2016年5月15日日曜日

HITACHI I.mega HDC-630X

 
日立のデジカメばかり集めている変な人はだれかって? 私です…

  
この日立リビングサプライ I.mega HDC-630Xは日立デジタルカメラでも謎の系統シリーズと言われてしまっている「CCDセンサー・光学ズーム・高画素モニター」なシリーズのデジタルカメラです。トイデジスペックのi.megaシリーズが本当にトイデジスペックなのに対し、このまともシリーズは国内ノーマル~高級グレードよりは劣るけど普及機とはいい勝負というよく分からないスペックとなっています。

HITACHI   6.0 MEGA PIXELS

よくライバルなどと言われた東芝の場合はPC、PCサプライ系メーカーとしてその分野に特化した機種や画質志向の高級機なども発売しましたが、日立ブランドの場合はトイデジスペックの安価な機種で参入してその後トイデジ系と普通系を販売し続けるという違いがあります。よく勘違いされる点はあくまでi.megaシリーズは日立製作所ではなく日立リビングサプライが自社ブランドにして販売していたという事なのですが。
ボディは一見金属製だと思いますが実際はそんな雰囲気のプラスチックです。でも普及機価格でこれだけのデザインを実現できるのならば悪くないかと思います。HITACHIロゴ等はすべて印字でエンブレム形式などではありません。



液晶大きい!
操作系はどこかで見たことがあるような気のするものですがきっと兄弟がたくさん居るのでしょう。他のアイメガシリーズと同じです。
UIはデザインやフォントが安っぽい、カクカクした液晶モニターなどなんだかいまいちな点が目立ちますが、デジタルカメラ初心者向けのHELP機能が付いていたりと割と親切です。そして普及機グレードの為か評価測光が割愛されて中央重点かスポットしかないというのもいまいちな気がします。ある程度慣れてくると出来の悪い評価測光より自分て操作するスポットや中央重点測光の使いやすいという場合も出てくるかもしれませんが、このデジタルカメラを購入すると思われる層には合っていないような。
マクロボタン、フラッシュボタンや露出補正などといった使用頻度が高いボタンが独立しているというのはありがたいのです。再生ボタンはリコー機のようにモードダイヤルの中に組み込まれているのではなく独立したボタンとなっています。
液晶モニターは上記の通りカクカクした感じで色味も割と適当な印象を受けますがこんなものでしょう。画素数も少な目のようですが構図決定に使えるだけ見れれば十分です。



何だかすごく詰まった感じのモードダイヤルが見えます
モードダイヤルには各シーンモードの他、目玉機能?のHELPモード、手ブレを軽減するという手振れ軽減オートモードなどが割り当てられています。Pモードが独立していることから察しがつくかもしれませんがAUTOモードでは画素数と圧縮率以外が設定できなくなります。初心者の場合は分からない場所を弄って変になった… というケースが非常に多いのでそういう場合の逃げ口として完全オートモードの存在はありがたいのです。
やっぱり一時期のリコーみたいにモードダイヤルの中央に電源ボタンが配置されている構造となっています。



3x OPTICAL ZOOM LENS  
  f = 5.5 - 16.5mm  F:2.8-4.8


光学3倍ズームで特に明るくも暗くもないレンズが搭載されています。銘柄は擦り切れてしまっていますが特に何かのレンズブランドが印字されていたわけではないので多分セーフです。
光学3倍ズームと無理をしていないスペックの為でしょうか。極端な樽型湾曲や色の滲みなどといったレンズ性能不足な面は目立ちませんでした。
センサーは636万画素 1/2.5型 原色フィルターCCDといった一般的なものが採用されています。1/2.7型や1/3.2型などとかなり小さいサイズというわけでもないので普通に画像が仕上がるのでしょう。



マルチ端子及び電源端子はカバーなどが無くむき出しです。
マルチ出力端子は有名なミツミ 8ピンとなっています。外部電源の端子は一般的には見かけない細い形状の物なので探すのに苦労しそうです。



Hitachi Living Systems, Ltd. 
DIGITAL STILL CAMERA  Model : HDC-630X 
MADE IN CHINA 


あのアイメガシリーズなので三脚穴はぶっ飛んだ場所にある…かと思っていたらちゃんと光軸上に配置されていました。さすがまともシリーズというところでしょうか。
ブランドはHITACHIですが銘柄表示の会社名では日立リビングサプライ株式会社と記載されていることが分かります。日立リビングサプライがHITACHIブランドで販売している商品は現在のところ扇風機、乾電池、電気ストーブ等、デジタルテレビ、アルカリイオン浄水器など他にもかなりの商品が存在しています。そして現在は日立リビングサプライ株式会社ではなく日立コンシューマ・マーケティング株式会社 リビングサプライ社という扱いになっているのです。



電源はまともシリーズでは珍しく単3電池仕様なので単3形電池を2本使用します。電池端子が黄銅っぽいのもすごくトイデジチックです。
端子を清掃すれば弱ったニッケル水素電池でもそれなりに持ったので電池持ちは極端に悪いというわけではなさそうですが、逆にアルカリ乾電池では新品でも起動しただけで電源が落ちるという大喰いなのです。
記録メディアはSDカードを使用します。もちろん時期的にSDHCカードは使用できませんが画素数が600万画素級なので2GBのSDカードを使用すればあまり気にならないかと思います。大容量のSDカードを用いたので動作が遅くなってしまったなどいった現象もありませんでした。


それで使い勝手なのですが、この機種は消音設定にしていても半押しすると甲高い音で「ピー!」と必ず鳴いてしまうという面倒な仕様になっています。この音が結構大きくて目立つので結構気になるかも…
画質についてはレンズの項目で触れたとおり特別問題は感じませんでした。スペック通りの写りです。
問題は撮影間隔が非常に長く、シャッターボタン一気押しした場合は露光まで普通に6秒以上かかり、半押しAF合焦状態からのシャッターでも4秒程度とかなり長いです。CMOSセンサーカメラでグニャらせないためにこれだけ構えているというのは分かりますが、CCD機でこの年代でこれだけの長さというのは…


それで今までの流れ的にこれも予想が付いているかもしれませんがオリジナル元らしき機種が存在しておりいつもPremierのDC-6370のOEMだと思われます。このPremierというメーカーは激安トイデジスペックの他にこの機種のような普通のデジタルカメラも供給していたようなのでHDC-630Xの場合は普通のデジカメシリーズが採用されたということなのでしょう。PremierというOEMメーカーはコニカ、ミノルタや東芝、京セラにオリンパスなどいったメーカーに採用されるだけあって悪くない製品を供給していたようなので設計や画作りがちゃんとしていればそれなりの機種に仕上がるのでしょう。日立リビングサプライがそれらのノウハウを持っているかは不明ですがデジタルカメラを数多く発売していたということはそれなりにマーケティング力なども蓄積していったと考えられます。


HITACHI I.mega HDC-630X
メーカーHITACHI
Hitachi Living Systems,Ltd.
原産国MADE IN CHINA
発売2006/07/20
メディアSD,MMCカード / 内蔵メモリー 16MB
センサー636万画素 1/2.5型CCD 原色フィルター       
レンズブランド3x OPTICAL ZOOM
レンズ構成
画像エンジン
手ブレ補正
光学ズーム3倍
電池単3形電池 2本
モニター2.4インチ 11万ドットカラー液晶
ファインダー
バージョン
ボディ外装プラスチック
価格オープン
その他AF音消音不可

ISOAUTO /64-200
F値F2.8-4.8
圧縮率★★★/★★/★
動画QVGA AVI
MF
GPS
タッチパネル
容量上限
カラーモード
ストロボ
ドライブ静止画/動画



価格:100円
状態:問題なし


4 件のコメント:

  1. 自身も多数のカメラを収集してきましたが、ほとんど手を出さなかったのが日立リビングサプライの製品でした。当時もトイデジとしての位置付けでしたが実際の店舗で販売されているのを見た記憶がありません。代わりにパチンコ店の景品としては同社のカメラは定番でしたのでiNC-130を入手しました。更に、外観の色などにつられてHDC-W902という防水カメラの未使用品をオークションで入手しましたが、やはりチープな印象は否めませんでした。デジカメが高価であまり生活の中に浸透していない時代にはひとつの役割を果たしたのでしょうが・・・。

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    1. HITACHIという有名ブランド故か深夜ショッピングで売られていたり、パチンコ景品になっていたというのは聞いたことがあります。現在ジャンク・中古扱いで流れているのはそれらが購入元なのでしょう。
      店頭については私の場合は日立チェーンストールにて寂しげにHDC-1241が置かれていたのを見たことがあります。また、トイデジ撤退後のまともシリーズの最後期の機種がホームセンターでVR-360などと一緒にガラス棚で販売されていました。価格は6000円ほどだったでしょうか。
      HDC-W902についてはIPX等の等級が無い「自称」防水なので期待していませんでしたが、やはりチープでしたか。ちなみに日立リビングサプライの最後のトイデジが仰るHDC-W902になるようです。日付設定できないなど実用にはキツい制限があるらしいのですが。
      日立リビングサプライがデジタルカメラに参入したころはまだ有名光学・電器メーカーのデジタルカメラが大変高価で手が出せないが、高くても1万円付近で購入できるトイデジカメはフイルム時代の簡易カメラのように需要がそれなりにあったようです。(iNC130、HDC-1の時代)
      しかし、HDC-W902が発売されていた時期ではすでに有名メーカーのスタンダード機も随分の安くなっていたためトイデジの需要は独特の写りを楽しむ愛好家か景品目的などとにかく安価に入手したい方々くらいだったと思われます。最も通販サイトなどでは「あの日立のデジカメ!」などとブランドを謳っていた形跡があるのでブランドに惹かれて購入してしまった方も多数いらっしゃるようですが。もちろんブランド買いした方の大半がトイデジスペックと写りに怒り心頭だったようです。
      日立リビングサプライのカタログであるフラメールや日立製作所のセールスマンカタログには一応自社ブランドのデジカメが記載されていましたが、内容は他社の機種の方が数が多いという状況なので自社販売チェーン向けにとりあえず用意していたという事情もありそうです。
      http://blog-imgs-93.fc2.com/k/k/j/kkjh352/201605170127197cc.jpg
      上の画像は例として2008年 日立セールマン用カタログの抜粋です。

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  2. 少し間が空きましたが、HDC-W902については性能などは期待していませんでしたし、当時も防水カメラを所持していまして(Pentax w60,w90,wg-1,Fuji xp30,Olympus μ Tough3000等)性能的に優れる為に購入を決めた訳ではありませんでした。ヤフオクのトップ画面に防水カメラの特集が組まれており、このカメラが表示されていた事で見た目の色などの外観から気になりあまり深く考えずに購入しました。トイデジのような独特の風合いの写真が撮れる訳でもなく、価格を抑えたカメラという事で当時でさえアピールポイントが薄れて存在意義が見出せないと言っても過言では無いモデルでした。何と言ってもサイドの撮影距離切り替えボタンでは内部機構をレバーにて切り替えるようなまるでおもちゃのチープさを感じさせるつくりだった上に、モニターの色やシャープさに欠ける事、最高画質で撮影しても残念としか言いようの無い画質でした。防水性能についても、水で洗う事や水に浸ける事、水中撮影などが出来ない日常生活防水でしたので当時でも満足感が得られるスペックではありませんでした。このモデルを最後にデジタルカメラの販売が終了したようですが販路の狭さや売り上げについてもさほど多くなかったと想像出来る為に逆にその時代までよく販売を続けたなという印象でした。

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    1. はやりHDC-W902についてはそれなりの出来でしたか。日立というより各メーカーのトイデジは一部を除いて最終期付近にはトイデジというより簡易カメラな写りという印象でしたね。頑張ればそれなりの画が撮れるいう感じです。レバーで焦点距離切替というのはパンフォーカストイデジならではです。
       
      仰る通り日立のトイデジ系統のi megaシリーズはHDC-W902で終了となるのですが、こちらで紹介しているようなCCD+ズームといった普通シリーズはHDC-1471まで続いていくのです。
      販路については景品や通販以外に自社電器店チェーン、ホームセンターでの安売りなどと結構広かった気がします。

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