2016年10月10日月曜日

OLYMPUS i:robe IR-500


オリンパスが一時期展開していたパソコンを使わないことが特長な簡単システム Dock & Doneシリーズの中心機器であるデジタルカメラ オリンパス アイローブ IR-500です。キャメディアでもμでもスタイラスでもFEでもないオリンパスデジカメって珍しいですよね? デジカメでありながらパソコンなしで完結するというのも珍しい仕様です。もちろんxDピクチャーカードスロットタイプなので従来のデジカメ通りの使い方も普通にできますが。

購入価格は216円
一見完全にカメラに見えないようなデザインということや今更感があって色々厳しいxDピクチャーカード仕様などということからこんな渋い価格になってしまったのかもしれません。ジャンクデジカメは価格高騰中なので店頭で300円以下のジャンクデジカメというのはかなり久しぶりに見ました。



こうやって見ると完全にカメラに見えないデザインです。オリンパスはスイバル式にも手を出さずCAMEDIA L型シリーズなど堅実なデザインのカメラばかり出していた感じですがこんなサイバーなデジカメも出していたのでした。

OLYMPUS  DIGITAL CAMERA  IR-500  TruePic TURBO 
左上には当時オリンパスデジカメに張られていたトゥルーピックターボのシールが張られていますのでこのIR-500の画像処理エンジンはソレということが分かります。シールを張ってアピールというのはキヤノンのDiGICやコダックのカラーサイエンスという例があります。
こんなカメラっぽくないデザインでも全面金属製となっているので高級感はあるのです。上部の緑色の帯は動作ランプとなっているので各動作時に光ります。



背面
こちらに操作系ボタンがありますが、こうやって見るとやはりどう使うのかさっぱり…
UIは旧オリンパスのもので仮想モード選択が無いものになっています。初心者向けを意識したのかP-AUTOの文字通りほとんど全自動のカメラでISO感度の手動固定すらできません。露出補正は可能でファンクションキー割り当ても可能ですが0.5ステップと謎仕様です。それ以外は撮影については何故かビビッドモードがダイヤルで独立していたりはしますが概ね他のオリンパスデジカメと同じです。撮影系以外のモードダイヤルの項目は時計が本体液晶に2種から選べる時計を表示するモード、カレンダーがそのままカレンダーを表示するモードなどでしょうか。



こちらは天面?
この面は随分とカメラっぽくなっていますが、ズームレバーの取っ手が両方に付いているなど変わった部分もあります。

2.8X OPTICAL ZOOM  4.0 MEGA PIXELS 



OLYMPUS LENS
  AF ZOOM 6.2-17.3mm  1:2.9-4.8


屈曲工学系のオリンパスレンズが搭載されています。この変わった形状を実現するために屈曲工学系の採用が必要だったのでしょう。光学2.8倍と中途半端なズーム倍率の広角側が明るめのズームレンズです。このユニットはやたらミラーショックならぬシャッターショックがかなり大きく、シャッター音がかなり大きくて持っている手に振動が来るほどです。

イメージセンサーは400万画素 1/2.7型CCD 原色フィルターとなっています。画素数の割には小さいサイズのセンサーなのでどうしても細部の塗りつぶしやノイズが目立ってしまいますが同シリーズの昇華型プリンターでの印刷に影響が出そうなほどはありません。
画像処理エンジンはTruePic TURBOとなっています。TruePicから派生して当時のオリンパスデジタルカメラで広く使われた画像処理エンジンですが現在では本流の後継が使われているようでターボ搭載機は見かけません。手振れ補正については動画モードでのみ電子式の手振れ補正が使えます。



撮影時
閉じている液晶モニター部を持ち上げて背面に移動するというかなり変わった構造になっているのです。その代りレンズや液晶モニターが一緒に保護されているので持ち運びには最高なデザインかもしれません。でも初見時では絶対使い方が分から無さそう…



モニターメインで使う際にはこんな風に使えますがレンズがすぐそこに来るのでお触り注意です。屈曲工学系なので誤って撮影モードにしたからといってレンズが飛び出してくるわけではありませんが。液晶モニターの枠に電源ボタンがありますが、基本的にモニターを起こすと勝手に電源が入って使用可能になる仕組みです。



撮影時背面
こうやって見ると普通のデジカメっぽいでしょ?



独自の時計モード デザイナーズを選択した際の画面表示です。メモリは数字に連動しているのですがいまいち分かりずらいデザインな気がしますが別に時計メインという機種ではないので問題にはならないのでしょう。見方は数値が大きいほど目盛が長くなるというもので、例えば12月に近い月表示や60分に近い分表示は目盛が長いというものです。

液晶モニターは2.5インチ 25万ドットとそれなりのスペックではないのでしょうか。



DIGITAL CAMERA  MODEL NO. IR-500
OLYMPUS IMAGING CORP.  MADE IN JAPAN


既に社名がオリンパス イメージングになった後の製品でした。そして珍しい日本製となっています。
形状が形状なのでさすがに三脚穴はありません。もし設置されていたとしてもこの自由なアングルを損ねてしまうのであまり使われない気がします。そしてよく考えるとこのヒンジ部などフィーチャーフォンを参考にしたデザインだったのかもしれないです。



電池はリチウムイオン電池 OLYMPUS LI-10Bを使用します。後継大容量版のLI-12Bも使用可能です。1000mAhを超える大容量リチウムイオン電池ということで電力を消費しそうなこの機種でもある程度の持ちとなっているようで公称枚数160枚となっています。
使用メディアはxDピクチャーカードになります。内蔵メモリーは搭載されていないので完全外部メモリー専用です。1GBのxDピクチャーカードを入れると明らかに起動・動作が遅くなってしまい、128MBのカードに変えるとサクサク動作したので大容量に制限がありそうです。パノラマ撮影はやっぱり純正オリンパスxDピクチャーカードで無いと使えないのです。

バージョンアップが公開されていますが、アップデートにはIR-500をPCに接続するために専用HDDストレージドックが必要で更にオリンパスマスターというソフトが必要になります。フルセットでの購入でもない限りほとんどファームウェアアップデートは出来なさそうです。

OLYMPUS i:robe IR-500
メーカーOLYMPUS
OLYMPUS IMAGING CORP.
原産国MADE IN JAPAN
発売2004/11月
メディアxDピクチャーカード
センサー400万画素 1/2.7型CCD 原色フィルター  
レンズブランドOLYMPUS LENS
レンズ構成
画像エンジンTruePic TURBO
手ブレ補正動画のみ電子式
光学ズーム2.8倍
電池LI-10B
モニター2.5インチ 23万ドット 液晶
ファインダー
バージョンバージョンアップあり (専用ドック・ソフト必須)     
ボディ外装金属
価格オープン
その他モニター回転式

ISOAUTOのみ
F値F:2.8-4.8
圧縮率指定不可
動画あり
MF
GPS
タッチパネル
容量上限?
カラーモードP-AUTO/Vivid
ストロボ内蔵
ドライブ静止画/動画/連写

価格:216円
状態:故障なし

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