2017年3月20日月曜日

FUJIFILM FinePix JX200



富士フイルムがかつて販売していたエントリークラスのデジタルカメラ「FINEPIX JXシリーズ」の後期のモデルになります。
このJシリーズというのはAシリーズのように完全は割り切りモデルではないけれども、Fシリーズに比べたら低価格・低機能というエントリークラスの中でも上位のものです。
ジャンク症状で「まれにフリーズします」というコメントがあり、確かに10回に1回ほどフリーズして電池を抜いたりもしましたが、ファームウェアを更新することにより全く起きなくなり完動品となりました。付属品もすべて揃っているのでかなりお買い得でした。

現在はすべて生産終了となってしまった為、店舗では見かけなくなってきましたがディスカウントストア等で見かけるFUJIFILMの安いデジカメというのは大体の場合がこのJシリーズだったりします。
 

デザインは普通のコンパクトデジタルカメラのようで時代が時代なのでかなり洗練されています。Fシリーズにある様々な機能は搭載されていませんが写真を撮る必要最小限ではまったく使わない機能がほとんどなのでこれでも普通に十分に綺麗な画像が撮れます。そのうえ、これまた時代的に廉価機種でも高倍率広角ズームレンズ搭載なので付属機能以外での使い勝手は変わりません。
 

大きい液晶モニター
操作系はモードダイヤルが付いただけであまりAシリーズと変わらないです。後期のFシリーズにはEXR AUTOという機能が付いていますが、このJシリーズとAシリーズにはSR AUTOという最適なシーンを自動で選ぶという機能が付いています。
ナチュナルフォト、高感度二枚撮り、たくさんのシーンモード…これだけあれば普通に使えます。
UIは今までのファインピックス系と同じものですが、FシリーズなどのようにFボタンで項目が分けられていたりしないので逆に分かりやすくなっているUIかもしれません。エントリー機といってもモードダイヤルを搭載していて独立したMENUキーを持つ操作系なので分かりにくいUIや面倒臭いUIでは無いと思います。

液晶モニターは2.7型 TFTカラー液晶モニター 約23万ドットとなんだか昔から見かけるようなスペックのものが搭載されていますがこのモニターは安かったりするのでしょうか。
液晶モニターは普通に大型で綺麗で見やすいです。光学ファインダーが無いため完全に液晶モニターに頼って撮影することになりますがこの時代になると普通に屋外でも明るさUPすれば見れます。
  
 

FINEPIX JX  
上部には電源ボタンとシャッターボタンがあります。電源ボタンは電源が入っている間は青くランプが点灯しているので分かりやすいです。
シャッターボタンと電源ボタンはまず間違えません。
 

FUJINON LENS
5X ZOOM 1:3.6-5.9 f=5-25mm

富士フイルムはどんなに安いデジタルカメラでもFUJINONのレンズを与えているのでありがたみが薄れますが、高級機ではSUPER EBC FUJINON LENSというレンズになる場合があるので一応差別化は図られています。現在のXシリーズは殆ど全てが高級機なのでSUPER EBCが標準搭載されているようですが。

イメージセンサーは1220万画素 1/2.3型 原色フィルター 正方CCDが搭載されています。このセンサーは下位シリーズであるFinePix A/AVシリーズでも搭載されているものなのでAシリーズ系とは画質で差を付けるつもりは無かったのでしょうか。こちらもやはり画像処理エンジンに特別なこだわりっぽいのは記載されていないのでどの画像処理エンジンを使っているのかは不明となっています。
画素数は1200万画素で廉価機でも画素数戦争勃発の時期でしょうか。
レンズはワイドタイプだからなのか口径は大きめ。
 

底面に入出力端子が配置されています。
DIGITAL CAMERA FinePix JX200
FUJIFILM Corporation  MADE IN CHINA   
富士フイルムがxD Picture Card採用していたなんてもう過去の話でxDピクチャーカードとSDカードとのハイブリッド端子すら止めてしまって久しい時期の機種です。現在ではバリバリSDカード陣営でこのカメラもxDピクチャーカードには非対応、SDHCカード対応です。

三脚穴が端にあるというのはポータブル三脚を用いる際にバランスが悪くて倒れてしまうので好ましくないのですが、もはや小さい三脚などもあまり使わないので問題ないのでしょうか。手持ちで夜景が普通に撮れたりするので一眼レフやデジタルビデオカメラなどを用いる場合以外では三脚の必要性が減っているのでしょう。ちなみに電池蓋は恐ろしいほど華奢で指で少し力を加えてしまっただけで折れそうなので注意が必要です。もっともこれはどのメーカーでも同じような感じですが。
  
 

使用電池は最強の互換性がある?FUJIFILM NP-45A
主要デジカメメーカーでほぼ何かしらの採用機があるというくらいメジャーな形ですが容量は少し控えめなようです。このあたりはデジタルカメラそのものの低消費電力技術に関わってきますが、最近ではこのような廉価機もめっきり見かけなくなってしまったので採用機は少ないかもしれません。この系統の電池を使用する機種は電池容量がかなり控えめということもあって電池寿命がかなり短めになっている傾向があるようなので一応気を付けていた方がいざという時に役に立つかもしれません。
 

 やはり最廉価のAシリーズと比べると若干デザインに拘られているらしいJシリーズの方がかっこいいです。現在ではどちらも仲良く生産終了となってみることが出来なくなって久しいですが、これらが販売されていた当時はあり得ない程の安価で販売されているのを見かけるのもの楽しかった?のではないのでしょうか。
どちらも電子式手ブレ補正を搭載。
 

FUJIFILM FinePix JX200
メーカー FUJIFILM
FUJIFILM Corporation
発売 2010/02/27
メディア SDHCカード / 内蔵メモリー 24MB
センサー 1220万画素 1/2.3型CCD 原色フィルター
レンズ FUJINON LENS  Opt×5 28-140mm F3.6-5.9 
モニター 2.7インチ 23万ドット
電源 NP-45A
手ブレ補正 電子式
バージョンアップ バージョン : 1.00 → 1.02
価格 OPEN(1万円後半程度)
その他

写真を撮るにはこのカメラで十分なのです。手ブレ補正は廉価機のJXシリーズでセンサーシフト式になるのはもうしばらく待つこととなります。最後期のJXシリーズは光学ズームが10倍になったり、高感度にも対応して手振れ補正を搭載したりと上位のFシリーズに迫る高機能モデルが多くなっていきました。

故障度   :  なし

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