2017年3月19日日曜日

FUJIFILM FinePix AV130



有名メーカーブランドではかなりの価格破壊を起こしたことで有名な富士フイルムファインピクスAシリーズのFUJIFILM FinePix AV130です。このAV130は

検索しても国内向けの情報があまり出ませんが本来ならば発展途上国など向けに輸出されるモデルであるからとのこと。カメラのキタムラや一部家電量販店が仕入れて安デジカメとしてかなり安く売られていたデジタルカメラなのです。Aシリーズのポイントはやはりものすごい低価格というところでカメラのキタムラの場合店舗によっては4000円以下で販売されていた店舗もあったらしい。カメラのキタムラでデジタルカメラを購入すると同じグループのスタジオマリオのお試し無料券が付いてくることがありますが、そのチケットを自分で使わない場合はヤフオクなどに出品すると大体1000円程の値がつくようです。ということでそういうのを本体価格から考えるととんでもない安価に…

購入価格はキタムラジャンクで500円
12.2メガピクセルの高画素のデジカメがジャンクとは言えこの値段ですよ。

この後期Aシリーズは新興国向けという名目で設計・製造をほぼ台湾デジタルカメラメーカーのアルテックに丸投げでフジフイルムが関わっているのは画像処理ソフトウェアとレンズ周りの飾りとレンズ品質検査のうえでFUJINON LENSブランドを付けることぐらいしか関わっていないとレビューサイトに記載があります。とりあえず撮れれば…というユーザーには明るいレンズやら超高画素やら超高倍率ズームやらの機能はいらないのでとにかく写る!的な安いデジカメを求める層にはピッタリなのです。
デザインは単3電池を収める場所がちょうどよく盛り上がってグリップとなっておりホールド感の良いものとなっています。もちろんFUJIFILMロゴは新ロゴ。
他にレンズ周りには富士フイルムが手掛けた数少ない部位の1つである飾りも付いています。ボディはオールプラスチックですが安っぽさはそんなに感じません。




裏面のデザインは富士フイルムのAシリーズよりも上のエントリークラスのJシリーズと比べると全く異なっています。十字キーでの設定などのユーザーインターフェイスは同じなのでそこも富士フイルムが手掛けているのだと思いますがやはり使いやすいです。
EXRセンサー機ではないデジタルカメラでのオートモードであるSR AUTOモードもちゃんと搭載。モードダイヤルは搭載されていないのでシーンセレクトはMENUキーから行いますが、搭載されているシーンがフジのEXRなどFシリーズとあまり変わらないことに驚きました。エントリーでもこれだけのシーンが搭載されているのが最近のエントリー機の特長です。

液晶モニターは3インチ23万ドットと年代の割には控えめスペックな物が搭載されています。液晶モニターの質は価格なりだと思いますがスルー画像が妙にノイズっぽい表示なのが気になります。ジャンク出身なのでちゃんとした状態ではないのかもしれませんが結構気になるノイズっぽさです。
3Dパノラマなどかなり遊べる機能も付いているので面白いです。



高級感のある天面
金属製に見えますが実際はすべてプラスチック製です。シャッターボタンと電源ボタンはヘアライン加工が施されています。

FINEPIX AV
中期以降のファインピクスは本体ロゴはFINEPIXなのに仕様書きではFinePixと書かれていたり色々謎です。読みはよく「ファインピクス」と間違えられているようですが、正しくは「ファインピックス」となるようです。似たような名前のニコンCOOLPIXが「クールピクス」なので間違えるのかもしれません。




FUJINON ZOOM LENS
3X f=5.7-12.8mm 1:2.8-5.2

このフジノンの製造も実際は台湾アルテックとのことですがAシリーズの場合は富士フイルムでの品質検査を厳しくしたうえでフジノンブランドを付けているとのこと。他のAシリーズには5倍ズームレンズを搭載したものがあり、そちらはかなり歪みまずがこちらの3倍ズームはズーム倍率が押さえられているからなのかあまり歪みません。といってもお高いレンズよりは歪みますので価格なりと思って妥協です。
イメージセンサーは1220万画素 1/2.3型 原色フィルターとエントリー機らしいスペックの搭載となっています。他のファインピックスと違って画像処理エンジンの拘りみたいなのは無いようなので記載はされていませんでした。

この個体はなぜかフラッシュが発光しないのですがコンデンサーあたりの故障でしょうか。




三脚穴は中央に配置されていたりとバランスの良い底面

DIGITAL CAMERA FinePix  AV130
FUJIFILM Corporation    MADE IN CHINA
台湾会社のODMですが製造は中国
三洋電機系の単3形電池仕様のデジタルカメラの電池ボックスとはまた違うような構造で製造元の違いが感じられます。中央で分けて通常の艶消しデザインと反射デザインが分けられていますが、どちらもプラスチッキーさを隠すつもりが無いので安っぽいもののそういう機種なので問題はありません。




使用電池は単3形電池を2本
エントリー機の特権状態である単3形電池対応なので出先で突然の電池切れでも迅速に対応できます。最近ではほぼ出荷時充電済みを謳うニッケル水素電池が1000円もしない価格で売られているので自宅に充電器がある場合はアルカリより2倍ほど長持ちするかもしれない低自己放電タイプのニッケル水素電池を購入するのもありです。
電源はニッケル水素電池とアルカリ乾電池から選択できます。フジフイルムエントリー機では当たり前となった電池放電機能も搭載。アニメーションに流れてくる電池のイラストが残り残量が少なくなると赤く表示されるようになりました。
この個体は残念ながら電池蓋押さえツメが一か所破損しています。そのため引っ掛かりが悪いのですがテープで抑えることにより問題なく使えます。


使い勝手というと普通にファインピクスUIなので使いやすいです。手ブレ補正は電子式ですが結構効くタイプみたいで割と補正してくれます。
新品ですら5000円前後を彷徨う価格で販売される程エントリーな機種なので画質を語るのは間違っているような気がするこの機種ですが意外に画質は悪くなかったりするのです。ジェネラルイメージングが亜州光学に造らせたODMデジカメなどは?な完成度の物もいくつかみられるのですが富士フイルムの場合は普通に使えるのはそれだけ監督が行き届いているからなのですかね。現在では新品は全く存在しないので今更ですが数万円クラスのパフォーマンスを期待して購入すると大抵が痛い目を見る(高感度や手振れ補正、画質など)のでそこは割り切って使う必要がありそうです。



普通に撮れるんですねこれが

FinePix AV130
メーカー FUJIFILM
FUJIFILM Corporation
発売 2010/11/01
メディア SDHCカード、内蔵メモリ9MB
センサー 1/2.3型 CCD 1220万画素
レンズ FUJINON ZOOM LENS 32mm-96mm  1:2.9-5.2    
モニター 3インチ 23万ドット
電源 単3形電池×2
手ブレ補正 電子式
バージョンアップ
価格 OPEN価格(1万円程度?)
その他

海外輸出向けモデルなので情報は少ないです。価格コムの商品ページは何とかありましたが、そこへの書き込みはほぼ皆無…
乾電池式なのでメモカメラにも最適なのです。
 
故障度 : フラッシュ不能、電池蓋爪破損
価格  :500円(税込)
 





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