2016年6月30日木曜日

FUJIFILM FinePix JX500

 
  
かつて存在したファインピクスのエントリーシリーズであるJ/JXシリーズの後期のモデルであるFUJIFILM FinePix JX500です。元はアメリカ向けに廉価デジタルカメラとして発売されたモデルのようですが、その後は富士フイルム自身によって国内でも廉価デジタルカメラとして販売されていた模様。元か海外向けでかなりの安価ということもあって富士フイルムのサポートページは存在するのですがNo Imageなどと扱いが悪いです。
この機種はJシリーズであるJX550の廉価版として発売された機種です。上位のFinePix JX550が1600万画素なのに対し、こちらのJX500は1400万画素と少しだけ画素数が控えめですがあまり気になりません。兄弟機なので取扱説明書や仕様書なども使いまわしのようです。

購入価格は500円
この手の超エントリーデジタルカメラは大手チェーンが中古で保証を付けてもほとんど利益が無いことから付属品が掛けているのならば動作品でもあっさりとジャンク送りにされてしまいがちです。オークションや、ファッション等を中心に販売していてデジタル家電はオマケな扱いのリサイクルショップチェーンでは案外高めの値段になったりすることもあるようですがほとんど見られないです。

Jシリーズは新世代になって更に廉価に磨きを掛けて最廉価シリーズとなったAシリーズの少し上位版のような扱いで出てきたみたいですが、富士フイルム廉価デジカメ末期ではどちらもそう変わらないような状況になっていました。価格も某カメラでどちらも5000円付近で普通に売られていた状況だった覚えがあります。一応機種個別のカタログも配布されていましたが、他のシリーズのような立派なものではなくA4の再生紙に印刷したような簡易的なものでした。
廉価機といってもAシリーズ程では廉価ではない立ち位置なのでボディにはそれなりに高級感がありますが、金属に見えるボディはプラスチックです。それでもリチウムイオン電池仕様なのでスリムな最近のコンパクトデジタルカメラフォルムですが。Aシリーズははっきりと亜州光学によるODMと明言されていましたが、このJシリーズもそうなのかは分かりません。恐らくODMではなくOEMだとは思いますが。

FUJIFILM  14 MEGA PIXELS  HD MOVIE 



電源ボタンが各操作系キーと同じように背面に配置されているという珍しいものです。
液晶モニターはいくら廉価機といっても新しい世代のデジタルカメラなので2.7型 23万画素カラー液晶モニターと十分なスペックです。ピント確認は辛いかもしれませんがMFが出来るわけでもないので、ひとまず構図の確認程度が出来ればよいかと。
この機種はFシリーズ等の中級機~ のグレードではないのでFボタン等のファンクション系ボタンはありませんが録画ボタンは独立していたりします。EXRシリーズでもないのでEXR AUTOは搭載されずAシリーズと同じようにSR AUTOの搭載となります。このSR AUTOはEXR AUTOと比較するとEXRセンサーに関わる機能のみが無いEXR AUTOという使い勝手でしょうか。もちろんシーンモードも多数搭載されているので各環境に柔軟に対応できそうです。フィルムシュミレーションモードも搭載されていませんが、かつてのFinePixカラーという機能が搭載されていて、スタンダード/クローム/モノクロ と選択可能です。FinePixカラーという項目になっているもののメニューのアイコンはフィルムシュミレーションと同じフィルムのアイコンなので機能的には簡易版という立ち位置なのでしょうか。

操作UIもかなり長い間そのままで変化していないまま廉価機は終了したので、慣れている方は特に問題なく操作できるかと思います。ですが電子式手振れ補正は設定項目から選択しなければならないという謎仕様です。普通ならば撮影の項目から選べるのですが。
多少再生モードに切り替え時や各操作時にもたつくのはグレード的に仕方が無いです。



テレ端でもこれだけレンズが伸びます
かつてのJシリーズではレリーズボタンと一体化したレバー式のズームボタンが使われていたりしましたが、このJX500は背面に配置されたシーソー式ボタンです。
厚さは単3形電池とほぼ同じと十分にスリムだと思います。

FINEPIX JX



FUJINON LENS
5x WIDE f=4.6 - 23mm 1:3.5-6.3 


かなり暗めなフジノン5倍ズームレンズの搭載です。こういう廉価機でも普通にFUJINONなのでフジノンのありがたみが薄れる気がしますがそういう戦略なのでしょう。高級機ではちゃんとフジノンの解説があるのですが、廉価機ではスルーされます。
明るさがかなり暗めで手ブレ補正も電子式のみの搭載なので手ぶれ注意ですが、新しめのデジタルカメラなのでちゃんと危ない場面では感度を上げてくれます。それでもぶれそうなときは電子式手振れ補正をONにするとある程度の効果はありますがシャッタータイムラグが少し長くなります。
絞りは2段階式ですがNDフィルター併用となっています。

イメージセンサーは1/2.3型 1400万画素 CCD原色フィルター付きです。中級機くらすになるとみんな裏面照射CMOSになってしまっていた時代の機種ですが廉価機ということで従来通りCCDセンサーが搭載されています。当時の裏面照射CMOSは緑色等の発色の評判がよくなかったのですが、このJX500はCCD機ということで綺麗な緑が撮れます。レンズ性能の限界なのか割と植物の描写が乱れることもありますが。 


テレ端撮影状態時
光学5倍ズームレンズ機とは思えないほどスリムになっています。



DIGITAL CAMERA FinePix  JX500     SDXC
FUJIFILM Corporation   MADE IN CHINA   


新しい機種なのでSDXCメモリーカードにも対応しており、64GB以上のカードが使えますが高性能連写があるわけでもなくHDムービーが高速性・大容量が欲しいくらいなので撮り溜める場合以外ではそんなに容量はいらないかもしれません。64GBの画像データをバックアップなしでSDカードのみに溜めているのは結構怖いですい。
三脚穴は端に、USB端子はおなじみミツミ8ピンですがやはり底面にむき出しです。この頃のコンパクトデジタルカメラは中級機でも底面配置が多かったのですが流行っていたのでしょうか。
銘柄があるバッテリースロットカバーはけっこう華奢な構造なので力をいれて壊してしまいそうで怖いです。



電池はリチウムイオン電池パック NP-45(NP-45A)と互換性は高いです。記録メディアは上記の通りSDメモリーカード系が使用できます。
NP-45系の容量は600mAh-700mAhほどとそんなに多いものではないのですが、それでも電池持ちが悪くないのは本体の省電力化が進んでいてGPSや超高精細液晶モニター等の消費電力の大きい機能が少ないためなのでしょう。

FUJIFILM  LITHIUM ION BATTERY  リチウムイオン充電式バッテリー
NP-45A 3.7V typ.720mAh min.700mAh 2.6Wh
FUJIFILM Corporation  MADE IN CHINA


互換性というのは他社のデジタルカメラにも使いまわせるという意味もあるのですが、富士フイルムのデジタルカメラでもFinePix Zシリーズなど使用機種が非常に多いので同一社のデジタルカメラでもかなり使いまわせるのです。同等にNP-40も結構な互換性があります。同一社製品で同ブランドの電池を使うのは問題なさそうですが、他ブランドのデジタルカメラで使用する際には自己責任となって保証も受けられなくなるので注意です。訳の分からない互換電池よりは遥かに信用できるかとは思いますが…


FUJIFILM FinePix JX500
メーカーFUJIFILM
FUJIFILM Corpotation
原産国MADE IN CHINA
発売2012/2月 (アメリカ)
メディアSD/SDHC/SDXC メモリーカード
センサー1400万画素 1/2.3型CCD 原色フィルター付き
レンズブランドFUJINON LENS
レンズ構成
画像エンジン
手ブレ補正電子式
光学ズーム5倍
電池NP-45 3.7v 700mAh
モニター2.7型 23万画素カラー液晶モニター
ファインダー
バージョン
ボディ外装プラスチック
価格オープン
その他

ISOAUTO/ 100-1600 (3200)
F値F:3.5(W)-F:6.3(T)
圧縮率FINE / NORMAL
動画HD 1280
MFなし
GPSなし
タッチパネルなし
容量上限
カラーモードFinePixカラー (ノーマル/クローム/モノクロ)
ストロボ内蔵
ドライブ静止画/動画/連写

コスト削減のためか内蔵メモリーが無く、SDカードを忘れると全く記録できないので注意です。現在の唯一のFinePixシリーズであるFinePix XP90ではフィルムシュミレーションではなくFinePixカラーを搭載していますが店頭POPにて「富士フイルムならではの美しい色再現」とある通り綺麗な発色をします。この機種も同様にFinePixカラーがありますがそれなりに良い発色のようです。
圧縮率をFINEにして最高画素で撮影すると1データあたり6MB程になってしまうのはご愛嬌。

 
価格:540円
状態:故障・不具合なし
 
 

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