かつて販売されていたペンタックスのKマウントデジタル一眼レフの中級機相当モデルであるPENTAX K-7になります。
すでにペンタックスはHOYAに吸収され、ペンタックスデジタル一眼レフシリーズもK-アルファベットシリーズとなっていましたがこのK-7は中級というグレードの為か、それともアルファベットは止めるつもりだったのか一文字数字となっています。この採番はペンタックスリコーイメージングを経て現在のリコーイメージングでも一応使われているようです。
ペンタックス (HOYA) K-7は2009年6月27日に発売されたデジタル一眼レフカメラになります。基本スペックはAPS-CサイズのCMOSセンサーに画素数が1507万画素でマウントはKマウント、ボディ内蔵手振れ補正付きでそれを活かしたアンチダストシステムに水平補正機能の搭載、ペンタプリズムで視野率約100%で倍率0.92倍に情報表示用のサブ液晶モニター付きとさすが中級機のスペックです。オープン価格での発売ですが当時ではボディのみで約13万円での発売とやはり廉価ボディより割と高めの価格付けとなっています。
外装はラバーなどに隠れて分かりずらいかもしれませんがマグネシウム合金製でずっしりと重たい代わりに感触や信頼性はかなり高いようです。ボディ内手振れ補正を表すSRの赤いエンブレムもグリップ部付近に設置されていて存在をアピールしています。
背面
さすが中級機だけあってワンタッチで操作変更できるようにボタンの数が多めです。測光ポイントの変更や手動取得WBなどエントリークラスではまずメニューに潜らないと操作できないような項目がボタンを1つ押すだけで済むというのはかなり便利です。
左はWB、上はセルフタイマー類、右は画質調整、下はフラッシュなどほとんどのキーに役割が割り当てられ、ISOや露出補正などはグリーンボタンで一発自動へ変更など操作性の良さが考えられています。MFモードもワンタッチで一回だけAF動作するボタンなどもあります。
液晶モニターは3インチ 92.1万ドットと当時としてはかなりの性能のものが使われているようです。ソニーα550で同じようなものが使われているのでもしかしたらチルトしないだけでα550などと同じ液晶モニターなのかもしれません。
軍幹部
中級機の割にはダイヤル類は1つしか見当たりませんが、ジョグダイヤルや露出補正、ISOのボタンに情報表示用のサブモニターが見えます。メインモードダイヤルはロック機構なうえに側面のスイッチにはフォーカスポイント設定も付いていますが、このロック機能が割と不評のようです。
情報表示用のサブモニターは綺麗な緑色のバックライトが付いています
側面
オートフォーカスにコンティニュアスとマニュアルフォーカス設定用のスイッチにRAW設定用のボタンが何故かこんなところにあります。ストロボポップアップ用ボタンは普通の位置ですが。
ペンタックス系Kマウントとなっており、一部を除くオールドレンズやDAレンズが使用可能となっており、ほとんどのレンズで手ブレ補正が使用可能です。
イメージセンサーは1507万画素のAPS-Cサイズのサムスン製と言われるCMOSセンサーが使用されています。他のメーカーが軒並みソニー製のCMOSセンサーもしくは裏面照射CMOSセンサーを使っている中サムスン製のセンサー採用となったのは当初のペンタックスとサムスンは光学機器事業で業務提携しており、その関係がHOYAになっても続いていたためなのでしょうか。このセンサーはISOの許容限度が1600くらいまでと言われるほどデジタル一眼レフにしては高感度が弱いとされているものの低感度での画質は良好となっているようです。
画像処理エンジンはPRIME IIが使用されており、高画質や高速処理によってHDRやライブビューを実現しているようです。
手振れ補正のロゴ SR
何度も社名や資本の移ってきたPENTAXですがロゴだけはほとんど変わりません
K-7
PENTAX DIGITAL CAMERA K-7
HOYA CORPORATION ASSEMBLED IN PHILIPPINES
ペンタックスが丸ごと買収されたあとの製品なので社名表記はHOYA(ほーや)株式会社、原産国は昔からのペンタックス自社製っぽい製品と同じフィリピン組立と表記されています。三脚穴はデジタル一眼レフだけあって中央に配置されていますが、一眼レフなうえに中級機ということでボディがマグネシウム素材で非常に重いのでポケット三脚などでは厳しいでしょう。
PENTAX RECHARGEABLE LITHIUM-ION BATTERY D-LI90
HOYA CORPORATION Cell made in Japan, Pack, Assembled in China
使用電池は2セルのリチウムイオン電池パックですがセルは日本製で電池の組立は中国という表示になっています。某互換電池メーカーで有名なこの表示ですが一時期までは割と多くのメーカーで見られていました。
記録メディアはSDHCカードでカードスロットは暴発発射防止にロック機構が付いています。実際には本体が落下した際にSDカードが飛んで行かないようにするためのものなのですが。元はSDHCカードまで使用可能でしたが、ファームウェアのアップデートによりSDXCカードも使用可能になります。
それなりに古いレンズのシグマ ズームマスターを付けてみる
サードパーティ製の古いAFズームレンズですが、同じ金属製外装ということもあって雰囲気は割と良さげです。壊れてしまったようですが。
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