2014年12月5日金曜日

Panasonic ポータブルCDプレーヤー SL-CT352 



ポータブルCDプレーヤーではソニーと同じく存在感のあったパナソニックの後期ポータブルCDプレーヤーです。画像のように外箱に入れられて売られていました。

購入価格はジャンクで324円。「電源入りません」のコメント付きです。
普通はポータブルオーディオ用の青カゴに入れられるはずのポータブルCDプレーヤーですが、これは外箱が付いていたためかPCサプライ系の棚に置かれていたのでずっと売れていなかった感じです。
外箱はこの頃のPC系商品やホポータブルオーディオ系のパナソニック製品に使われているグローバルデザインが用いられています。乾電池のデザインとしては現役なアレです。
この箱は中々スタイリッシュでかっこいいものではないのでしょうか。

電源入らないという事でしたが電池接点の結晶を接点洗浄剤を使って取り除いてやると普通に通電して読み込んだことから乾電池の液漏れにより使用不能になったものと予想できます。年代が新しいのでCD-RもCD-RWもバリバリ読むので大変便利です。
イコライザとして3Dサウンド、バス機能があります。

Panasoni  SL-CT352-A (ブルー)
Portable CD Player  
Compact & Thin Design  Anti-Skip System  Long Battery Life   D.SOUND
松下電器産業株式会社  中国製     
 
Dsc04773




さすがに年代が新しいので大きさはほぼCDディスクと同じです。ほぼ無くなってしまった本体に液晶モニターが付いているタイプの機種であり、リモコン無しの本体ですべての操作ができます。D.SOUNDのロゴがある通りD.SOUNDシステム搭載です。

全体的に艶消しのようなギザギザな表面です。Panasonicロゴは削り出しですがボディと同じプラスチック製なのでそこまで大きな存在感はありません。中央に操作ボタンが集中されているので操作性も良いのではないのでしょうか。
 
Dsc04771




背面は平らなので卓上などに置いて使用する場合はすべらないようにしましょう。特にスイッチ等の突起はないのでかなりスタイリッシュです。
 
Dsc04772




Panasonic PORTABLE CD PLAYER
Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.  Made in China

充電式電池  : HHR-4AG  2個 2.4V
単4型乾電池 : 2個  3V
外部電源   : DC 4.5V
使用済み充電式電池はリサイクルへ

2008年以前の機種なので販売者は松下電器産業株式会社です。上位機種であるSL-CT520には専用のAV機器用ニッケル水素電池単4形が付いていますが、廉価機のこちらにはアルカリ乾電池2本の付属となりますので充電池を使用したい場合は別途購入の必要があります。上位機種との違いは本体液晶とMP3の対応、そして電池くらいではないのでしょうか。
 
Dsc04774




パナソニックらしく蓋は非常に大きくオープンするのでディスクの出し入れがかなり楽です。他社機の場合、本体蓋に液晶モニターや操作ボタンがあるとフレキシブルケーブルの関係で蓋が小さくしか開かないことも多いのですが、パナソニックはボタンがあってもなくても蓋が大きく開くので良いと思います。

ピックアップはD.SOUNDエンジンを搭載したような機種ならば互換性があるらしく、実際にこのピックアップはSL-CT520でも使用できました。電池スロットはピックアップ横にありますが蓋をちゃんと閉めていないとディスクに傷が付く原因になります。
 
Dsc04778




ヘッドホン出力及び外部電源と外付け乾電池ケースの端子です。
本機はリモコンを使用できますが、本体に液晶モニターが付いているためリモコンには液晶モニターが付いていません。それで省電力なのか普通にミニプラグタイプの端子が採用されています。
乾電池ケースは結構大きくて不恰好になるので使っていない方も多かったのでは。
 
Dsc04779

専用リモコンのN2QCBD000010です。本機は本体にすべての操作ボタンが付いていて液晶モニターも備えているのでリモコンは必需品ではありませんが、外出先で簡単に操作するためにはやはりリモコンは必要です。
端子は一般的な4極プラグで上位機種のSL-CT520とは異なった形状をしています。
 
Dsc04835




付属のステレオインサイドホンのLOBAB0000186です。
メーカー的には高音質ヘッドホンとしていますが、やはり付属品なので音質はそれなりです。それでも100円ショップのヘロヘロイヤホンよりはいい音だとは思いますが。

クリアで、リアリティあふれる音を再現する「D-SOUNDエンジン」搭載




デジタルアンプと新イコライザーにより、CD本来の高音質サウンドを再現。クリアでリアリティあふれるサウンドで音楽が楽しめます。
 
(D.SOUNDエンジンについて)
●デジタルアンプ
MD(CD)の音楽データを、デジタル信号のまま忠実に増幅。デジタル本体のクリアなサウンドを実現します。
●新イコライザー
臨場感あふれる立体的なサウンドや、迫力ある重低音など、多彩な音場・音質で、音楽の楽しさをいっそう広げます。
●リ.マスター
圧縮録音時に失われた高音域までも補完して再現。高音質かつ豊かなサウンドで音楽が楽しめます。


D.SOUNDエンジンというのは1チップのLSIでデジタルアンプやイコライザなど様々な機能を有しています。本機では対応していませんがMP3などの圧縮音源を再生した場合、失われた高音域までも補完して高音質に再生という特徴もあります。
 

(2014/12/08 追記)
追記で分解・回路画像を。
 
  
こちらは回路の裏側です。
2つの大きなチップが見えますが、かなりこれらのチップに集積化されているみたいでこれ以外のチップは表面に3つしかありません。
 
 
  
これが独自のD SOUNDエンジンであるPanasonic D.SOUND MN66277881となります。殆どの役割をこれ1つでになっているというのですごいです。
上部のハンダが鈍い白色になっており、少し怪しいような…  後期の製品は環境保護という名目で無鉛ハンダを使用していたり、海外製の場合は工作精度が低かったりと結構ハンダのトラブルは発生します。
 
 
   
こちらは基盤表面側です。3つのチップや表面実装コンデンサー類が見えます。
分解時はHOLDスイッチのプラスチック部品を破損してしまわないように注意しましょう。本体蓋へと接続されているコレクタは基盤直付けのタイプで、フレキシブルケーブルは使用されていないのでピックアップのフレキに注意しながら基盤ごと引き抜きましょう。
 
 

これが当機のピックアップとなります。さすがに単品デッキや初期ポータブルCDプレーヤーと比べると見劣りしますが立派なものです。
上位機種であるSL-CT520とピックアップを入れ替えてみたところ、どちらでも使用可能でした。型番は記載が無いので不明です。
 
 





Panasonic SL-CT352
メーカー Panasonic
松下電器産業株式会社
原産国 MADE IN CHINA
発売 2005/02/15
メディア CD-AUDIO、CD-R、CD-RW
形式 ポータブルCDプレーヤー
出力 3.5φステレオミニプラグ
入力
電源 単4形電池×2、乾電池ケース、外部電源
リモコン N2QCBD000010
バージョンアップ
価格 OPEN(8000円程度)
その他


 
実売価格1万円を大きく切る非常に安価なポータブルCDプレーヤーですが、価格は安くても音質はデジタルアンプの恩恵か非常にすっきりしていてかなり良いものです。安く見つけたら買いですね。

価格 : 315円(本体、リモコン、取説)
故障 : なし







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