現在はラジオ等を販売していない日立製作所のポータブルラジオとなっています。
見た目は赤と黒というかなりバブル的な印象を受けるような配色ですが日立以外にも結構このカラーリングなラジオは存在したようです。
現在日立は完全子会社である日立グローバルライフソリューションズが一部オーディオ製品を販売していますが携帯ラジオ等はラインナップされていません。当時からラジオのライバル会社であるパナソニックや東芝系(東芝エルイートレーディング)、ソニーなどはまだポータブルラジオを作っているみたいですが…
ラジオ本体は前述通りバブル~バブル直後に流行ったような赤くてカクカクしたようなデザインとなっています。大きく書かれたFM-AMの上にHITACHIロゴが見えると思いますが昔に使われていた日立社博(亀の子マーク)付きのロゴなので結構古そうです。最近では亀の子マークは復活してきているみたいですが一時期はブランド戦略で使用されなかったみたいです。亀の子マークが付いているような昔のラジオでも現在と機能はほぼ変わらないというのはなんだかすごいと思います。
HITACHI FM-AM FM/AM 2 BAND MONAURAL RECEIVER
英文にかいてある通りモノラル仕様です。当たり前な気がしますが…
裏面はほぼ赤色という何とも派手なボディです。ただし全面プラスチックでかなり安っぽい質感なのは悲しいですが携帯ラジオなので軽量化最優先ということでこれが良いのかもしれません。前述ではバブル期のものと書きましたが実際はバブル崩壊後のデフレ機なのかもしれません。
ネジや電池蓋が見えます
裏面の仕様書きのところをアップしましたがプラスチックへの刻印なので実際は画像では確認できないです。赤色ということも写りにくい原因となっています
FM/AM POCKETABLE RADIO
HITACHI MODEL NO. KH-1300
FREQ.RANGE FM 76-108 MHz
AM 530-1605 KHz
BATTERY: DC3V (日立UM-4(SG)T×2)
(2"AAA"SIZE BATTERIES)
Hitachi,Ltd MADE IN JAPAN
高温に注意
高温になる場所に放置しないでください。
熱で変形、変色、故障することがあります。
(直射日光のあたる自動車内、直射日光のあたる場所、暖房機のそばなど。)
上で指定されている乾電池は日立スーパーゴールドSG(黒マンガン)の単4形 です。昔の電池を使用する時計、ラジオ、リモコンなどの機器はそのメーカーが乾電池を販売していたら、そのメーカーの乾電池を指定することが多いです。松下(ナショナル)ならハイトップもしくはネオハイトップ、東芝ならキングパワー、日立ならゴールドやスーパーゴールドなど
この乾電池指定はメーカーを儲けさせる意志もあるみたいですが、指定通りの電池を使用していたのにも関わらず電池関係が故障した場合は補償してくれたりと品質保証の意味もあるらしいとか。非常に昔から行われていたみたいで昔のトランジスターラジオにナショナルハイパーが指定されていることもしばしば。
受信周波数が裏面にかいてあるというのも現在では珍しい
社名表記はHitachi,Ltd 日本製です。書かれていませんがおそらく発売は日立家電系の会社だと思われる。この年代のラジオやCDラジカセなどは製造の海外化が進んでいたので日本製はありがたいです。[三洋→シンガポール、香港製などを三洋電機貿易(後の三洋セールスアンドマーケティング)で販売、日立家電販売→韓国製化]
その後CDラジカセでHITACHIブランドは使われなくなり日立ハイテクノロジーズと日立リビングサプライのダブルネーム(ブランドはHitachi Living Systems)となっていきました。かなり安価でしたが音質は頑張っていたのを覚えています。
電池は上の仕様で書かれていた通り単4形二本使用
さすがに亀の子マークHITACHIで普通に使用できる乾電池は現存していないと思うのでとりあえず亀の子マーク無しのHITACHIニッケル水素電池で我慢です。
近所で唯一日立乾電池が置いてあったベスト電器が最近ヤマダ傘下化の影響か日立乾電池に変わってマクセルや東芝を置くようになってしまった…、そしてさらに数年後日立家電系は乾電池の販売から撤退したのでHITACHIブランドの乾電池はついに入手できなくなりました。
電池蓋は固いというより開け方にコツがいるような感じです
本体上部にはスイッチや端子、ボリュームなどいろいろ集中している。
ボタンや端子以外にこの画像でわかると思いますがこのラジオはかなり薄いです。単3形乾電池と同じ直径くらいでしょうか。
中は開けていないので確認していませんがこの薄さならトランジスターラジオではなくICが使用されたラジオなのでしょう。現在のポータブルラジオでもこんなに薄いのはそんなにお目にかかれないと思います
本体にはアンテナはなくFMを聞くにはEAR/FM ANT端子にイヤホンやケーブル類を差し込むことになります。しかし、このラジオは薄型化のためか一般的なヘッドホン端子である3.5mmΦステレオミニジャックではなくこのようなラジオで採用が多い2.5mmφミニプラグのため通常のヘッドホンは変換しなければ使えません。実際のところそれなりに電波が強い環境ではアンテナ代わりのイヤホンなどが無くても受信できることが多かったりしますが。
FM・AMバンド切り替えスイッチは本体右側側面についています。デフレ機にありがちな電源兼バンド切り替えスイッチのタイプではないので使いやすいです。
画像のように放送を受信すると左側にあるTUNINGランプが赤く点灯します。
AMの場合ノイズを拾っても少し光るのでかなり分かりにくい場合もありますがFMだとちゃんと受信していないと光らないのでためになります。
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