ニコンイメージングがかつて販売していたコンパクトデジタルカメラ COOLPIX S8200です。高画質等のパフォーマンスのPシリーズに対しSシリーズはスタンダードの意味なのかオートで便利に使えるデジタルカメラのシリーズとなっています。かつてのSシリーズはコンパクトデジタルカメラの形状でそれなりの光学ズームとなっていましたが、後には少しボディサイズが大きくなってさらに高倍率光学ズームレンズを搭載した4桁上位シリーズが登場します。そんなSシリーズも時代が進んで光学30倍ズームとなった時点で消滅してしまいました。確かに儲からない機種は切るとは聞いたことがある気がしますが、その割にはエントリー機種のAシリーズにて初級機の新発売がされているのが謎です。高倍率コンパクトが儲からないとも考えられますが、その割にはパワーショットの高倍率コンパクトは健在でLUMIXでもCyber-shotでも続けられています。逆に止めたのは富士フイルムのFinePix FシリーズとペンタックスのOptio、リコーのCXくらいなのです。
Nikon 14X WIDE FULL HD
この手のコンパクト高倍率機全般に言えるこのですが、以前はネオ一眼形状でセンサーサイズを小さくしたりして何とか12倍ズーム程度を達成したくらいだったのがこの形状で光学14倍ズームが収まってしまっています。進歩ってすごいものです。
また、このカメラ全般の特長して高倍率の他に広角レンズにもなっています。ボディは少しゴールドといった感じのカラーで金属製となります。
液晶モニター デカくてキレイ
操作系はSシリーズということでS三桁の初級機とそんなに変わらない感じです。VRな手振れ補正もモードや作動タイミング等の調整は出来ずON/OFFのみとなっているなど細かい設定はほとんどできません。PシリーズではなくSシリーズなので仕方が無いです。
十字カーソルキーはジョグダイヤルタイプとなるのでグリグリ回して項目選択可能です。ジョグダイヤルな為に上下左右が押しにくいということもありません。
液晶モニターは広視野角3型TFT液晶、反射防止コート付き、約92万ドット、輝度調節機能付きと2011年発売としては結構いい物が付いているようです。ハイコントラストでシャープに画像処理して表示しているので、撮りこんでみて実際の画質と異なっているのが分かってガッカリする可能性が…
折角の高精細液晶なのにMFやPFが使えないというのは簡単に徹している為でしょうか。というか、この液晶モニターはリコーのCXシリーズのソニー製と同じ気が… どちらも決して高級機ではないはずの機種なのに特殊コーティング付き高画素モニターを搭載しているということは高画素でもそんなに高くないモニターなのでしょうか。
天面
今までは動画撮影に消極的だったニコンも2011年になるとステレオ録音にHD画質をアピールして搭載してきます。ステレオマイクといってもほとんど離れていないのであまりステレオ感は無さそうですがモノラルよりかはステレオが良いです。
モードダイヤルも付いていますが、内容はPやS/A/Mなどといったマニュアル撮影関連ではなくシーンモードやエフェクト機能など完全にオートカメラの内容となっています。ズームボタンは背面に配置されたシーソー式ではなくレバー式です。電源ボタンを押してから起動するまで若干のタイムラグがあるようですが誤動作対策でしょうか。
内蔵ストロボは必要が無いときは本体に収まっていますが、発光する際に自動でポップアップします。一度ポップアップしたら電源を切るなど鏡筒が戻らない限りそのままです。
NIKKOR 14X WIDE OPTICAL ZOOM ED VR
4.5 - 63.0mm 1:3.3-5.9
光学14倍ズームのニッコールEDレンズが搭載されています。VRとある通り光学式の手振れ補正機能があります。
14倍ズームということで、F値は随分暗いものと思っていたら意外とそれなりの明るさでした。かつてのクールピクスは一部のモデルのみでNIKKOR EDとなっていましたが、高倍率光学ズームが増えてからは大抵の機種でNIKKOR EDを名乗っています。EDレンズを使わないと高倍率光学ズームなんてやってられないという事なのでしょうか。
イメージセンサーは1/2.3型原色CMOS 総画素数16.79メガピクセルとCCDからCMOSセンサーになりました。これにより夜景にすこぶる強い… と思ったら、CMOS機としては初期な為か最高感度が3200なので800程度でも結構画が崩れてきます。それでも効くVR手振れ補正である程度はどうにかなるのですが。
CMOSセンサーということで緑色等の発色は期待していませんでしたが、意外と綺麗な発色となりました。逆に緑の発色がイマイチだった某ショットは裏面照射CMOSと画像処理エンジンではあの緑色になっているのでしょうか。もっとも現在ではうまく制御できるようになったのか画質の方針が変わったのか綺麗になっていますが。
撮影時 ワイド端
レンズの繰り出しはこんなものです。高倍率機なので割と大きいレンズ口径が目立ちます。ズームレンズユニットもちゃんと本体と同じ色に塗装されていていい感じです。
Nikon COOLPIX S8200 N16184
4.2/3.7V 1.2/1.4A MADE IN CHINA
Nikon CORP. JAPAN
本体は中国製です。三洋電機からのOEMだったと言われている時代のクールピクス4ケタシリーズなどはインドネシア製が多かったのですが。個体によって違うのかもしれませんが、前機種COOLPIX S8100はインドネシア製でした。
三脚穴は光軸上にあり、何故か金属製です。本体がプラスチックボディなのに三脚穴は金属製なのです。バッテリースロットカバーは華奢ではないので壊してしまいそうな感じはありません。
電池は数多くの近年クールピクスシリーズに採用されているNikon EN-EL12が使われています。このバッテリーがあれば、2010年以降のクールピクスシリーズでは結構使えるので便利です。これとは他にNP-45と同じ形状なEN-EL10があれば大抵の機種が動くのではないのでしょうか。
カシオ計算機のエクシリム電池と同じく偽造品が多かったのか早い時期からニコンのバッテリーニは純正を表すホログラムが貼られています。電器メーカー系のように互換電池をはじくような識別プログラムなどは無いようです。
充電は付属してくるAC-USBアダプターでミツミ8ピンケーブルにより行うのでパソコン充電も可能です。設定にはパソコン充電に関するものがあったりします。恐らく非推奨だと思いますが、パソコン充電が可能ならばモバイルバッテリーによる外出先での充電も可能なのではないのでしょうか。
Nikon LITHIUM ION BATTERY PACK EN-EL12
3.7V 1050mAh 3.9Wh 3.7V 1.05Ah
PSE Nikon Li-ion 00 MADE IN CHINA
NIKON CORPORATION. JAPAN
実は端子位置が同じなのでルミックスやフジの一部充電器で無理やり充電できたりします。もちろん非推奨ですが。
赤色カラーも入手しました。
薄い赤色ではなく濃い赤色で、他カラーと同じくゴムか何かでラバー加工されているので滑りにくくなっている代わりに劣化するとベトベトとなります。
画質はCMOSセンサー初期機といっても十分に綺麗なものでした。液晶モニターも高精細で大型で綺麗なのでGPSやWi-Fiなどといった付加機能が入らなければ現在でも普通に使えるかと思います。使用電池が以外にタフなので電池持ちも十分です。
Nikon COOLPIX S8200 | |||||
メーカー | Nikon | ||||
Nikon CORP. | |||||
原産国 | MADE IN CHINA | ||||
発売 | 2011/09/17 | ||||
メディア | SD/SDHC/SDXC メモリーカード、内蔵メモリー 89MB | ||||
センサー | 1679万画素 1/2.3型 CMOS 原色フィルター | ||||
レンズブランド | NIKKOR 14X WIDE OPTICAL ZOOM ED VR | ||||
レンズ構成 | 10群11枚 (EDレンズ2枚) | ||||
画像エンジン | EXPEED C2 | ||||
手ブレ補正 | VR(レンズシフト式) | ||||
光学ズーム | 14倍 | ||||
電池 | EN-EL12 3.7V 1050mAh | ||||
モニター | 3.0型 92万ドット 反射防止コート | ||||
ファインダー | |||||
バージョン | |||||
ボディ外装 | 表面金属、背面プラスチック | ||||
価格 | オープン | ||||
その他 | |||||
ISO | AUTO、100-3200、感度制限AUTO 100-400 | ||||
F値 | F:3.3-5.9 | ||||
圧縮率 | 高精細/ノーマル | ||||
動画 | Full HD | ||||
MF | |||||
GPS | |||||
タッチパネル | |||||
容量上限 | |||||
カラーモード | |||||
ストロボ | ポップアップ式 | ||||
ドライブ |
価格:540円
状態:故障なし /レンズエラー
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