まーた東芝デジカメか となるかもしれませんが、そうなんです。また東芝デジカメです。
東芝Allegretto PDR-M3は1999年2月に発売されたTOSHIBAブランドのデジタルカメラです。
当時にPCカードにもなる一体型デジカメでちょっぴりデジタルスチルカメラに手を出してみた東芝でしたが、それらが成功したのか普通のコンパクトデジタルスチルカメラも販売するようになりました。がしかし、初期のオリジナルっぽい機種などは自社設計っぽいのですが後の普通のコンパクトデジカメではどうも他社製な機種が増えていくことになります。このPDR-M3もそれらの仲間です。それでどこが他社製なのかと言いますと、古デジカメマニアの方はお気づきになるかもしれませんが外見が非常に富士フイルム FinePix 600Zにそっくりなのです。それのOEMという事を表している物がありますが、それは後に…
外見はオリジナルらしきFinePix 600Zと同じく非常にゴツいです。それでいて全身プラスチック製なので重量は割と軽いというギャップがあります。FinePix 600Zは当時のファインピクスフラッグシップモデルで価格も約9万円以上という非常に高価なデジカメでしたが、それのOEMなPDR-M3も定価が8万9800円とかなり高価になっています。年代が少し遅いためかオリジナル元より少しだけ安い価格付けなのですが。
巨大なボディで持ちづらそうですが同じく巨大なグリップでホールド感は割とよくなっています。大きなレンズキャップは被せるタイプなので引っかかりがあったりしたら勝手に外れそうです。
背面 TOSHIBAロゴがあるもののファインピクスで見たような外見
UIは東芝独自のものというわけにはいかなかったのか富士フイルムのものがそのままなので、昔のファインピクスシリーズと同じように使えます。昔のファインピクスUIは当時のデジカメUIの中ではそんなに階層・複雑化されていない方なので割と扱えるかと思います。電源スイッチは背面にある戻ってくる式のスライドスイッチですが、このタイプにありがちな接触が悪くなっている感はなさそうです。
モードダイヤルは設定やマニュアル撮影、再生モードなどといった項目はよくありがちなのですが、この機種(というよりFinePix 600Z)ではセルフタイマー撮影までモードとして独立してしまっています。勝手にセルフタイマーがリセットされてしまうよりは使いやすいのかもしれませんが。
モニターは1.8インチ D-TFTカラー液晶で画素数は東芝、富士フイルム共に非公開です。光学ファインダーも搭載されており視野調整機能付きとなっています。
撮影についてはISO感度が100固定と室内手持ち撮影は難しいかもしれません。レンズの明るさも非公開なのでどこまでレンズスペックで粘れるかも不透明です。
記録メディアは元が富士フイルムなだけあってスマートメディア3.3Vを使用します。といっても東芝はスマートメディア提唱元なので何の不自然もありませんが。公式で対応している最大容量は16MBらしく、試しに64MBのスマートメディアを使ってみたら起動のほか全体的な動作が非常に遅くなってしまいました。16MBまでは何のペナルティも無い状態で使えますが、撮影枚数は最高画質で20枚程度とかなり少なくなってしまいます。
余談ですが古すぎるためかExifには対応していますが、カメラファイルシステム規格には一部準拠していないのかDCIMフォルダは作成させずスマートメディアのルート上に直接TOSHIフォルダを作って画像を保存するようです。ソフト等で転送・取り込みする場合は注意が必要かもしれません。
天面
さすがにゴツいだけあって天面も面積がありますが、操作系は背面にまとめられている為かシャッターボタンしかありません。当時のフラッグシップモデルなので情報表示用のサブモノクロ液晶モニターくらいあってもよいとは思いますが、コストやスペースの関係でできなかったのでしょうか。
DIGITAL STILL CAMERA PDR-M3
3X ZOOM-1.5MEGA PIXEL
ノンブランドで明るさも非公開な光学3倍のズームレンズが搭載されています。東芝側での詳細スペックの公開は無いのですが、富士フイルムでは8群8枚構成の高解像低歪フジノンズームレンズとなっているようです。一応のマニュアル撮影モードでF3.8とF7.6の絞り調整機能があるので明るさ等もそのくらいではないのでしょうか。
イメージセンサーは150万画素 1/2型正方画素インターライン方式原色CCDが使われております。ぶっちゃけこの辺りのスペックもオリジナルのファインピクス600Zと同じなので、600Zからレンズユニットを拝借してPDR-M3にニコイチ移植すればフジノンレンズ搭載のアレグレットが見られるかも?
撮影時状態
ボディが大き目なためかレンズも割と大口径です。東芝サイドのレンズについてのアピールは無いのですが、富士フイルムでは大口径ながらも歪みが少ないレンズとしています。
充電はお馴染みACアダプター 5Vなので入手も簡単ですが、デジタル出力は用意するのが困難なシリアル接続となっています。スマートメディアを抜いてリーダーで読んだ方がはるかに転送も早いです。
TOSHIBA DIGITAL STILL CAMERA
MODEL NO. : PDR-M3
TOSHIBA CORPORATION MADE IN JAPAN
後の機種では中国製が多かったのですが、このPDR-M3は富士フイルムのOEMなためか日本製となっていました。すでに傘マークは使われておらず単にTOSHIBA CORPORATIONという表記になっています。
三脚穴は中央に配置されていて金属製といい感じです。
使用電池はリチウムイオン電池パック FUJIFILM NP-100で本体充電となります。
電池はTOSHIBAブランドではないのですが、これは自分で勝手に同型だから余所から持ってきたという訳ではなく本当に元から富士フイルムの電池が付属しているのです。元からの付属品ということでスペアの別売り予備電池も同じ富士フイルム NP-100が東芝より発売されていました。公式サイトにも充電池及び充電器は富士フイルム株式会社の製品です。 と但し書きがあったりします。コストの関係でオリジナルと同じ電池をそのまま使ったのかもしれませんが、これではやる気がどこまであったのか気になってきます。展開規模的に日立リビングサプライのように自社チェーンストア向けという感じでもありませんし…
ちなみに専用ACアダプターPDR-ACM1Jは普通に日本語表記で東芝傘マークもあるものでした。富士フイルムのACアダプターと少し違っているように見えますがACアダプターのみは自社で用意したのでしょうか。
大きさ比較
単3形乾電池と比較してみるとこれだけ大きいことが分かります。当時としても中々の巨大ボディですがフラッグシップモデルの為なのでしょうか。大口径レンズを搭載してるだけあってレンズキャップもかなり大き目ですね。
TOSHIBA Allegretto PDR-M3 | |||||
メーカー | TOSHIBA | ||||
TOSHIBA CORPORATION | |||||
原産国 | MADE IN JAPAN | ||||
発売 | 1999/2月 | ||||
メディア | 3.3V SmartMedia | ||||
センサー | 150万画素 1/2インチ正方画素インターライン方式原色CCD | ||||
レンズブランド | |||||
レンズ構成 | 8群8枚? | ||||
画像エンジン | |||||
手ブレ補正 | |||||
光学ズーム | 3倍 | ||||
電池 | NP-100 (FUJIFILM) | ||||
モニター | 1.8インチ D-TFT カラー液晶 | ||||
ファインダー | 光学 (視野調整機能付き) | ||||
バージョン | |||||
ボディ外装 | プラスチック | ||||
価格 | 89,800円 | ||||
その他 | FinePix 600Z OEM | ||||
ISO | 100相当固定 | ||||
F値 | ? | ||||
圧縮率 | FINE / NORMAL | ||||
動画 | |||||
MF | |||||
GPS | |||||
タッチパネル | |||||
容量上限 | 16MB | ||||
カラーモード | |||||
ストロボ | 内蔵 | ||||
ドライブ |
価格:540円 ACアダプター
状態:故障なし
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