2017年12月18日月曜日
TOSHIBA Allegretto PDR-2
東芝がコンシューマー用デジタルスチルカメラ参入初期に発売した安価とコンパクト性とインターフェイスをウリにしたコンパクトデジタルスチルカメラです。発売は1997年8月10日、発売定価は59,800円と当時にしては安価な価格でした。
購入価格は324円
ちょっと前までは普通にジャンクで転がっているようなありふれた機種だったのにさすがに20年近くなると廃棄されてしまうのかすっかりレア機種になってしまいました。
本体は金属製のボディで高級感はかなりある感じです。レンズとファインダー部で!マークをイメージしているデザインになっているのでしょう。
背面
簡易モノクロ液晶モニターとランプ以外には何もありません。この部分は後述のギミックの関係で可動する部分となっています。
天面
昔のデジカメにありがちな操作部が天面に集中しているデザインとなっています。といってもDISPボタン、画質ボタンに電源とレリーズくらいとかなり操作は少ないのですが。
CMOS DIGITAL STILL CAMERA
本体には一切記載がないのでスペックが分からないのですが、4.9mm(35mm換算49mm)
でF2.8の単焦点パンフォーカスレンズが搭載されています。
イメージセンサーは33万画素 1/4型 CMOSイメージセンサーが搭載されていて640x480のVGAサイズ記録です。画質や解像度を語るレンズやイメージセンサーではないのでかなり割り切った仕様ですね。
撮影時でも特に動作する部分はなく見た目はそのまんまです
底面
本体開閉スイッチとイレースボタン、記録メディアスロットがあります。記録メディアには3.3V スマートメディアを使用し、新品購入時は初期ロットでは2MBスマートメディア3.3Vが2枚、通常ロットでは1枚付属していたそうです。
東芝デジタルスチルカメラ 形名 PDR-2
株式会社 東芝 日本製
デジタルカメラではなんだか違和感のある傘マークがこんなところに… 会社表示は株式会社東芝で日本製となっています。そして東芝デジタルカメラでは数少ない日本語仕様表示です。
使用電池はカメラ用CR123Aリチウム電池を1本使用します。この電池で当時としては長寿命を誇った500枚の撮影が可能となっています。規格制定前で電池寿命は各メーカー自称時代なのでどこまで本当なのかは不明ですが。
この機種は本体そのものにPCカード端子が付いており、何も無しでそのままノートPC等に接続できるという大きな特徴がありました。内蔵メモリーは有りませんのでスマートメディアをストレージとして読み込ませる形式であり、JPEG記録のExif対応だったりするので現在でもスマートメディアを読めば使えますね。
デジタルスチルカメラ登場初期でフィルムカメラにできない新しいことをと各メーカーが模索していた時期に出た代わり種のデジカメという意味では価値はあるのでしょう。
世界で初めてCMOSセンサーを採用したデジタルカメラとしてPC-9801シリーズなどと一緒に未来技術遺産に登録されているのでそういう系が好きな人向けですかね。
価格:324円
状態:故障なし
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