺麗です。の割にはCyber-shotロゴが印刷な感じがしますが確か初代サイバーショットもシールでしたし…
かなり前にネタにしたキヤノンIXY(DIGITAL)と同じくレンズユニットも本体を色が揃えられているのでパープルとなっています。ソニーのサイバーショットはレンズブランドを付けるというのもありましたが、各種カラーモデルを用意したりソニースタイル限定で刻印デザインが出来たりと外観も戦略だったらしき感じとなっています。

購入価格は付属品なしで1500円
ジャンクではない保証付きなのですが付属品なしとかなりジャンクに近い感じです。
 
 

液晶モニターが大きいのは当然みたいな風潮となっていますが、単にサイズが大きいのみでは見づらくなることも多いのでドット数も大事です。
前機種のWX1は液晶モニターのドット数が足らなくて見づらいといわれていたみたいですが、このWX5はドット数をかなり増やしてきました。
また、WX1にはなかった機能としてプレミアムオートモードが新たに搭載され夜景などの暗所撮影時に連写をしそれを合成や処理して1枚の画像として仕上げ、手ブレやノイズと防ぐという特徴が付きました。この連写合成は中々強力で自分の場合はちょっとした夜景も手持ちでブレなくとることができました。等倍で油絵とか言われますが等倍なんて確認しないユーザー層にとっては良くできた簡単に取れるカメラです。
プログラムオートモードも存在するので自分である程度の撮影設定も行えます。他にはスイングパノラマ機能や3D撮影など最近のデジタルカメラらしい多機能となっています。
MOVIEボタンが独立したのでたとえモードダイヤルが動画になっていなくてもワンタッチで動画が撮影できる。しかも動画に強いといわれているだけあって動画はかなりの高画質。
UIは最近のサイバーショットシリーズにも引き継がれているものなので割と使いやすくなっています。この年代の頃はまだそんなに違和感は無かったのですが、後の最新CPU採用モデルまでの高画素機はどうも処理速度が遅いのが気になります。

このモードダイヤルはWX7では廃止され、ジョグダイヤルが後を継ぐこととなる。WX7はボタン数がかなり少なくなります。
操作盤もパープル塗装がされていて美しい。
 


大体の裏面照射CMOSセンサー搭載のサイバーショットはこんなデザインとなっています。

Exmor R   12.2 MEGA PIXELS    optical Steady Shot       DSC-WX5
ダイヤカットロゴの通りAVCHDでの動画保存にも対応。動画音声用のマイクはステレオとアナログで当然であった昔のデジカメと比べるとかなり進化しています。連写ボタンは独立
ズームレバーやシャッターボタンもパープルです。
 
 

Sony Lens G
  2.4-5.9/4.25-21.25   5x Optical Zoom

公式やユーザーからは「ソニーGレンズ」と呼ばれているのでそちらが名前だと思うのですが、なぜかサイバーショットに採用されるGレンズはSony Lens Gと表記されています。
コーティングの色は少し濃いめなパープルや藍色な感じ。広角側が明るい広角レンズを搭載しているので夜景も綺麗に撮れると思います。
GレンズとはもともとミノルタAマウントの高級レンズであるGレンズからきており、ミノルタもGレンズ技術を流用してDiMAGEにMINOLTA GT LENSというブランドを付けていたこともあったのでその流れなのでしょう。ちなみにタムロンのOEMページを見てみるとこのレンズと同じように見えるユニットがサンプルとして掲載されているので、これらはタムロン製のレンズユニットなのでは?と言われているようです。
一眼用の交換レンズタイプのGレンズは受注生産のバズーカみたいな高倍率レンズが約130万円、一般的な大きさの高倍率ズームでも10万近いというとても高価なレンズです。値段をいえばソニーのツァイスはもっと高いものがありますが。
サイバーショットの場合はGレンズが良いのか同じクラスの製品に搭載されているバリオテッサーが良いのか分かりません。ツァイスは海外会社のブランド、Gレンズもソニーの高級の位置付けなので高価なタイプでは差があるのかもしれませんがコンデジのレンズでは違いは無さそうですが。
Gレンズ搭載モデルには本体右下にGロゴ、ツァイスの場合は画素数が表記されていることが多いです。 
イメージセンサーは低ノイズな事や高速処理をアピールされている独自の裏面照射CMOSセンサー 1280万画素 1/2.3型 原色フィルターが搭載されています。後のExmorRは高画素に突き進んでいって1800万画素級が当たり前と随分高画素となりました。それでも大きな違和感が無くなったのは画像処理エンジンの進化によるものなのですかね。



SONY CORP. SOPW
MODEL NO. DSC-WX5

MADE IN CHINA  DIGITAL STILL CAMERA

少し前までのサイバーショット(DSC-H55)は日本製だったのですがこれは中国製となっていました。ソニーは台湾の会社からも一部供給を受けていると記載しているサイトもあるので供給されている分もあるのかもしれません。一般的なコンパクトカメラに興味が無いのはどこも同じようなものなので珍しいという訳ではないですが。むしろソニーの場合はどこの家電量販店でもディスカウントストアでも1万円を切ることが多いのに置いてあるDSC-W810があるだけすごいのかもしれません。



使用電池はリチウムイオン電池N TYPEであるNP-BN1…ですが無かったので画像の互換バッテリーを使用しています。
にしても純正が600mAhクラスに対しこの中国製互換バッテリーは1000mAhと記載されていますが同じ大きさということはウソかも… しかも随分と自己放電が激しいのもチャイナクオリティだと思うので値段が値段なので諦めます。
メモリーはSDXCカードに加えメモリースティックDuoの高速タイプであるHGにも対応しています。一時期のフジフイルムファインピクスのようにデュアルスロットとなっており、ソニー本体のSDカード発売と同じくメモリースティック敗北宣言な気もしますがメモリースティックはxDピクチャーカードのようにデジカメ専用ではなくPSPで大きなニーズがあった、三菱電機の携帯電話などxDのように陣営意外の採用メーカーがあったことや歴史も長めなのでそれなりに売れたのでしょう。現在でも家電量販店に行くとメモリースティックが置かれているのを数種類見かけるのでやはりニーズはありそうです。ちなみにPSPでは現在専用のVITAメモリーカードとなってしまったので使いまわしは出来なくなりました。 


  
世代のためか色が淡いです
緑も妙な発色ですが本体では調整できないのです


広角が活きますがその分歪みも
 
  
スイングパノラマ作例  拡大可能
このスイングパノラマについては当時の他社とは違って高性能で横に振るだけで撮れます 
 
  

露出は良い ダイナミックレンジもひろい
 
  
元画像を見ると結構描写してます
 

こんな場面では別に変ではありません
 



メーカー SONY
SONY CORP.   MADE IN CHINA
発売 2010/08/07
メディア SDXCカード、メモリースティックDuo、内蔵メモリー32MB
センサー 1/2.3型 裏面照射CMOS 1280万画素(有効1220万画素) Exmor R
レンズ Sony Lens G opt×5 F:2.4-5.9 /4.25-21.25
モニター 2.8インチ  46.08万ドット
電源 リチウムイオン電池 NP-BN1 TYPE N  
手ブレ補正 光学式
バージョンアップ
価格 オープン

この裏面照射CMOSセンサーとGレンズが搭載されているサイバーショットは基本的に暗所に強いと謳われており、実際にプレミアムオートモードでは手持ちで夜景が撮れたりもします。CMOSセンサーは他に反応が早いという特徴もあるらしく、高速連写なども期待できるようです。あとは日中など明るい環境下での発色でしょうか。
そして、とにかくこの世代からの高倍率デジカメはセンサーダストが入りまくって困ってしまいます。センサーダストとはCMOSセンサー上やローパスフィルター上にホコリなどの小さい塵が付着して撮影画像に黒い影などが写りこんでしまうものですが、やはり風景などを撮影すると大きく居座るので気になるものです。このDSC-WX5はまだ分解が容易なので自分でどうにかなるかもしれませんが、これが高級デジカメだったら…
もちん個人分解では精度も落ちるかと思いますので捨てるよりマシ的な感覚で掃除してみるのは良いかと思います。
 


状態:センサーダスト→改善
価格:1500円

 

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