2017年3月8日水曜日

Kodak EasyShare Z1285




イーストマンコダック自社時代のコダックデジタルカメラ EasyShare Z1285です。この機種は国内発売機種には入っておらず、海外のみで展開されていたので国内正規販売はありませんでしたが言語設定を日本語にすることが出来るので普通に使えたりします。




購入価格は約500円
Kodakブランドのデジタルカメラが希少になっている中でさらに国内未発売モデルとなるとこれくらいの価値は普通にありそうです。実際のところebayを見ればどれだけでも出てくるのがコダックデジカメなのですけれども…
Kodak EasyShare Z1285はアメリカ イーストマン・コダック社より2008年1月に発売されたデジタルカメラです。MSRPは約200ドルと当時の日本円に換算すると22000円程度が定価だった事が分かります。日本の機種で2万ちょっと円というと上グレード廉価機みたいな位置づけが多いですがどうなのでしょう。

デザインはグリップ付きに弁当箱の形状と一般的なデジタルカメラのようなものです。ロゴは丸っこいフォントの新Kodakロゴとなっています。
グリップ含めて外装は全てプラスチック製のようなので高級感は無いのですが$200のデジタルカメラなのでこんなものでしょう。



背面  Kodak EasyShare Z1285
機種名の表記や各操作ボタン系が見えます。
UIはコダックデジカメ最終世代まで用いられていたものと同じですが、国産デジカメに慣れていると初見ではまず戸惑うようなUIなので説明書を見なければ厳しい事もあったかもしれません。再生ボタンがよくありがちな再生アイコンではなくreviewボタンを押すことや削除もゴミ箱アイコンではなくdeleteボタン、shareボタンの存在などコダック独特のUIとなっています。shareボタンは一部を除きアメリカ専用サービスがほとんどなので日本国内で購入した場合はかなり使えない機能が存在します。
液晶モニターのサイズは2.5インチと大き目なものの画素数が11.3万ドットと時代なりなので荒く感じてしまうことがあるかもしれません。



HIGH DEFINITION
天面 フロントにもHD VIDEOの文字があってアピールしていましたが、天面にもHIGH DEFINITIONの文字があってこちらでもアピールされていました。High DefinitionとはHDビデオなどのHDを略さずに表したものです。
天面に電源ボタンと並んで連写/セフルタイマーボタン、フラッシュ発光設定ボタンが並んでいるのもコダックデジカメの特徴となっています。モードダイヤルも付いていますがオート/シーン/動画/P.M/電子手振れ補正モードとマニュアル撮影は出来ない…と思ったら絞りはNDフィルター式っぽいですがそのほかのマニュアル設定は出来たりします。



Schneider - KREUZNACH VARIOGON
  35 - 175mm (Equiv.) AF 5X Optical Zoom


コダックとサムスンデジカメではおなじみなドイツの老舗光学メーカー シュナイダークロイツナッハブランドのズームレンズが搭載されています。以前も書いた気がしますが、コダックとシュナイダーは1900年頃のドイツコダックのカメラ レチナシリーズでも同じような組み合わせのカメラを販売していたので繋がりはあったのでしょう。現在のコダックデジカメは会社が変わった事もあって全てPIXPROレンズですが。
イメージセンサーは1220万画素 1/1.72インチCCDが搭載されています。廉価機っぽいのにやたら大型のCCDが搭載されているのは謎ですがコダックの方針だったのでしょうか。このイメージセンサーはやたら壊れやすいらしくそれをちょっとネタにしています。
画像処理エンジンはKodakカラーサイエンス搭載と普通のコダックエンジンですね。



撮影時状態
レンズは高倍率系としては珍しい2段鏡筒構造となっています。ズームしたらかなり伸びますが大型なセンサーのうえに光学5倍ズームとなっているので仕方が無いのでしょう。



USB端子との兼用ですがSDカードスロットは電池スロットは独立していました。これは設定保持用キャパシタが死にやすいコダックデジカメとしては助かります。
記録メディアは内蔵メモリー 64MBの他にSDHCカードが使用できますがあまりにも大容量なSDHCカードを用いると動作速度が遅くなりがちのようです。


 
Eastman Kodak Company KODAK EASYSHARE Z1285 KKL-Z1285
Made in China  Zoom digital camera

コダックのデジカメといえば日本設計中国製造という表記が多かったりするのですがこのZ1285は日本設計の表示が無いので純粋な中国製なのでしょうか。
EasyShare規格用の端子が付いているとはいえ中央に三脚穴が配置されていたり良いスタイルなのではないのでしょうか。



電源は専用充電池KAA2HR(ニッケル水素電池)か単3形電池を2本に対応しています。専用電池といっても単3形ニッケル水素電池を2本パックにしただけのものなので自分で用意したニッケル水素電池の方が大容量で性能が良いなんてこともあるかもしれません。液漏れにより端子腐食ジャンクでしたが清掃すると元通りとなって電池持ちも悪くなくなりました。


Kodak EasyShare Z1285
メーカーKodak
EASTMAN KODAK Company
原産国Made in China
発売2008/01月
メディアSDHCカード、内蔵メモリー 64MB
センサー1210万画素 1/1.72インチCCD
レンズブランドSchneider - KREUZNACH VARIOGON
レンズ構成
画像エンジンKodakカラーサイエンス
手ブレ補正電子式
光学ズーム5倍
電池単3形電池 2本、KAA2HR
モニター11.5万画素 2.5インチ液晶
ファインダー
バージョンバージョンアップなし
ボディ外装プラスチック
価格200$
その他日本未発売モデル(日本語表示可)

ISO100-3200
F値F2.8-F5.1
圧縮率指定不可
動画
MF
GPS
タッチパネル
容量上限
カラーモードヴィヴィッドカラー、ナチュナル、シック、BW   
ストロボ内蔵
ドライブ静止画、動画、シーン、連写

画質は大型センサーにシュナイダーレンズというだけあってかなり良いようです。レンズの描写は良いもののケラれこと周辺減光がかなり見られるのは高倍率広角でレンズが無理しているからなのでしょうか。レンズ本体に記載が無いので仕様を調べるまで分かりませんがレンズの明るさは広角側がF2.8とそれなりに明るく、望遠側がF5.1光学5倍にしてはそれなりに明るい値となっています。


価格:500円
状態:日付リセット
入手難易度1>5→4
国内未発売モデルなのでそもそも海外ebuyなどでしか入手しにくい。しかも故障率の高さに定評のあるCCDを使用しているので健康個体は少ないか。

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